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『藤川優里の八戸ふるさと大使』 八戸観光コンペンション協会とトレたびのタイアップ企画。八戸生まれ、八戸育ち。港町八戸の魅力を知り尽くした八戸ふるさと大使の藤川優里さんが、知る人ぞ知るふるさとの魅力をたっぷりご紹介します。

第6回 凍てついた土を踏みしめ、烏帽子が寒空を舞う 厳しい冬が育んだ春を呼ぶお祭り 八戸えんぶり

夏の“三社大祭”、冬の“八戸えんぶり”と八戸には夏と冬を象徴する大祭が2つあります。
どちらも豊作祈願のお祭りで、
冷害に苦しめられてきた先人たちの豊穣への願いが感じられます。
“みちのく五大雪まつり”“青森冬の三大まつり”に数えられる八戸えんぶりは、
国の重要無形民俗文化財として愛され、その伝統芸能が長きにわたり受け継がれてきました。
その担い手は、下は3歳くらいから上は80代とさまざま。
それぞれが伝統を受け継いで、現役で活躍されています。
「エンコエンコ」「松の舞」「大黒舞」「えびす舞」といった「祝福芸」では
子供たちが愛らしくも優雅な舞を披露、
烏帽子(えぼし)をかぶった3名または5名の太夫(たゆう)による勇壮華麗な「摺り(すり)」は
稲作の一連の流れを表し、頭を大きく振る独特の舞は圧巻です。
また、お囃子は「ザイ」という指揮棒を持った音頭取りの合図で、
田の神様への呼びかけの唄がはじまり、演目によって
横笛、大小の締め太鼓、手平鉦(てひらがね)による多彩なお囃子を聴くことができます。

私のオススメ鑑賞スポットは2つ。
1つ目は「お庭えんぶり」。えんぶりはかつて「だんな様」と呼ばれる
有力商家の土間や座敷で披露されていました。
その昔ながらの風情を復活させたのがこのお庭えんぶり。
国の登録有形文化財「更上閣(こうじょうかく)」庭園にて八戸せんべい汁や甘酒をいただきながら、
かがり火に映し出されるえんぶりに見入る……。とても贅沢な時間を過ごせます。

もう1つは2月17日の早朝の光景。えんぶり行列の順番を決める番号札を受け取るために、
えんぶり組(えんぶりは、親方、太夫、お囃子からなる15~30人の組単位で行なわれます)は
競って市内中心部の長者山新羅(しんら)神社に集まります。
行列が始まるまでの間、焚き火をして暖を取りますが、
その時間に自然に巻き起こるのが、ストリートミュージシャンならぬ、囃子の競演です。
これから始まるえんぶりを待ちきれない各組が、威勢よく囃子を鳴らす様子に、
本番とはまたひと味違うえんぶり魂を見ることができます。

凍てついた土を踏みしめ烏帽子が寒空を舞う・・・・・・。
八戸の厳しい冬が育んだ春を呼ぶお祭りはもうすぐです。

藤川優里
青森県八戸市生まれ。平成19年4月、27歳の若さで八戸市議選に立候補して当選。以来、医療・福祉・防災などの専門分野で活躍している。平成21年9月より「八戸ふるさと大使」として、八戸市の魅力を全国に発信。趣味は写真撮影・登山・釣り・DVD鑑賞。座右の銘は「花よりも花を咲かせる土になれ」。

旬な情報

「八戸えんぶり」 2月17日~20日開催!

 八戸えんぶりは2月17日(金)~20日(月)、長者山新羅神社でのえんぶり奉納を皮切りに、市内中心街や八戸市公会堂で開催。市庁前市民広場では、昼とは違う幻想的な雰囲気を楽しめる「かがり火えんぶり」も行なわれる。藤川さんオススメの「お庭えんぶり」は予約制なので、お申込みはお早めに!。
 また、東京と八戸を結ぶ高速夜行バス「えんぶり号」を運行中。2月17日(金)~29日(水)には、特別料金のキャンペーンも行なっているので、この機会に八戸の冬の風物詩に触れてみては?

「八戸えんぶり」の詳細はコチラ

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