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『藤川優里の八戸ふるさと大使』 八戸観光コンペンション協会とトレたびのタイアップ企画。八戸生まれ、八戸育ち。港町八戸の魅力を知り尽くした八戸ふるさと大使の藤川優里さんが、知る人ぞ知るふるさとの魅力をたっぷりご紹介します。

第8回
肝醤油、ショウガ醤油、ニンニク醤油。獲れたてのイカ刺しを多彩に楽しんで!
八戸の夏を代表する味覚「夏イカ」

八戸の夏の風物詩と言えば、まず思い浮かぶのが「イカ」です。
子供の頃、夏になると、大きなバケツいっぱいの朝獲れイカを捌く母の姿を朝登校前によく目にしました。

 

八戸港は日本一のイカの水揚げを誇り、その量は全国の4〜5割を占めています
日本全国、イカの食べ方には地域性や特色がありますが、
九州でイカの天ぷらを塩コショウでいただいたときは、初めてのいただき方に感動したものです。

 

ここで、私の故郷・八戸のイカの食べ方をご紹介しましょう。
やはり最初はイカ刺し。一番に思い出すのは、
たっぷりのイカの腑を醤油に溶かした肝醤油で新鮮なイカをいただくこと。
さっぱりとしたショウガ醤油はもちろん、次の日の予定が許せば、すりおろしたニンニクたっぷりの
ニンニク醤油でいただくイカ刺しも、一度食べたらクセになる味わいです。

 

上級者向けなのが、酢だけをつけていただくイカ刺し。
よくある酢イカとはまた違うサッパリ感が夏バテにも効果大です。
個人的にはミミやゲソが好きですが、
獲れたてのイカ刺しは、その部位を問わず無条件で人をとりこにします。

 

また、冬には「八戸鍋」といわれるイカ鍋がオススメです。
鍋に1本分の大根おろしを入れ、惜しげもなくイカの腑を溶かします。
あとは、食べやすく切ったイカやキャベツ、豆腐と長ネギのみ。
味付けは、味噌かお醤油のみのシンプルなものです。藤川家の冬の夕食には欠かせない鍋で、
鍋のあとの雑炊は、イカの腑のコクと風味でそのやさしさと懐かしさに感動。
なによりもお酒の後によく合うのです。

 

“朝獲れイカ”という言葉は、集魚灯を使って夜に釣ったイカを朝に水揚げして食べる新鮮なイカの代名詞
ですが、八戸では最近、昼に水揚げしたイカを、夜にお店で食べられるところが増えてきました。
新鮮なイカの歯ごたえは何とも言えず、噛めば噛むほどに甘みが広がります。
八戸名物の横丁でも食べることができるお店が何軒かあります。

 

八戸の夏の味覚を代表する夏イカ。この夏、ぜひお気に入りの食べ方を見つけてください。

藤川優里
青森県八戸市生まれ。平成19年4月、27歳の若さで八戸市議選に立候補して当選。以来、医療・福祉・防災などの専門分野で活躍している。平成21年9月より「八戸ふるさと大使」として、八戸市の魅力を全国に発信。趣味は写真撮影・登山・釣り・DVD鑑賞。座右の銘は「花よりも花を咲かせる土になれ」。

旬な情報

「殿様お祭り御膳」
南部藩最後の藩主が三社大祭の
見物で食した料理を再現!

 八戸藩最後の藩主・南部信順(のぶゆき)公が「三社大祭」見物の折に食した料理を再現した「殿様お祭り御膳」(3500円・税込)を、平成24年8月12日(日)まで市内16店で提供中だ。
 主な献立は、散らしご飯、焼き卵の入った煮しめ、付合の照り煮あわび、カレイの煮びたし、石カレイの酢の物、ひらめの刺身、香物、鶏つみれの御汁など。
 島津斉彬や篤姫の補佐などで多忙な日々を過ごした信順公は、八戸での三社大祭行列を楽しみにしていたといい、祭りのために用意されたその献立を、文献に基づいて現代の料理人が再現した。
 また、「殿様お祭り御膳」を点心料理にした「お祭り姫御膳」(1800円・税込)も同時提供中。さあ、あなたは「殿」になる? それとも「姫」になる?

「殿様お祭り御膳」の詳細はコチラ

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