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『秘蔵記事から読み取る時代のカケラ プレイバック交通新聞』 交通・運輸業界唯一の総合専門紙「交通新聞」。そこには時代の流れが詰まっている。記者暦ウン十年の上地が当時を振り返りつつ、今を、そして未来の鉄道を考えていこうという連載です。

第4号 昭和45年7月30日付の記事より 駅レンタカーの1ヵ月と今後

記事1 交通新聞 昭和45年7月30日付

記事2 交通新聞 昭和45年7月3日付

記事3 交通新聞 昭和45年7月1日付掲載の「駅レンタカーみちのく」の広告

昭和40年代のモータリゼーションの急速な発展で、陸上交通機関の主役であった鉄道輸送のシェアは大きく低下した。旅客輸送の低下については、所得水準のアップによるマイカー保有率の伸びが原因のひとつだ。

そこで旧国鉄は、当時欧米で人気があり、わが国でも全国ネットが形成され始めていたレンタカーに着目した。

ターゲットは、レンタカーの特性を生かし、鉄道の補完的役割が期待できる200km前後の中距離旅行客に絞った。駅レンタカーは、レールとレンタカーを結合することで、従来の線から面へのサービスを可能にした。

昭和45年7月1日、全国のトップ切って営業開始したのが、「駅レンタカーみちのく」と「駅レンタカー信州」の2社だ。これは、順調にスタートした1カ月間の動きをまとめた記事(記事【1】)と、そのオープンをPRする広告記事(記事【3】)だ。

その後、北海道から九州までその地域をテリトリーとする駅レンタカー会社が次々に誕生、昭和54年4月には(株)駅レンタカーシステムが各社のフランチャイザーとして設立された。

国鉄改革後、駅レンタカー会社はJR各社の子会社となり、現在6社が営業している。全国約280カ所の駅にある営業所には、二千数百台の車を配備し、20年度は約65万台の利用があった(駅レンタカーシステム調べ)。

駅レンタカーの大きな魅力は、駅という立地を生かした利便性にある。平成21年4月に創業30周年を迎えた駅レンタカーシステムは、マルス入力車両の即時予約システム(JERRS)の充実に取り組んでおり、昨年からはそのⅣを稼動している。

また、平成7年4月からジェイアール東日本レンタリースが採用した「トレン太くん」の愛称で知られるレール&レンタカーきっぷも、今や全国区となっている。鉄道利用が201km以上などの条件をクリアすれば、同乗者全員の運賃が20%引きなどの特典があるおトクな商品だ。

ちなみに、おとな2名、こども2名の家族が東京~秋田間を往復新幹線に乗車し(通常期の指定席)、現地で駅レンを使用した場合、1万5920円も安くなる計算である。

もうひと声 事前連絡で窓口受付けもなし。30分単位で630円の「ecoレン太」

「ecoレン太」を取扱う東京営業所の窓口

駅レンタカーの利用は減少傾向にあり、さらに燃料の高騰などが追い討ちをかけ、厳しい環境にある。このため、駅レンタカー会社は、利用者の嗜好に柔軟に対応できるように、企画商品の設定や予約など手続の迅速化などに努めている。そのなかで、ジェイアール東日本レンタリース(株)が始めた会員制のカーシェアリング「ecoレン太」は、事前に連絡すれば窓口の受付なしで利用できるというサービス。しかも、料金は30分単位で630円という格安で、現在は首都圏の東京、川崎、八王子の営業所で扱っている。

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