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ウマイ! といわれる 「鉄道写真」を撮りに行こう!|Lesson13.「東北の紅葉列車を撮りに行こう」

陸羽東線(鳴子温泉~中山平温泉 間)

有名景勝地であり人気撮影地でもある鳴子峡。錦秋の鳴子峡は息を呑んでしまうほどの美しさ。列車も徐行運転をしてくれるので、シャッターチャンスを逃しません。

【アクセス】

JR古川駅などから陸羽東線を利用。

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極意|一 この秋、カメラを持って東北に出かけよう|二 紅葉の美しい木が1本あれば作品にできる|三 光を利用して紅葉に深みと輝きを与えよう

 今年もまもなく紅葉シーズンがやってきます。紅葉撮影地というと、自然豊かで気候の変化が顕著な東北、北海道に多くある印象があります。この秋は東北復興を応援する意味でも、東北地方へ紅葉の鉄道風景を撮影しに出かけてみませんか。

 紅葉撮影は春の桜撮影と似たリサーチが大切です。天気予報などで発表される紅葉前線をチェックしつつ、各地の紅葉情報をインターネットなどでこまめに調べておく必要があります。そして、いざ撮影に行くとなったら観光協会などに電話で問い合わせるなど、現地の生の声を聞くことによって情報の確度を上げると良いでしょう。私の経験ですが、インターネットを100%信用して現地に行ってみたら、もう紅葉が終わっていたなんてことも多々ありました。

 東北地方でのおすすめ紅葉路線は、ズバリ太平洋側と日本海側とを結ぶ路線。たとえば花輪線田沢湖線北上線といった路線です。そう、分水嶺がある路線は高地を走るわけで、自然に恵まれているのはもちろん、厳しい気候ゆえの紅葉の美しさがあるのです。陸羽東線の鳴子峡なんてその代表例。観光地としても紅葉の名所ですし、鉄道ファンにとっても有名紅葉撮影地の筆頭格です。

 有名撮影地で傑作が撮影できるのはもちろんですが、有名撮影地ではなくても、線路端に1本だけでもとにかく美しい紅葉の木があれば作品にすることができます。レンズワークを駆使することはもちろんですが、何よりも光を利用することが大切です。光を利用する……すなわち逆光や半逆光を利用すると、立体感や奥行きを出すことができるのはもちろん、より紅葉の色を深いものにしてくれます。逆光、半逆光の魔法はこの連載でも何度もお話をしていますよね。列車がつぶれ気味になってしまうので、これを嫌う人も多いかと思いますが、鉄道写真とはいえ紅葉がテーマであるのならば、列車よりも紅葉が最も美しくなる条件を取る方が賢明だと思います。

 秋の行楽シーズンは、SLやジョイフルトレインなどがいつもとは違う路線を走るなどイベントが盛りだくさん。また東北には秋の味覚があふれています。鉄道撮影をして温泉で疲れを癒し、おいしいものでお腹いっぱいに……。夢のような撮影行をこの秋は東北で楽しみたいですね。

奥羽本線(陣場~白沢 間)

ここはブルートレインなどを車両メインで撮影する有名撮影地ですが、あえて紅葉をメインにして列車を控えめに撮影しました。何を主題にするか明確にすることが大切です。

【アクセス】

JR新青森駅などから奥羽本線を利用。

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北上線(黒沢駅)

駅に1本の大きなイチョウの木があったので、超広角レンズで思いっきり取り入れてみました。もちろん駅名標などをしっかりと入れて、鉄道風景に仕上げました。

【アクセス】

JR北上駅などから北上線を利用。

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米坂線(羽前沼沢~手ノ子 間)

紅葉だけでなくススキも狙いたいですね。ススキ撮影は逆光がおすすめ。逆光の条件で撮影しないと、ススキがキラキラ輝かず、ススキのイメージを表現できません。

【アクセス】

JR米沢駅などから米坂線を利用。

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奥羽本線(山形線)(庭坂~赤岩 間)

秋は黄昏時のシーンも魅力的です。列車が黒く潰れない寸前の露出で撮影しました。やはり逆光での撮影はドラマチックですね。

【アクセス】

JR福島駅などから奥羽本線(山形線)を利用。

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講師●長根広和 Hirokazu Nagane

横浜市生まれ。大学卒業後、鉄道写真家・真島満秀氏に師事。青春18きっぷなどのJRポスターを撮影する他、JR時刻表では「ごちそう路線旅」を担当。(社)日本写真家協会会員、日本鉄道写真作家協会会員。

http://hirokazu-nagane.com


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