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まだまだ知られざるご当地の味 行って食べたい!ニッポンA級発掘グルメ

vol.4鶴岡の岩がき  [山形県鶴岡市]


岩場の多い鶴岡沿岸は、岩がきの生息に適した良質な漁場。この地方の岩がき漁は、船の上から箱メガネで覗きながら獲る「磯見(いそみ)」漁法、あるいは素潜りでひとつずつ手作業で獲っている。

冬場は波が荒れる鶴岡沿岸は岩がきの養殖が困難なため、すべて天然もの。鳥海山の伏流水が海底から湧き出るため、旨味も濃い。

この時期、各漁港で行われる岩がきフェスティバル。鶴岡市では旬の味覚を堪能できるイベントを随時開催しているので、訪れる際は鶴岡市観光連盟ホームページのチェックをお忘れなく。


日本の渚100選、日本の快水浴場100選に選ばれた、美しい景観の由良地区を有する鶴岡市。庄内エリアを代表する温泉のひとつ「由良温泉」があり、朱塗りの橋がかかる白山島(はくさんじま)のシルエットと日本海に沈む鮮やかな夕陽を楽しむことができる。

ここのかきは夏が旨い! 山の恩恵を受けて育つ、海のミルク

 「かきの旬は冬」と思い込んではいないだろうか。September(9月)やJanuary(1月)など、“R”が付く月が旬とされる真がきに対して、6~8月に食べごろを迎える「夏がき」と呼ばれるかきがある。真がきよりも大きく、中には重さ1㎏を越えるものも。岩のように大きく、ごつごつとした迫力のある外見からか、はたまた深い岩場に生息するからか。正しくは、その名を「岩がき」という。

 産地は陸奥湾以南の全国各地に分布するが、山形県沿岸の岩がきはとりわけ名高い。海底からは北部に位置する鳥海山からの伏流水がこんこんと湧き、南部からは同山と森林からの清水が海に流れ込む。山からの栄養をたっぷり含んだ岩がきは、冷たい水の中で4~5年かけて漁獲対象の大きさまでゆっくり成長する。
「水温が低いため成長は遅いですが、その分、伏流水のミネラルをたっぷり飲んで育つんです」と話すのは、地元の食文化に造詣が深い老舗旅館『坂本屋』九代目当主の石塚亮さん。海水だけで育ったものよりも身に含まれる塩味がマイルドで、かき自体の旨味が濃いのだそうだ。

 今でこそ夏の味覚として知られる岩がきだが、消費者に認知され、人気が高まったのはここ10年ほどの話。「良質な漁場」とされる鶴岡沿岸の岩がき漁も、同様に10年ほど前から盛んに行われるようになった。もともとは漁業者の間では密かに楽しまれていた“隠れた美味”であったが、20年ほど前に、とある食漫画で東北の岩がきを紹介されたことがきっかけとなり、鶴岡のそれも次第に知られる存在に。現在では、夏の風物詩として鶴岡の一般家庭にも広く浸透。魚屋はもちろん、地元の量販店やスーパーでも岩がきが並ぶ。クリーミーな身の旨さを存分に味わうならやはり、生で食べるのが一番。サイズが大きいので、焼きがきやかきフライにしても美味という。

 かきのおいしさを気軽に味わいたいなら、地元漁港で行われている岩がき祭りにぜひとも参加されたし。7月28日(土)は、「岩がきまつり 由良漁船パレード」、「鼠ヶ関天然岩ガキフェスティバル」を開催予定。香ばしく焼いた焼き岩がきや濃厚な生岩がきなどが楽しめる。売り切れ御免なので、早めの来場をおすすめしたい。

SPOT いざ、岩がきを食べよう!

鶴岡の旬の素材を盛り込んだ「四季の昼御膳」「四季の寿し御膳」を、市内の飲食店(一部)で展開中。その名のとおり季節ごとに内容が替わり、夏の御膳にはどちらも地元産の天然岩がきが盛り込まれている。8月19日(日)までの期間限定、あれもこれもという欲張りな方こそぜひ!

庄内の旬を盛り込んだ 夏の昼御膳「涼彩昼御膳」  庄内浜の旬をたずねる宿 坂本屋

鳥海山の伏流水で育った天然の岩がきを含む、夏限定の昼御膳。岩がきはレモンとポン酢でいただくのが基本だが、味噌を塗った田楽風や醤油をたらした焼きがきなどお好みにも応じてくれる。早生のだだ茶豆や南禅寺豆腐といった地元名物、特産の鯛の刺身や小鯛の焼き物なども付く。

涼彩昼御膳:2500円 ※要予約
営業時間:11:00~14:00、12月31日休
住所:鶴岡市三瀬己91
交通:JR羽越本線三瀬駅から徒歩5分
TEL.0235-73-2003 店ホームページはコチラ

鶴岡の夏の味覚が詰まった 夏の寿し御膳「涼彩寿し御膳」  寿司処 三幸(さんこう)

天然の地元産岩がきを盛り込んだ、夏の寿し御膳。もみじおろしとネギを添えた岩がきはレモンを搾ったり、そのままシンプルにいただくのがオススメだ。寿しはマグロやアジ、地元の白身など計6貫の握りに巻き物が2つ付く。名産・赤海老の椀やだだ茶豆、南禅寺豆腐と盛りだくさんの内容。

涼彩寿し御膳:2100円
営業時間:11:00~22:00、月曜休
住所:鶴岡市本町2-16-5
交通:JR羽越本線鶴岡駅から車で約8分
TEL. 0235-22-0236 店ホームページはコチラ

田園の一軒家レストランで楽しむ イタリアンな岩がき料理  穂波街道 緑のイスキア

薪窯で焼くナポリピッツァが自慢のイタリアンレストラン。自家栽培のハーブや野菜、地物の魚介類を使った季節料理が並ぶ。旬の天然岩がきは、オリーブオイルと塩で楽しむのが定番だ。価格は時価で、相場は1個280~380円。日によっては、アレンジを加えたさまざまな岩がき料理が味わえる。

岩がき:時価 ※天然もののため、ない日もあり
営業時間:11:00~14:00LO・17:30~20:30LO(土・日・祝のLOは30分延長)、
火曜休(祝日は営業、翌日休み)
住所:鶴岡市羽黒町押口宇川端37-7
交通:羽越本線鶴岡駅から車で約10分
TEL.0235-23-0303 店ホームページはコチラ

有田周辺の太刀魚料理を扱う飲食店リストはコチラ コチラ

ACCESS いざ、鶴岡へ行こう!

<東京方面から>

JR東京駅から上越新幹線「とき」で約2時間20分の新潟駅下車、
JR「特急いなほ」に乗り換えて約1時間50分の鶴岡駅下車(所要時間約4時間10分)

あなたの出発地+目的地「鶴岡」で 経路検索するならコチラ

日本海きらきら羽越観光圏(秋田県にかほ市、山形県鶴岡市・酒田市・戸沢村・三川町・庄内町・遊佐町、新潟県村上市・関川村・粟島浦村)を中心とするフリーエリア内のJR線、および由利高原鉄道線の普通列車(快速含む)自由席、庄内交通バス、鶴岡観光ぐるっとバス、新潟交通観光バスが2日間乗り降り自由です。 観光圏内に点在する観光地や温泉地までのアクセスに利用できます。
【発売期間】~平成24年11月29日(木) 
【利用期間】~平成24年11月30日(金) 
【有効期間】2日間

<新潟市内から繁忙期に利用した場合>&<新潟市内からきらきら羽越観光圏パスSP利用の場合>

おトクな「きらきら羽越観光圏パスSP」で行こう!

おトクな「東北フリー乗車券」で行こう!

おトクな「東北フリー乗車券」で行こう!
東京近郊から鶴岡までの往復と、エリア内の乗り放題チケットがセットになっています。別に特急券などを購入すれば、新幹線・特急列車などが利用できます。
【発売期間】~平成24年8月18日(土) ※発売は利用開始日の1カ月前から7日前まで 
【ご利用期間】~平成24年8月10日(金)・8月21日(火)~8月29日(水) 
※2012年8月7日(火)~8月20日(月)が利用開始日となる設定はありませんので、ご注意ください。
【有効期間】5日間

<東京都内から繁忙期に利用した場合>&<東京都内から東北フリー乗車券利用の場合>

 取材・執筆・構成:松井さおり(teamまめ)
 写真提供:日本海きらきら羽越観光圏事務局(庄内観光コンベンション協会)鶴岡市観光物産課、緑のイスキア
※掲載されているデータは平成24年7月現在のものです。

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