『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

  • mixiチェック

まだまだ知られざるご当地の味 行って食べたい!ニッポンA級発掘グルメ

vol.9 那須和牛 [栃木県那須町]


牧歌的風景が広がる那須高原。良質な牧草が作付けされ、観光牧場も点在。肥育の歴史は戦後、山を切り拓き始めた酪農にさかのぼる

世界最高の肉質と誉れ高き黒毛和種は、ブランド牛として有名な神戸ビーフや松阪牛と同品種。木炭の粉を餌に混合することで、消臭効果があり、環境にも配慮。健康な牛に育つという

町内8店舗で提供されているなすべんは、全店1200円以内に価格設定。気軽に那須和牛も味わえる新ご当地グルメだ。写真は『なすとらん』のもので1200円。1日15食限定

夏のリゾートが印象的だが、冬季はロマンチックに高原をブルーで彩るロイヤルブルーイルミネーションや、教会などキャンドルの灯りのなか生演奏が披露されるキャンドルナイトも行われる

全国へ素牛も供給する 注目度上昇中の極上黒毛和牛

 那須といえば、牛乳の生産量が本州一の酪農の里。牛がのんびり草を食む牧歌的な風景が印象的だ。戦後より開拓され、牧場が広がり、昭和40年代から肉牛の肥育もはじまった。そして今は「那須和牛」の産地として、にわかに名を上げている。那須町観光商工課の常盤隆道さんは「脂質がとにかく上質で、とろけるような味わいなんです。そんな那須和牛を、ステーキや焼き肉で味わえるお店が那須にいっぱいあるんですよ。私が好きな食べ方は、しゃぶしゃぶとかすき焼きですけどね」と、相好を崩す。

 那須和牛は、高級銘柄牛「とちぎ和牛」のなかの地域特化ブランド。JAなすの管内(那須町、那須塩原市、大田原市)で肥育され、牛肉の格付け(※)でA及びBの3以上と認められたされた上質な黒毛和種のみを指す。
 肉牛の繁殖が盛んで、研究にも力が注がれてきた那須では、繁殖に携わる農家の数は、なんと約500戸! その資質の良さから素牛(もとうし:肥育する前の子牛)の供給地でもあり、近年、全国の牧場で肥育される黒毛和牛に那須生まれが増えている。

 「那須和牛」となるには、品種や産地だけではなく、肥育こそがポイントだ。
 飼料に加えているのは、口どけのいい脂質を作るために米粉と、肉牛の整腸作用をよくし、臭みをなくす木炭の粉。那須の風土と大地が育てた農産物が和牛の体を育て、30ヵ月かけて那須和牛へと成長させているのだ。
 その工夫と苦労が実を結び、2009年には東京食肉市場で行われる牛肉品評会「全国肉用牛枝肉共励会」で、なみいる高級和牛を抑え、ついに名誉賞を受賞した。

 高級和牛となってしまうと、地元でもなかなか手が届かない食材となる。それを危惧した生産者から、「地元でこそ食べてもらいたい!」という声が上がるようになった。そこで、2008年に商標を登録。地元の精肉店と連携し、芝浦の食肉卸市場から買い戻し、地元で味わうための取り組みが始まった。旅館、ホテル、観光スポット、レストランなどが賛同し、那須和牛を用いる店は、現在、増加の一途だ。
 また、2010年より始まった、那須町の特産9種類を9つの器に盛り込んだ新ご当地グルメ「なすべん」(那須の内弁当)が追い風に。米、野菜、果物、乳製品と並び、那須和牛を使った料理も1品、必ず盛り込まれることとなったのだ。地産地消のランチプレートは気軽な値段で、ひと口ステーキ、しゃぶしゃぶ、ハンバーグなど、各店舗趣向を凝らした味が魅力。地元でグングン知名度を上げており、那須へ旅する楽しみが増えたのもうれしい。

※牛肉の格付け:
日本食肉格付協会による牛肉の品質目安。枝肉の割合(どれだけ生体から取れたか)を示す歩留まりをABCで、「脂肪の入り具合」「肉の色」「肉の締まりとキメ」「脂肪の色と質」の4項目についての評価を5段階で表示する。最高評価はA5。格付け等級が高いほど高値で取引される。


SPOT いざ、那須和牛を食べよう!

那須和牛は、焼き肉やステーキで、肉そのものの旨味をガッツリ堪能したい。専門店のほかにも、観光地のレストランやカフェなど、食せる店の幅も広がっている。また、同じく那須が誇る山間の温泉で体を解きほぐし、ゆったり旅館で贅を尽くした料理を味わうのも一興。取扱いのある精肉店も点在するので、おみやげにするのもいい。

質の高さ、お値打ち度に驚愕!精肉店が営むステーキハウス|ステーキハウス寿楽 本店

一枚肉のステーキも捨て難いが、お得感満載なのがサイコロステーキ。用いられる部位はなんとリブロースやサーロイン! 口に運べば、まず柔らかさにうっとり。肉汁とともに芳醇な旨味と甘みがじゅわりと広がり、恍惚となる。併設された『ミートショップ牛楽』で牛肉も購入できる。

那須和牛おすすめサイコロステーキ:単品1900円、セット(ライス、味噌汁、サラダ、お新香付き)2200円
営業時間:10:30~14:30LO・16:30~20:00LO、木休・12月26日・1月9日休
住所:那須町湯本379
交通:JR東北本線黒磯駅から東野交通バス那須湯本行き00分の一軒茶屋下車、徒歩5分
TEL.0287-76-3844 店ホームページはコチラ

旬の地場野菜で増幅する那須和牛の旨味|那須の食レストラン なすとらん

食による地域活性化を目指すレストランが、道の駅那須高原友愛の森に併設。那須の地場食材をふんだんに用いたメニューが多彩だ。那須和牛の醍醐味を堪能するならステーキ丼を。ご飯の上にドンと鎮座するステーキは、野菜の甘みがギュッと詰まった特製ダレが和牛の旨味と絶妙に絡む。

那須和牛のステーキ丼:1900円
営業時間:11:00~14:00LO(3~11月は15:00LO)、火曜休(12~3月のみ)
住所:那須町高久乙593‐8道の駅 那須高原友愛の森内
交通:JR東北本線黒磯駅から東野交通バス那須湯本行きで14分、友愛の森下車すぐ
TEL.0287-78-1219 店ホームページはコチラ

心と体を極楽に導く自家源泉の温泉としゃぶしゃぶ|湯守の宿 会津屋

弱炭酸水素塩温泉のつるすべの美肌の湯は源泉かけ流し。そんな湯宿の夕餉には、那須和牛のしゃぶしゃぶのプランを。温泉水を用いた白出汁にくぐらせたロース肉は、ロの中で上品な甘みを醸してとろけていくよう。ふっくら炊いたコシヒカリのご飯、地元産野菜が脇をしっかり固め、贅の極み。

A5ランク&那須和牛食べくらべプラン1泊2食付き(2名利用):大人1万5800円
住所:那須町湯本226-1
交通:JR東北本線黒磯駅から東野交通バス那須湯本行きで約32分の湯本旭町下車すぐ
TEL.0287-76-2715 店ホームページはコチラ

那須町周辺で那須和牛を扱う飲食店リストはコチラ JAなすの 那須和牛 なすべんブログ

ACCESS いざ、那須町へ行こう!

<東京方面から>

JR東京駅から東北新幹線で約1時間15分の那須塩原駅下車、
JR東北本線に乗り換えて約5分の黒磯駅下車(所要時間約1時間20分)

あなたの出発地+目的地「黒磯」で経路検索するならコチラ

割引が適用される設定日・設定列車・設定区間・割引率が決められており、さらに約2週間前までの限定販売となるため、おトクな料金(特急券・乗車券)で利用できます。
【発売期間】~平成25年2月28日
【対象期間】ご利用日の1ヶ月前(同日)の午前10:00から13日前の午前1:40まで

<東京都内から通常期に利用した場合><東京都区内から「お先にトクだ値」適用の往路なすの253号(東京発8:20)、復路なすの278号(那須高原発18:50)を利用した場合>

「お先にトクだ値スペシャル」の詳細

おトクな「お先にトクだ値 」で行こう!

取材・執筆・構成:佐藤さゆり(teamまめ)
写真提供:那須町役場観光商工課
※掲載されているデータは平成24年12月現在のものです。
※写真はイメージです。

バックナンバー

このページのトップへ