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まだまだ知られざるご当地の味 行って食べたい!ニッポンA級発掘グルメ

vol.18 鳥取のモサエビ [鳥取県鳥取市・岩美町など]


鳥取県から京都府にまたがる山陰海岸ジオパーク。モサエビの水揚げ漁港は、ジオパークの一部である鳥取市の「鳥取砂丘」や、岩美町の「浦富(うらどめ)海岸」にほど近い。独特の景観は見ごたえ十分。

隠岐島周辺の海底にある栄養をたっぷり含む日本海固有の冷水と、対馬暖流が混ざり合うことで、エサとなるプランクトンが大量に発生する。6~8月は底引き網漁の休漁期でモサエビ漁も休みとなる。

モサエビの大きさは13㎝前後。頭の殻が25㎜以上のものはすべてメスで、オスは大きくならない。市場に出回っているものもすべてメスだという。モサエビは傷みやすいため、生きた状態で運ばれる。

モサエビの産卵は隔年のため、同じ時期に獲れたものでも、抱卵しているエビと卵がないエビがいる。緑色に輝く卵は直径1㎜ほど。

その甘みは甘エビ以上!地元でしか味わえない幻のエビ

 日本海の美味というと華やかなカニに目がいきがちだが、地元で密やかに愛されている“エビ”が存在する。日本海側では鳥取県から秋田県の間の府県で多く漁獲されているエビで、兵庫県と並んで最も漁獲量が多いのが鳥取県。ここでは「モサエビ」の名で親しまれている。名前の由来には諸説あるが、頭の形がゴツゴツと荒々しく「猛者(もさ)の風貌だったから」といういわれが有力のようだ。富山県では「ガスエビ」の名で呼ばれているが、正式な名称を「クロザコエビ」という。
 モサエビの生息地は水深200mほどの深海で、山陰沖では隠岐島周辺が主な漁場。深海に生息するが故、漁はズワイガニやハタハタなどを獲る底引き網で行われる。モサエビの漁期は9~5月だが、漁の最盛期はズワイガニのシーズンが終わった3~5月。ズワイガニ用の網より網目の小さい網で、ハタハタやカレイ類を狙う際に、モサエビも漁獲される。

 冬はカニに主役の座を奪われがちだが、春先になると、地元の和食料理店や居酒屋のメニューに一斉に“モサエビ”の文字が並ぶそう。スーパーの生鮮コーナーでもパック詰めのモサエビが販売されるほど、地元民にとっては身近な存在だという。浜でも、活きモサエビが販売されるそうだ。
 実はモサエビは、現地でしか食べることのできない“幻のエビ”。旨みが強く、甘エビ以上の濃厚な甘みを誇るが、鮮度劣化が非常に早いため、遠隔地への出荷が難しい。漁獲量も年間70~80tほどとそれほど多くないこともあり、地産地消の食材となっている。
 2010年度より、鳥取県産魚PR推進協議会が「猛者エビ」ポスターを作成するなどPRに注力。これにより、趣向を凝らしたモサエビ尽くしの料理を提供する飲食店や旅館が、前にも増して増えたという。

 刺身はもちろん、塩焼きや天ぷら、酒蒸しもおすすめというモサエビ。この地でしか味わうことのできない“幻の美味”を心行くまで楽しんでみてはいかがだろうか。

SPOT いざ、モサエビを食べよう!

甘みが強く、コリコリとした食感のモサエビ。刺身はもちろん、さっと塩をふって甘みを際立たせたプリプリの塩焼きや、醤油で薄味に仕立てた煮付けなど、楽しみ方はさまざまだ。エビの濃厚なだし汁が溶けだした味噌汁も絶品!

ジオパーク内・浦富海岸を巡る遊覧船乗り場のお食事処|お食事処 あじろや

名物「ジオ焼き」は陶板の上にのせた小石で焼く海鮮料理。特にモサエビは、火を入れることで一層甘みが増して濃厚な味わいになるという。「ジオ焼き」にモサエビの刺身などが付く「ジオもさ定食」も人気。シーズン中は、地物ネタ6種を使った海鮮丼にもモサエビがお目見えする。

ジオ焼き:900円~、ジオもさ定食:1,750円、海鮮丼:1,350円、モサエビの刺身(単品):850円~ ※モサエビ料理は3~5月まで。仕入れなどの状況により提供できない日もあるため、電話で要確認
営業時間:11:00~14:00、無休(冬期は臨時休業あり)
住所:鳥取県岩美郡岩美町大谷2182
交通:JR山陰本線岩美駅からバス約17分の「島めぐり遊覧船のりば前」下車すぐ
TEL. 0857-73-1212 ホームページはコチラ

浦富海岸を眺めながら楽しむ獲れたての旬魚介|旬魚 たつみ

春の一番人気はモサエビづくしの「もさえび御膳」。トロリとしたミソまで旨い刺身をはじめ、姿煮、天ぷらなど、さまざまなモサエビ料理が楽しめる。メインディッシュは、活きモサエビを熱々の鉄板で焼き上げる「焼きモサエビ」。カリッと香ばしく焼けた殻と共に、独特の深い甘みを堪能したい。

もさえび御膳:1,350円 ※モサエビ料理は3~5月まで。仕入れなどの状況により提供できない日もあり
営業時間:11:30~14:00・17:00~21:00LO、火休
住所:鳥取県岩美郡岩美町浦富2475-240
交通:JR山陰本線岩美駅から車で約5分
TEL. 0857-72-8700 ホームページはコチラ

日本海の四季の恵でもてなす海を望む創業200年の老舗宿|味覚のお宿 山田屋お食事処・貝寄風

宿いちおしの「海力(かいりき)めし」は、季節ごとに内容が変わる海鮮丼。今の時期はモサエビの刺身が惜しげもなく盛られ、このほかにモサエビの天ぷらと旨みたっぷりの味噌汁が付く。焼きモサエビとデザートも付く計5品の豪華版もあり。宿泊の場合も、夕食でモサエビ料理が楽しめる。

猛者えびの海力めし:3品1,800円、5品2,750円、猛者えびの刺身(単品):1,200円、宿泊(1泊2食付き  ※夕食はミニ猛者えび海力めし&海鮮炭火焼きコース)13,000円(サ込)~  ※モサエビ料理は3~5月まで。仕入れなどの状況により提供できない日もあるため、事前予約がおすすめ
営業時間:11:00~14:00・17:30~20:00(夜は要予約)、不定休
住所:鳥取県鳥取市賀露町北1-5-36
交通:JR山陰本線鳥取駅から車で約15分
TEL. 0857-28-1004 ホームページはコチラ

鳥取市・岩美町のモサエビを扱う店リストはコチラ

ACCESS いざ、鳥取へ行こう!

<大阪方面から>

JR大阪駅から特急「スーパーはくと」で約2時間30分の鳥取駅下車

あなたの出発地+目的地「鳥取」で経路検索するならコチラ

JR線の普通・快速列車の普通車自由席及びBRT、ならびにJR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷです。年齢にかかわらず、どなたでも利用できます。1枚で5回(5日)分となっており、1枚のきっぷを1人で5回利用、あるいは5人で1回ずつなどのグループ利用も可能。5日間のひとり旅、5人グループでの日帰り旅行などで利用できます。
※グループで利用の場合は同一行程のみ有効。このほか利用条件あり
【発売期間】~2014年3月31日(月)
【利用期間】2014年3月1日(土)~4月10日(木)
【有効期間】1回(人)分で乗車日当日に限り有効

<大阪市内から通常期に2名で利用した場合>/<青春18きっぷ利用の場合> 「青春18きっぷ」の詳細はコチラ

おトクな「青春18きっぷ」で行こう!

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取材・執筆・構成:松井さおり(teamまめ)
協力:鳥取県農林水産部市場開拓局
写真提供:鳥取県農林水産部市場開拓局、お食事処 あじろや、旬魚たつみ、味覚のお宿 山田屋
※ 掲載されているデータは2014年3月現在のものです。
※ 価格は全て税込表記です。 2014年4月1日より、消費税率引上げに伴い、運賃・料金等が変更となる場合があります。

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