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まだまだ知られざるご当地の味 行って食べたい!ニッポンA級発掘グルメ

vol.24 小田原市周辺の
湘南ゴールド
 [神奈川県小田原市周辺]


相模湾を望む丘陵地に広がるみかん畑。温暖な気候ゆえ、古くから柑橘類の栽培が盛んだった。みかん、片浦レモン、そして湘南ゴールドなどが至るところで栽培されている。

湘南ゴールドのハウス栽培ものは2月中旬頃から発売。露地ものは今期、3月10日頃~4月上旬まで。旬が短いため小田原市内の直売所でしか購入できない。

販売は、農園の直売所やJAかながわ西湘農産物直売所「朝ドレファ~ミ♪」で。季節や粒の大きさで値段は変動するが、1袋400円~800円ほどでゲットできる。

3月21日(土)10:30~11:30・13:30~14:30、小田急小田原駅アークロードにマスコットキャラ「西湘きんじろう」が登場し、湘南ゴールドを無料配布! 限定約1500個。3月22日(日)は小田急箱根湯本駅構内で配布。

小田原酒販協同組合が発売する小田原わいんシリーズ第4弾「湘南ゴールドワイン」の販売開始は例年6月上旬。500ml・1234円で限定3000本程度出荷。市内の酒店で早めに購入すべし。

西湘で育まれる新種の柑橘は早春が旬!

 神奈川県西部は柑橘類の有名な産地だ。温暖な海岸沿いを中心に、かつてみかんがよく栽培されていたという。だが近年では他県に押され、生産量は減少していった。
 ところが今、小田原市周辺でにわかに注目を集めている新種の柑橘類がある。もともと“幻のオレンジ”と異名をもつ「ゴールデンオレンジ(黄金柑)」が界隈で栽培されていたのだが、実が小さいうえに皮がむきにくい。一度食べるとやみつきになる味も、見栄えの悪さが災いし、市場に出回ることがなかった。
 そこで神奈川県農業技術センターが、このゴールデンオレンジと今村温州を掛け合わせ、12年の歳月をかけて誕生させたのが「湘南ゴールド」だ。

 柑橘系としては珍しく、3月から4月上旬にかけて旬の時期を迎える湘南ゴールドは、丸いレモンのような見た目だが、するりと皮がむけ、華やかで印象的な香りを放つ。一見、酸っぱそうだが、十分な糖度があり、ジューシーな甘みと酸味のバランスが絶妙なうえ、後味すっきり。いまや「幸せを呼ぶ新感覚オレンジ」として、注目を集めている。

 良いこと尽くめのようだが、じつはとても栽培が難しいという。初めて市場に出たのは2006年だが、実るまでに7年を要した農家があったり、豊作や不作を繰り返したりで、すぐに生産拡大できなかったとか。苗木の剪定(せんてい)、果実の貯蔵方法など多くの問題点を解消すべく、小田原市周辺の農家では2011年に「JAかながわ西湘・湘南ゴールド技術研究会」を設立。当初は少なかった栽培農家も増え、現在では総勢150名が湘南ゴールドを出荷するまでになった。それに伴い、昨年の出荷量は67t、今期は60~70tを見込んでいる。

小田原市周辺で続々生まれる季節限定の味な試み

 ハウス栽培のものは2月下旬頃から、露地栽培は3月中旬から市場に出るという湘南ゴールドだが、まだまだ小田原周辺の農産物直売所でしか手に入らない希少な存在だ。それでも神奈川県や小田原市で構成される「湘南ゴールド振興協議会」では、例年、収穫体験ツアーを実施したり(今年度は募集終了)、小田急小田原駅や箱根湯本駅で無料配布を行なったりしてPR活動を続けている。

 果実そのものを味わうのはもちろん、さらなる楽しみも増殖中だ。ひとつはお酒類。小田原産の梅、レモン、みかんで作る「小田原わいん」シリーズに、2012年より湘南ゴールドが新登場。本数限定ながら、爽やかな香りと口当たりのいい味わいに仕上がったワインは、ファンの心を捉えている。
 また、小田原産の農産物を扱うスイーツを集めた「小田原スイーツプレミアム」にも、昨年度から湘南ゴールドを用いた店がお目見え。季節限定スイーツはもちろん、湘南ゴールドのアイスとジャムをトッピングしたスイーツピザなど、1年を通じて湘南ゴールドを味わえる。
 さらに、小田原市民が推奨する小田原みやげ「おだわらセレクション」に、湘南ゴールドのフルーツ酵母で発酵させたパン「小田原パネティッシモ」が選定された。爽やかに香るフレッシュな甘みは、地元民オススメの手みやげとなっている。

 1カ月余りと旬の短い果実ながら、着実に小田原名物になりつつある「湘南ゴールド」。その華やかな香りを放つ多彩なメニューを巡りに、小田原に足を運びたい。

SPOT いざ、湘南ゴールドを食べよう!

早春の小田原市周辺でしか手に入らない湘南ゴールド。そのまま味わうのもいいけれど、癒される特徴的な香りをギュギュッとスイーツに詰め込めば、その味わいにハマる。小田原の新名物を取り入れたスイーツは洋菓子店のみならず、パン工房、アイス工房、はたまた料理店のデザートにも登場。1年を通じて味わえるものもあるけれど、旬の時期こそ食べに出かけたい! 多彩な味を楽しんで。

香り華やぐロールケーキは手みやげにも最適|一夜城ヨロイヅカ・ファーム

相模湾を望む丘の上に、地産地消レストランやブーランジェリー、パティスリーなどが建つ。早春限定でパティスリーに登場するのが、湘南ゴールドのロールケーキだ。すりおろした皮を生地に練り込み、ジャムと濃厚な生クリームをたっぷり。すっきりした甘みと爽やかな香味にうっとりする。

一夜城湘南ゴールドロール:1750円
販売期間:3月31日~4月中旬頃
営業時間:10:00~19:00、火休
住所:小田原市早川1352-110
交通:JR早川駅から徒歩約40分、JR小田原駅東口より小田原宿観光回遊バスで石垣山一夜城歴史公園下車
※小田原宿観光回遊バスは2015年3月28日(土)~4月5日(日)の毎日、4月11日(土)~5月10日(日)の土・日曜・祝日に運行
TEL. 0465-24-3150 店ホームページはコチラ

果汁とマーマレードを加えたみずみずしい香りのジェラート|小田原牧場アイス工房

朝搾りのミルクから作るジェラートに、小田原産の梅、レモン、ブルーベリーなど、旬の果実を用いたフレーバーが充実。なかでも湘南ゴールドは、果汁はもちろん、皮で作ったマーマレードを混ぜ込み、なめらかな口当たりのあと爽やかな香りが弾けだす。マーマレードの食感も絶妙!

シングル:300円 ダブル:350円
湘南ゴールドの提供期間:3月20日~4月下旬
※期間限定1200食
営業時間:11:00~17:00(季節により変動あり)、無休(10~1月は天候により不定休)
住所:小田原市曽我別所194
交通:JR御殿場線下曽我駅から徒歩約20分
TEL.0465-42-6632 店ホームページはコチラ

甘み爽やかな小田原の新名物!小田原パネティッシモ|菓房 赤い実

イタリアの発酵スイーツ“パネトーネ”をヒントに、湘南ゴールド由来の天然フルーツ酵母から発酵種を育て、焼き上げている。ふわっと広がる爽やかな酸味とフルーティーでフローラルな香りは一度食べるとトリコ! 朝食やおやつに抜群だ。チョコ、フルーツなどバリエも用意。

小田原パネティッシモ:クラシック680円 
スライス:各130円
販売期間:通年(一部季節商品あり)
営業時間:10:00~18:00、不定休(年4回休みあり)
住所:小田原市栄町1-3-10天野ビルB1
交通:JR・小田急小田原駅東口から徒歩約2分
TEL.0465-22-8255 店ホームページはコチラ

TICKETS いざ、小田原市へ行こう!

<東京方面から>

JR東京駅から東海道新幹線「こだま」で34分の小田原駅下車

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東京駅・品川駅~小田原駅間または東京駅・品川駅~熱海駅間の往復を、東海道新幹線の普通車自由席に乗車できます。
※2名以上が同一行程で旅行する場合に限り、購入できます。
※東京・品川・新横浜・小田原・熱海・函南の各駅の<JR東海きっぷうりば及びジェイアール東海ツアーズ各支店>で購入できます。
※4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~翌年1月6日は利用できません。

【発売期間】通年 ※有効期間開始日の1カ月前から当日まで発売
【有効期間】2日間

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取材・執筆・構成:佐藤さゆり(teamまめ)
写真提供:JAかながわ西湘、小田原市経済部農政課、一夜城ヨロイヅカ・ファーム、菓房 赤い実
※掲載されているデータは2015年3月現在のものです。



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