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駅弁の女王小林しのぶが選ぶ 絶対に食べたい駅弁

見た目に美しく、食べるとあまみが引き立つ絶品あきたこまち
あきたこまち弁当
秋田駅

 秋田県産のブランド米「あきたこまち」を主役にした駅弁。秋田新幹線の開通以降、競争が激化している秋田駅で販売されている。

 初代ミスあきたこまちの画像を掲載したパッケージに長方形のプラスチック容器を収める。容器はほぼ3等分されている。このうち一つのエリアにあきたこまちを炊いたご飯を詰め、後の2つの領域にはハタハタの唐揚げ、シュウマイとんぶり添え、サケの塩焼き、秋田産マイタケの天ぷらなど、この地域ならではの食材を使った料理が並ぶ。脇役も充実しており、卵焼き、肉団子、煮物、漬物など幕の内弁当に欠かせないおかずも彩りよく盛り込まれている。中でも煮物は内容が豊富で、里芋やぜんまい、姫タケノコ、高野豆腐などの素朴な味わいに舌鼓を打つことができる。

 おかずの充実ぶりもさることながら、特筆すべきはご飯のおいしさ。見た目に美しいご飯は冷めてもやわらかく、みずみずしさの中にほのかな甘さを感じさせる。食べながら「うん、うん」とうなずきたくなるような納得感があり、ご飯を味わうだけで幸せを実感できる。まさに幕の内駅弁の逸品である。

秋田駅と弘前駅・青森駅を結ぶリゾート列車
  • 価格:900円
  • 種類:幕の内
  • 調製元:(株)関根屋
  • 電話:018-833-6461

TV番組の企画から誕生した野菜中心のヘルシー駅弁
ちぐまや弁当
新山口駅

 テレビ山口で放送されている情報バラエティー番組『週末ちぐまや家族』の企画から誕生した駅弁。番組に出演する3姉妹の長女おっきー(沖永優子)が地場産の素材にこだわった弁当のアイデアを出し、その内容を山口県立大学栄養学科が監修、そして小郡(おごおり)駅弁当が調製を担当した。

 二段重ねの経木容器を、野菜のイラストや番組出演者の顔写真を掲載した華やかな掛け紙で包んでいる。中身は、さくっとした食感と香りが食欲を増進させるじゃこ飯のほか、レンコンと鯨の赤身のはさみ揚げ、卵焼き、カボチャ煮、小松菜、しめじ、トマトなどビタミン豊富な野菜を中心に構成したヘルシー駅弁で、鶏肉のささみなども添える。季節によって内容は変更されるが、ボリュームに反比例する低カロリーが好評で女性ファンも多い。派手さはないけれど手作り感たっぷりの温かい雰囲気が好ましく、食べ進むほどに山口県への好感度が上がっていく。

 現在は1日20個限定で販売されている人気駅弁。ちなみに“ちぐまや”を反対に読むと…。

「トレたび」おすすめプレイバック

金子みすゞの詩の世界にひたり、志士が駆けた街道を歩く

信州ならではの深い味わいを楽しめる“五目”めし
月見五味めし
松本駅

 松本藩の初代藩主・石川数正は、松本城の天守に設けた月見櫓(やぐら)で宴を催し、狩猟の獲物(鳥獣や山菜)を使った武者料理を味わいながら城下の繁栄を願ったという。この故事にちなんで開発されたのが「月見五味めし」。五味は「ごもく」と読む。昭和35年(1960)の発売から半世紀以上にわたって売れ続けている、松本駅を代表する駅弁だ。

 側面にうっすらと石垣の模様を描いた円形容器を厚紙製のパッケージに収めている。中身は、醤油ベースのダシ汁で炊いたご飯の上に豚肉煮やボイルしたエビ、ワカサギ、山菜、シソ巻きリンゴなどの信州の味覚をのせた“五目”めし。存在感のある輪切りゆで卵は、満月に見立てたものという。

 茶飯をすっかり覆い尽くすほど詰め込まれた具は種類豊富で、どれから箸をつけようかと迷うひとときも楽しい。おかずは濃口でご飯を進ませるが、中でも豚肉煮やタケノコ煮は噛むほどに甘さを含んだ旨味がにじみ出て上々の仕上がり。デザートのシソ巻きリンゴまで、信州らしい味わい深さをとことん堪能できる一品だ。

■「トレたび」おすすめプレイバック■

古き良き里山風景が車窓に広がる快速「リゾートビューふるさと」
  • 価格:840円
  • 種類:釜めし
  • 調製元:イイダヤ軒
  • 電話:0263-32-2319

牛肉と卵のベストマッチング、後世に残る駅弁
島根牛みそ玉丼
松江駅

 松江市の一文字家が地元産のこだわり食材をふんだんに使って調製する新作駅弁。年初恒例の駅弁大会に出品した際には、予定個数の2倍以上を売り上げて話題を呼んだ。

 パッケージには、肉に半熟玉子が絡む様子をアップにした画像を掲載して牛肉弁当好きの視線をがっちり集めている。内容は、島根県産のコシヒカリの上に島根牛、とろとろ玉子などをのせたシンプルな牛丼。発売開始から人気を高めた秘訣は、牛肉の繊細な味付けにある。奥出雲・井上醤油店の本醸造味噌や江津(ごうつ)・都錦酒造の料理専用の清酒など地場産のこだわり素材を使って甘辛く炊いたもので、味噌や清酒の深みのある香りと島根牛のコクのある味覚が見事に融合しており、牛丼ファンならずともひと口でとりこにしてしまう。とどめは牛肉の上に鎮座した玉子だ。箸を差し込むと、とろりとした黄身が溶け出して、甘辛煮の牛肉をまろやかな味わいに変貌させる。完食するまで飽きさせない工夫が見事だ。

■「トレたび」おすすめプレイバック■

ゲゲゲと小泉八雲 妖怪と怪談が結ぶ 境港&松江の旅
  • 価格:950円
  • 種類:肉系
  • 調製元:一文字家
  • 電話:0852-22-3755
※掲載されているデータは平成24年9月現在のものです。

 

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