発売は東海道新幹線の開業とほぼ同時期というロングセラー。唐揚げの横に添えられていたポテトチップスをメニューからはずすなどパッケージや内容は少しずつ変更されているが、いまも高い人気を誇る名物駅弁だ。
取っ手が付いて持ち運びに便利なバスケット型のパッケージにプラスチック製の白いトレーを収める。2分割されたトレーの半分はチキンライス、もう半分には鶏肉の唐揚げが入っている。チキンライスは、いわゆる“ケチャップご飯”で、その上にグリーンピースと玉子そぼろをのせている。適度に甘い仕上がりは、昭和時代のビッグイベント、大阪万博を知る世代にとって懐かしい家庭の味だ。唐揚げは4つ入っており、冷めてもおいしいのは伝統のなせる技だろう。衣の味付けは濃口なので、添付されたレモンの汁をたっぷり降りかけて食べるのがお勧めだ。
唐揚げの下にはサニーレタスが敷かれており、不足しがちな野菜の栄養を補うことができる。ドレッシング付きなのも気が利いている。