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鉄道遺産を訪ねて

北の湖に沈む、幻のアーチ橋 タウシュベツ川橋梁

 上士幌町の糠平(ぬかびら)湖にある、かつての国鉄士幌線で使われたコンクリート造りのアーチ橋。タウシュベツとは、アイヌ語で“樺の木が多い川”を意味しています。

 古代ローマ遺跡のようなその姿は、糠平湖の水かさが増える6月頃から湖中に沈み始め、10月頃には姿が見えなくなるため、幻の橋といわれています。1月頃から凍結した湖面に再び姿を現します。北海道遺産「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」の1つです。

●交通 根室本線帯広駅から糠平温泉スキー場行き十勝バス1時間33分の糠平温泉下車、タクシー約30分。

第1回「北海道遺産」にも選ばれた美しい橋

明治時代の面影をたどり、廃線跡を歩く 碓井第三橋梁

 1998(平成10)年の長野新幹線の開業によって廃止となった信越本線横川駅〜軽井沢駅間。この区間には明治時代に開業したアプト式鉄道の廃線跡を活用した遊歩道「アプトの道」があり、アプト時代の面影を伝える鉄道遺産が残っています。

 その代表的な遺構となっているのがアプトの道の終点にある「碓氷第三橋梁」。レンガ造りの4連アーチ橋で、その形から通称「めがね橋」と呼ばれています。この橋梁は昭和38年には用途廃止されましたが、現在は国の重要文化財に指定されています。

●交通 横川駅からバス13分(季節運行)。

下から見上げるとその迫力に圧倒される

日本最古・明治生まれの跨線橋 半田駅跨線橋

 武豊(たけとよ)線は1886(明治19)年3月に武豊駅〜熱田駅間が開通し、翌年の東海道線建設にともない現在の武豊駅〜大府(おおぶ)駅間になりました。その主要駅・半田駅の跨線橋は1910(明治43)年11月に設置された全国でもっとも古い跨線橋です。

 通路には簡単な説明版があり、橋の支柱には「明四十三鐵道新橋」と鋳込まれています。レンガ造りの油倉庫(ランプ小屋)も同時に設置され、夜間信号機の火に使う灯油が保管されていました。油倉庫は現在でも駅の横に残っており、明治の雰囲気を漂わせています。

●交通 武豊線半田駅下車。

そこかしこに設置当時の面影を残す跨線橋

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