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ちょっと気になる鉄道雑学

この写真の称号は何を意味しているのでしょうか

成田エクスプレス

車両称号とは

列車の車体に書かれた“モハ○○○-○○”“クハ○○○-○○”といった表記。
この表記が何を意味するのか、みなさん疑問に思ったことはありませんか。

この表記は車両称号と呼ばれるもの。車両称号とは、鉄道車両の種類や
機能を表す記号のことで、車両を識別するためにあります。
車両称号は、(1)車種(2)設備(3)電気方式(4)用途(5)種別(6)製造番号の6つの要素
から成り立っています。
それでは、次の写真を例にみていきましょう。

車両称号を読む

車両に書かれた「モハ253-12」
まずは、これを6つに分けて考えます。

(1)車  種 ― その車両にモーターがあるのか、運転室はあるのか、などを表しています。
「モ」というのは、モーターのある車両(電動車)のこと。
他には、「ク」運転台のある車両(制御車)、「クモ」どちらもある車両(制御電動車)、「サ」どちらもない
車両(付随車)、「キ」気動車、などがあります。
カタカナ記号の由来については、「モ」はモーターの頭文字、「ク」と「サ」については諸説あってどれが
本当なのか定かではありません。

(2)設  備 ― その車両がどのような用途で使われているかを表しています。
「ハ」というのは、普通車を意味しています。
他には、「ロ」グリーン車、「ロネ」A寝台車、「ハネ」B寝台車、「シ」食堂車、「ニ」荷物車、「ヤ」職用車、
「ユ」郵便車、「ル」配給車、といった種類があります。
各記号の由来については、「ロ」と「ハ」は1960年以前の3等級制時(イロハ)のなごりで、
二等車を表す「ロ」、三等車を表す「ハ」の等級記号が用いられています。寝台車の「ネ」は「寝床」の頭文字です。

(3)電気方式 ― その車両がどの電化区間に対応しているのかを示しています。
1~3は、直流区間のみ走ることができる車両
4、5は、交直流両方の区間を走ることができる車両
7、8は、交流区間のみ走ることができる車両
9は、試作車
この車両の場合は、「2」なので直流区間専用ということがわかります。

(4)用  途 ― その車両が連結されている列車の種類別に決められています。
種別は次のとおり。
0~3は一般型(通勤型・近郊型)、4は事業用、5~8は特急型、
9は試作車
この車両の場合は、「5」なので特急型の列車であることがわかります。

(5)種  別 ― 車両を区別するために付けられる番号。

(6)製造番号 ― その車両固有の番号で、ハイフンよりあとがそれにあたります。

つまり、「モハ253-12」という車両は、「モーターの付いた普通車で直流区間を運行する特急型車両」
を表す記号ということになります。ちなみに、この車両は253系で「成田エクスプレス」用車両です。

車両称号のいろいろ

近年のJR四国の車両称号には、カタカナ記号がなく数字のみ。
JR東日本で近年製造された(E351系「スーパーあずさ」以降の)車両には、番号の前にEastの頭文字「E」が付けられています。
新幹線にはカタカナ記号はなく、数字のみで表しています。

みなさんも列車に乗るとき、車両称号を解読してみてはいかがでしょうか。

新幹線「のぞみ(700系)」の車両称号
新幹線車両の称号は数字のみ

寝台特急「北斗星」に連結されている食堂車の車両称号
「ス」は客車特有の記号で、車両重量を表している

次回は「難読駅名」。クイズ形式でお届けします!

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