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ちょっと気になる鉄道雑学 Vol.4 駅名の由来(1)
駅名の付け方

みなさんは日本全国にどのくらい鉄道の駅(旅客駅)があると思いますか。地下鉄やモノレールの駅を含めるとおよそ9000駅あるといわれています。もちろんそれぞれの駅に固有の駅名が付けられています。それらの駅名は一体どのようにして付けられているのでしょうか。
 もっとも多いのが、駅の所在地やその地名から付けられているもの、あるいは、「成田空港駅」(千葉県)のように駅の近くにある施設から付けられているものです。 中には、一風変わった駅名の付け方もあります。

駅名の由来
「国立駅」。中央本線にあるこの駅名。みなさんは読めますか?「こくりつ」ではなく、「くにたち」と読みます。「国立市」や「国立町」といった行政区名が駅名になったと思いきや実はその逆。駅名が後に行政区域名となった珍しい例なのです。
国立駅の駅名の由来は、両隣の「国分寺駅」と「立川駅」から一文字ずつ採って名づけられました。今では隣の駅が「国分寺駅」ではなく「西国分寺駅」ですが、この駅は後に設置されたものです。

西国分寺駅と立川駅に挟まれた国立駅

いろいろな駅名の付け方


安善(あんぜん)駅
京浜工業地帯を走る鶴見線の駅。
この駅名は、当地の埋め立ての功労者、安田善次郎の名にちなんでいます。安田善次郎は、安田財閥の創始者としても知られています。 この他に人の名前が駅名になった例では、剣豪、宮本武蔵生誕の地として名付けられた「宮本武蔵駅」(岡山県)があります。駅は武家屋敷風で、ホームの壁には、武蔵のタイル画が飾られています。

日本貨物鉄道の駅にもなっている安善駅


雨晴(あまはらし)駅
富山湾沿いを走る氷見(ひみ)線の駅。
源義経が奥州へ落ち延びる際、にわか雨に遭い、海岸にある大きな岩の陰で晴れるのを待ったという伝説から雨晴海岸という地名がつきました。駅名もそれに由来しています。義経が雨宿りをしたという岩(義経岩)は車窓からも眺めることができます。

伝説として残っている雨晴海岸。左に見えるのは義経岩


美唄(びばい)駅
函館と旭川を結ぶ函館本線の駅。
駅名になっている「美唄」は、アイヌ語の「ピパ・オ・イ」に漢字をあてたものです。「ピパ・オ・イ」には、“カラス貝の多いところ”という意味があります。 アイヌ語に由来をもつ駅名は、この他にもたくさんあります。同じく函館本線の「近文(ちかぶみ)駅」は、“鳥のいるところ”という意味のアイヌ語「チカプ・ウン・イ」に由来をもち、室蘭本線の「母恋(ぼこい)駅」は、“ホッキ貝の多いところ”を意味する「ポク・オ・イ」から名付けられています。


伯耆溝口(ほうきみぞぐち)駅
山陽本線の倉敷と山陰本線の伯耆大山を結ぶ伯備線の駅。
駅名に付いている「伯耆(ほうき)」は、現在の鳥取県中西部にあたります。 ちなみに駅名に多く使われている旧国名は、「伊予」(現在の愛媛県)、「紀伊」(現在の和歌山県と三重県の一部)、「越後」(現在の新潟県)。それぞれ20以上もの駅に付けられています。


2008年3月に駅舎とその周辺が整備された伯耆溝口駅

駅名の付け方もさまざまですね。
みなさんがいつも利用している駅にも、意外な駅名の由来があるかもしれません。

次回は、「鉄道の信号機」を紹介します。

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