『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

  • mixiチェック

テツペディア ちょっと気になる鉄道雑学

Vol.9 運賃と料金

普段駅で目にする運賃表。運賃と料金、その違いは?

鉄道を利用する際には運賃や料金がかかります。しかし、最近ではICカードで“ピッ”と改札を通ることが多くなり、鉄道の運賃について意識することが少なくなったかもしれません。
そもそも運賃とは、そして料金とは一体何なのでしょうか。
JRを例にしながら紹介します。

運賃と料金は別!?

一見同じもののように思える「運賃」と「料金」ですが、実際は異なります。
鉄道営業法では、運賃も料金も明確な定義付けはされていませんが、駅での表示や『JR時刻表』などでは区別して使われています。
「運賃」とは、読んで字の如く“運び賃”、乗車券代のこと。鉄道や軌道を利用する際に支払う代金を表します。
「料金」とは付加価値に対して支払う代価、つまり特別なサービスの利用料を指します。特急・急行・特別車両(グリーン車)・寝台料金、入場料金などがこれに該当します。

運賃はどのように決まっているの?

運賃設定は、対キロ区間制、均一制、ゾーン制など鉄道会社によって異なります。
JRでは、営業キロをベースとした距離によって計算を行ない、運賃を設定しています。ただし、JR東日本・JR東海・JR西日本(本州3社)とJR北海道、JR四国、JR九州で、多少設定が異なりますが、国鉄からJRになった今でも全国のJR線の運賃は通算できる仕組みになっています。また、東京・大阪の電車特定区間や地方交通線などの特例も多いため少し複雑でもあるのです。

遠くへ行くほどお得!

JRでは、乗車距離が長いほど運賃が割安になる「遠距離逓減(ていげん)制」が取り入れられています。
また、600kmを超える遠距離には往復割引制度もあります。片道の営業キロが601km以上あれば、「ゆき」と「かえり」の運賃がそれぞれ1割引になるというものです。

途中下車もOK

周遊きっぷのような特別な切符でなくても途中下車ができることをみなさんは知っていますか?
片道の営業キロが101km以上の乗車券であれば、後戻りをしない限り何回でも途中下車をすることができます(東京・大阪・新潟・福岡の各近郊区間内相互発着の乗車券では途中下車はできません)。
ただし、次の切符では途中下車できないのでご注意を。

回数券、特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券、乗車整理券、ライナー券、一部のトクトクきっぷなど。

「おとな」と「こども」の区分

「こども」の運賃・料金

「こども」の運賃は、「おとな」の半額で、10円の端数は切り捨てになります。
「こども」の料金は、特急券、急行券、指定席券は「おとな」の半額ですが、グリーン券、寝台券、乗車整理券、ライナー券は「おとな」と同額の料金が必要になります。
さて、小学校卒業後の中学校入学までの春休みはどうなるのでしょうか?
この場合は、3月末日までは「こども」、4月1日からは「おとな」扱いになります。

「乳児」と「幼児」の運賃・料金

「乳児」と「幼児」の運賃・料金は無料ですが、次の場合は「こども」の運賃・料金が必要になります。

  1. 「おとな」または「こども」1人に同伴される「幼児」の人数が2人を超える場合(3人目から「こども」の運賃・料金が必要)。
    例えば、お父さんが幼児3人を連れて列車に乗る場合は、「おとな」1人分と「こども」1人分の運賃・料金が必要になります。幼児2人と乳児1人を連れている場合は、運賃・料金は不要。乳児は何人いても無賃です。
  2. 「幼児」「乳児」が1人で指定席、グリーン席(自由席グリーン車を除く)、寝台等を利用する場合。
    ただし、大人と一緒の席(ひざの上など)に座る場合は、運賃・料金は必要ありません。
  3. 「幼児」が単独で列車に乗車する場合。

意外と知らないことも多い鉄道の運賃・料金ですが、知っていればお得なことも。
運賃や料金については『JR時刻表』のピンクのページに詳しく載っています。
列車の運賃や料金について調べてみると、お得で便利な情報があり、旅の幅が広がります。
また、お得な切符については今春より紹介していきます。
みなさんも鉄道で出かける際、列車の運賃や料金に注目してみてはいかがでしょうか。

▼ 詳しくは『JR時刻表』に掲載
JR時刻表

次回は、「青春18きっぷ」を紹介します!

バックナンバー

このページのトップへ