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テツペディア ちょっと気になる鉄道雑学 Vol.13 線路の砂利

線路の砂利の正体は?

線路に敷かれている砂利。あれは一体、何のためのものなのでしょうか。みなさんも疑問に思ったことはありませんか? 実はちゃんとした役割があるのです。今回は、その役割について紹介します。

線路の砂利の正体

線路の砂利は、バラスト(ballast)と呼ばれるもの。線路や道路に敷く小石や砂のことで、略してバラスとも言います。 これには、レール・まくらぎへの荷重を受けるクッションの役割があります。列車の走行を安定させると同時に、砂利と砂利との隙間が音を吸収し、線路周辺の建物などに伝わる振動を軽減させます。雨の排水を容易にし、雑草の生育を防止するなど、副次的な効果もあるのです。

バラストクリーナで古くなったバラストを交換し、安全かつ快適な状態を保っている

砂利はどこから持ってくる?

昔は川から掘り出した丸い小石を使っていましたが、現在では川砂利の採取が禁じられており、山から採ってきた角張った石を機械で細かく砕いて使っています。
ちなみに、軌道延長1kmにつき、約1500~3000tものバラストが必要。
バラストは摩滅したり、路盤に沈んでいくため、時々補充する必要があります。
この作業は、バラストクリーナと呼ばれる特別な車両が行ないます。鉄の爪が付いたこの機械はコンベヤでバラストをかき上げ、ふるいにかけた後、新しいバラストを加えて戻します。

埼京線武蔵浦和駅のスラブ軌道。軌道狂いが発生しにくく、新幹線や高架線路などに採用されている

バラスト軌道とスラブ軌道

バラストの敷かれた軌道を「バラスト軌道」と言いますが、一方で、「スラブ軌道」と呼ばれるものがあります。まくらぎと砂利の代わりにスラブ(コンクリート製の厚板)を使った軌道のことです。
定期的な点検や整備が必要な前者に比べ、保守管理が少なくて済み、耐久性にも優れています。しかし、バラスト軌道の建設費用が安価なのに比べ、費用がかかるのが難点。
また、コンクリートだけでは音の吸収性が悪いため、コンクリートの上に消音用のバラストがまかれることもあります。
スラブ軌道は、主に新幹線や大都市圏の在来線などで用いられています。

みなさんはバラストという言葉を知っていましたか?
小さな砂利ひとつにも、列車が走行する上で重要な役割があったのですね。

次回は、「パンタグラフ」を紹介します!

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