平成27年12月オープンの同店では、津軽海峡で獲れた貝をたっぷり味わえる。上磯郡漁協直営のため、その鮮度には自信あり。メニューには「知内カキ」10個のAセット1512円と、北斗の新ブランド「峩朗（がろう）ガキ」4個、ホッキ1個、ホタテ1枚のBセット1512円などがあり、どれを頼むか迷う……ここは両方頼んじゃおう！ということで、AとBのセットをオーダー。すると気さくな地元の女性スタッフが、テーブルの上の鉄板を使い、蒸し焼きにしてくれる。焼き上がった「知内カキ」を早速いただくと、やや塩味の効いた磯のジュースがジュワ～。返す刀で大ぶりの「峩朗ガキ」を頬張れば、複雑な甘みとうまみで恍惚状態に！

4月下旬から5月、日本最北の動物園「旭山動物園」にも、遅い春がやってくる。「さる山」から「あざらし館」の間には、桜が咲き誇り、園内は春ムード満点に。花見を謳歌したら、本命の動物ウォッチングへ突入。「旭山動物園は動物本来の生態や習性を引き出した行動展示が特徴です。展示動物との距離が近く、動物たちの様子をいろんな角度から見られますよ」と広報・加藤明久さん。巨大プールでダイナミックな飛び込みや泳ぐ姿を観察できる「ほっきょくぐま館」やドーム型の観察場所からオオカミを間近で観察できる「オオカミの森」などで、動物たちの迫力ある姿を体感しよう。今年は開園50周年の記念イベントにも期待大！

美瑛駅からレンタカーで道道966号線を南東へ真っすぐ進み約25分、左手に「青い池」の駐車場が現れる。停車し、少し歩くと目の前にコバルトブルーの水をたたえた「青い池」が！ 青さの秘密は、一説によればアルミニウムを含んだ硫黄沢川からの水と、美瑛川の水が混ざりコロイドを生成、そのコロイドの粒子が太陽光を受け、波長の短い青い光を散乱させやすいためだとか。化学的な理由はともかく、青い水面から背を伸ばす立ち枯れのカラマツという絶景は、しばらく見とれてしまうほど美しい（色味は天候により変動）。例年4月初旬には雪が溶け、とくに晴天の早朝は池の色がきれいに見えるという。なお、カーナビの施設名検索ではヒットしないので、マップコード「349 568 888」で検索を。

定山渓温泉は札幌駅から国道230号線経由で約1時間と、札幌市街から日帰り温泉＆ドライブを楽しむのに絶妙な距離。同温泉の春の風物詩は桜の花と春紅葉（はるもみじ）、そして4月15日～5月7日に行なわれる「渓流鯉のぼり」だ。31回目を迎えるこのイベントでは、豊平川上空に大小約400匹の鯉のぼりを掲揚。温泉街が、色とりどりの鯉のぼりに桜のピンク色などの春色に包まれる。散策後は「定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌」でひとっ風呂。日帰り入浴のみは受け付けていないが、約80品の料理が並ぶランチビュッフェとのセットプランなら日帰り温泉も利用OK。木々に囲まれた露天風呂で心ゆくまで手足を伸ばそう。日々の疲れをリフレッシュしたい女子は、女性専用岩盤浴スパでデトックス。

自然豊かな森に囲まれ、北側には恵庭岳（えにわだけ）がそびえる支笏（しこつ）湖。その湖畔に佇む同宿では、さまざまな日帰り入浴＆ランチプランを用意する（日帰り入浴のみは不可）。おすすめはヘルシービュッフェ「アマム」ランチと日帰り温泉がセットになったプラン。立湯、寝湯、座湯、露天風呂を備える大浴場「しこつ美湯」を利用できるので、美肌の湯をゆっくりと堪能しよう。女湯にはアロマの香りを楽しめるミストサウナ、男湯には遠赤外線サウナを備えているのもサウナ好きにはうれしい。入浴前か後には、ランチビュッフェに舌鼓を。野菜、魚、肉といった多様な食材を健康と美容にこだわって調理したメニューの数々は、見た目にも美しく、つい食べ過ぎてしまいそう。

網走駅の南方にあり、世界で2番目の大きさを誇るカルデラ湖「屈斜路湖」。周囲57キロメートル、中央に浮かぶ中島は周囲12キロメートルという巨大なスケールを誇る。このカルデラ湖を望む特等席が「美幌峠」だ。標高525メートルのこの峠の展望台からは、この湖と中島に加え、快晴時には遠く知床連峰までも一望！ 絶景を堪能した後は、「美幌峠レストハウス」でカニラーメンなどの地元グルメを味わうもよし、湖畔まで下りてカヌーや砂湯を楽しむのもよしなのだ。

「神仙沼レストハウス」前の駐車場に車を停め、木道を歩くことおよそ15分、美しく水をたたえた沼が現れる。ニセコ山系の中で最も神秘的といわれる「神仙沼」だ。どこまでも続く草原のなか、風雪に耐えたトドマツ、アカエゾマツなどの原生林に囲まれた沼は、本当に神や仙人が住んでいると思えるほど美しい。周辺には木道が整備されているので、余力がある人は大沼や長沼、大谷地まで足を延ばしてみよう。レストハウスから徒歩約5分の「神仙沼自然休養林展望台」からの絶景もおすすめ。「積丹（しゃこたん）の山々と田園風景、広がる日本海。スケールの大きい風景を一望できますよ」と、北海道共和町 産業課の鯉渕（こいぶち）慎司さん。神秘な沼と壮大な景色の両方を眼下におさめたい。