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2018.04.16旅行この路線で行こう! 四国編 土讃線の旅

秘境・絶景・神秘の連続! 瀬戸内から太平洋を目指す四国・土讃線の電車旅

香川県の多度津(たどつ)駅から高知県の窪川(くぼかわ)駅までを結ぶ土讃線。
穏やかな瀬戸内海を出発して四国山地を越え、雄大な太平洋へと続く約200キロメートルの旅路には、
思わず「すごい!」と声にでてしまうような出会いが連続する。
1200年にわたって人々の心を浄化したお遍路(へんろ)文化に触れ、
豊かな自然が生み出した絶景に感動し、この地ならではのグルメにシビれる!
車窓に映る山や海の色以上に濃厚な旅の思い出が、あなたの胸に残るだろう。
※写真は安和(あわ)海岸

土讃線路線図


土讃線列車

四国まんなか千年ものがたり


多度津駅と大歩危(おおぼけ)駅を結ぶ、土讃線の新しい観光列車。外観デザインは春夏秋冬・四季の移ろいを車両ごとの彩りで表現。車内のゆったりとしたソファや地元食材を使ったおいしい料理も魅力。

土讃線おすすめスポット情報

釜あげうどん 長田 in 香の香

麺もダシもうまい、讃岐の釜あげここにあり


釜あげうどん一筋に歩む名店。湯気とともに小麦の優しい香りを立ち上らせる麺は、釜あげ特有の柔らかな口当たりでありながら、噛めばコシもしっかり! そして、大きな徳利に入る熱々のダシは芳醇な香りを持つ瀬戸内産イリコをベースに高知産カツオ節、北海道産昆布で深い味わいに。食べた瞬間から丼がカラになるまで続く感動をとくとご堪能あれ。


釜あげうどん 長田 in 香の香

●交通アクセス
金蔵寺(こんぞうじ)駅から徒歩10分
●URL
http://kanoka.jp/

善通寺

数々の伝説が残る弘法大師のふるさと


四国遍路を拓いた弘法大師誕生の地。広大な境内は東西二つに分かれ、「東院」には金堂や五重塔があり、「西院」には誕生した邸宅地に立つ御影堂や約100メートルの暗闇を進む地下道場「戒壇(かいだん)めぐり」などがある。さらに、水面に自身を映し自画像を描いたといわれる「御影(みかげ)池」をはじめ、さまざまな伝説が残る場所もあるので隅々まで散策してみよう。


善通寺

●交通アクセス
善通寺駅から徒歩20分
●URL
https://www.zentsuji.com/

金刀比羅宮

785段の石段も名物のこんぴらさん


海抜251メートル、讃岐平野を見渡せる絶景の場所に本宮拝殿が立つ「こんぴらさん」こと金刀比羅宮。全国から参拝者が訪れるが、人々を圧倒しているのが参道口から御本宮まで785段も続く石段。足腰が鍛えられる道のりだが、参道沿いには多数の商店が並び、文化財や四季折々の自然も楽しめる。上り切ったときの達成感もひとしおだ。


金刀比羅宮

●交通アクセス
琴平(ことひら)駅から徒歩20分
●URL
http://www.konpira.or.jp/

こんぴら温泉郷

石段で疲れた体にしみる名湯


金刀比羅宮のおひざもとにある温泉郷では、界隈の宿泊施設で湯に浸ることができる。観光客に人気のスポットというだけあって、ロケーションのいい露天風呂もあれば、贅沢な貸切風呂、華やかな花風呂など各施設ごとに趣向を凝らした風呂を展開。こんぴら参りで疲れた体をじわりと癒やしてくれるだろう。日帰り入浴可か宿泊のみかは各施設に問い合わせを。


こんぴら温泉郷

●交通アクセス
琴平駅から徒歩5~15分
●URL
https://www.kotohirakankou.jp/navi/entry-37.html

四国の旬

伝統菓子をフォトジェニックなおやつで!


香川名物・骨付鳥やオリーブ牛メンチカツなど、ご当地ならではの味が楽しめる軽食スポット。一番人気はパステルカラーの丸いお菓子がトッピングされた「嫁入りおいりソフト」。おいりとは、この地で昔から嫁入り菓子として親しまれているあられで、口の中でホワッと溶けてほんのり甘さを広げる。見て良し、撮って良し、食べて良しの逸品だ。


四国の旬

●交通アクセス
琴平駅から徒歩10分
●URL
https://www.nakanoya.net/shikoku/

坪尻駅

何もないのが魅力!日本屈指の秘境駅


JRか徒歩でしかたどり着けない坪尻駅。鮎苦谷(あゆくるしだに)川沿いの谷にあり、周辺には民家がなく、マニアの間では「秘境駅」と呼ばれ、多くのファンに愛されている。駅舎にはファンが書き込む駅ノートや、行方不明になってなぜか青森県中沢駅で発見された駅スタンプも。また、四国に二つしかないスイッチバックの駅の一つでもある。


坪尻駅

●交通アクセス
坪尻駅

大歩危峡

自然が生んだ芸術的景観に出会う


四国山地を横断する吉野川の上流に位置する景勝地。遥かなる時間をかけて水蝕により生まれた渓谷は、美しさと不思議さを併せ持つ奇岩怪石がそそり立ち、まるで自然が生んだ芸術作品を眺めている気分になる。ゆったり流れる吉野川と、春は爽やかな桜、夏は濃厚な緑、秋は鮮やかな紅葉、冬は真っ白な雪と季節ごとに変わる山の表情も魅力。


大歩危峡

●交通アクセス
大歩危駅から徒歩約30分~1時間

落合集落

山の暮らしが生む美しい原風景


標高差約390メートルの急斜面に沿って広がる山村集落で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。江戸時代中期から昭和初期にかけて建てられた約70軒の民家と、畑や道など人々の暮らしにまつわる景色が雄大な山と一体となり、いつまでも眺めていられるような懐かしい原風景を生む。集落には茅葺き屋根の宿泊施設もあり人気を呼ぶ。


落合集落

●交通アクセス
大歩危駅から四国交通バス久保行き約1時間15分、落合バス停下車

祖谷のかずら橋

秘境・祖谷の名物はスリル満点の橋


日本三奇橋の一つ! 平家一族が追っ手から逃れるため「シラクチカズラ(サルナシ)」を編んで架けたといわれる吊り橋で、かつてはこの地の人々にとって大切な生活路でもあった。一歩踏み出す度にギシギシ音を立て、ゆ~らゆ~らと揺れる橋。怖くて思わず足元を見れば橋床の木よりも大きな隙間から眼下の川が……! スリリングな時間をご堪能あれ


祖谷のかずら橋

●交通アクセス
大歩危駅から四国交通バスかずら橋または久保行き約30分、かずら橋バス停下車徒歩5分

龍河洞

地球の神秘と太古の鼓動を感じよう


日本三大鍾乳洞の一つに数えられる龍河洞。約1キロメートルの観光コースには高さ11メートルもある大きなものや、滝やクラゲのように見えるものなどさまざまな鍾乳石があり、絶妙な照明の演出によってミステリアスな雰囲気を漂わせる。2000年以上かけて石灰華と一体化した弥生式土器で、世界唯一の貴重な資料である「神の壺」も必見!


龍河洞

●交通アクセス
土佐山田駅からとさでん交通バス龍河洞行き20分、龍河洞バス停下車
●URL
http://www.ryugadou.or.jp/

國分寺

土佐の偉人ゆかりの地で心静かな時を過ごす


四国遍路の第29番札所。741(天平13)年に創建され、1558(永禄元)年に長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)が金堂を再建。また、土佐日記の作者・紀貫之が国司として滞在した地としても知られている。金堂は柿(こけら)茸きと寄棟造という風格ある造りが特徴で、室町時代の特色といわれる吹寄垂木(ふきよせたるき)なども見られる。杉苔の美しい庭園もじっくり眺めたい。


國分寺

●交通アクセス
後免(ごめん)駅からとさでん交通バス植田行き10分、国分寺通下車徒歩5分
●URL
http://www.tosakokubunji.org/

五台山

高知市の海・山・川・街を一望!


山頂にある展望台から楽しめるのは、高知市の街並み、山や川、さらに浦戸(うらど)湾まで広がる大パノラマビュー! 昼間はもちろん、日が暮れると見られる夜景もなかなかの美しさ。展望台の下階には見晴らしのいいカフェがあり、山のふもとには四国遍路の第31番札所「竹林(ちくりん)寺」や人気の高い「県立牧野植物園」もあるので、時間を取って楽しみたいところ。


五台山

●交通アクセス
高知駅からMY遊バス25分、五台山展望台バス停下車

ひろめ市場

高知の名品・珍品を味わいながら乾杯!


飲食店を中心に60以上の店がひしめく屋台村。名物・カツオのタタキをはじめ、地元素材を使った珍しい逸品も多彩に楽しめ、お酒好きな県民性を表すかのように昼夜問わず陽気な人々で賑わっている。自由に買い集めて共有席で食べるざっくばらんなシステムもミソで、知らない人同士が自然に仲良くなっていることもしばしば。ここは日本の別天地だ!


ひろめ市場

●交通アクセス
高知駅からとさでん交通電車5分、大橋通電停下車徒歩2分
●URL
https://hirome.co.jp/

土佐料理 司 高知本店

老舗が守る土佐料理の伝統とこだわりに舌鼓


正統派の土佐料理を味わうなら大正6年創業の土佐料理 司 高知本店がおすすめ。高知といえばカツオだが、この店で選ぶのは伝統漁法・一本釣りで釣り上げられた新鮮なカツオのみ。美しい銀皮造りの刺身も、自家製タレで味わうタタキも別格のおいしさが楽しめる。カツオの内臓や心臓を使った珍味、クジラ、うつぼなどの料理も食べておきたい!


土佐料理 司 高知本店

●交通アクセス
高知駅からとさでん交通電車2分、蓮池町通電停下車徒歩3分
●URL
http://www.kazuoh.com/honten/

いの町紙の博物館

学んで触れて使って、土佐和紙に開眼!


1000年以上の歴史を誇る「土佐和紙」。ただの紙と思うのは大間違い。意外な物に使われていたり、日本の文化や歴史の発展に大きく寄与していたり……そんな驚くべき土佐和紙の真実を、貴重な資料とともに紹介するのがこの博物館だ。昔ながらの「流し漉き(ながしずき)」による和紙作りの実演や、はがきなどが作れる紙すき体験(有料)も開催されている。


いの町紙の博物館

●交通アクセス
伊野駅から徒歩10分
●URL
https://kamihaku.com/

小村神社

小さな村にひっそりと佇むパワースポット



杉の木に囲まれた長い参道を抜け、目の前に現れるのは風格漂う社殿と大きな御神木。その木は推定樹齢1000年の「牡丹杉」で、中ぐらいから上の枝になるにつれて牡丹の花のように丸い葉の形をしている。有事の前に葉が光るという伝説や、落ちている葉をお守りにすると運気が上がるという話もあり、密かに人気のパワースポットとなっている。


小村神社

●交通アクセス
小村神社前駅から徒歩すぐ
●URL
https://www.vill.hidaka.kochi.jp/kankou/spot_26_watch.html

旧浜口家住宅

情緒漂う古民家でのんびり地元味を満喫


酒蔵のある美しい街並みが魅力の佐川(さかわ)町。そのなかで江戸時代中期から酒造業を営んだ浜口家の住宅が、観光案内や喫茶・休憩のスペースとして開放されている。立派な梁や目を見張るほど精巧な飾金具など情緒漂う空間に心落ち着けながら、地酒・司牡丹の仕込み水で入れたコーヒーや「地乳(ぢちち)」という名の地元牛乳で作ったアイスを味わおう。


旧浜口家住宅

●交通アクセス
佐川駅から徒歩7分
●URL
https://sakawa-kankou.jp/hamagutike.html

安居渓谷

息をのむほど美しい仁淀(によど)ブルーの世界へ


泳ぐ魚や川底の石まで見えるほど透明度が高く、心奪われる青色をしている仁淀川は「仁淀ブルー」と評され、今や四万十川(しまんとがわ)と肩を並べる人気スポットとなっている。場所や季節によってその青色は変わるが、特に美しいのが原生林地帯にある安居渓谷。川沿いに立つ宿泊施設「宝来荘(ほうらいそう)」から一望できるので、ここで宿をとり仁淀ブルーの世界に浸りたい。


安居渓谷

●交通アクセス
佐川駅から黒岩観光バス40分、狩山口(かりやまぐち)バス停下車、宝来荘送迎バス20分
●URL
https://yasuikeikoku-horaiso.com/

安和駅

乗り損ねてみたくなる癒やしの景観


穏やかな波が打ち寄せる安和海岸のそばに佇む無人駅。待合ベンチに座れば、雄大で長閑な太平洋を一望することができる。国道や民家から少し離れた場所にあるので、耳に入ってくるのは波の音だけ。まるでここだけゆっくり時間が流れているような気分になって、しばしボーッとしていたくなる。わざと一本乗り損ねてみてもいいかもしれない。


安和駅

●交通アクセス
安和駅

久礼大正町市場

鰹の国の台所でピッチピチの魚を食べよう


カツオの一本釣りで栄える町・中土佐町に来たら、庶民の台所として親しまれている久礼大正町市場へ立ち寄ろう。その日に水揚げされた魚や手作りの干物などがずらりと並び、持ち帰り用に買うのはもちろん、店によってはその場で切ったり焼いたりしてくれ、ご飯や味噌汁と一緒に味わうことも可能。魚も人も活きがよく、旅の終盤の疲れも吹き飛ぶ!


久礼大正町市場

●交通アクセス
土佐久礼駅から徒歩5分
●URL
https://www.town.nakatosa.lg.jp/life/detail.php?hdnKey=168#k01

岩本寺

鮮やかな天井画が迎えてくれる旅の終着点


土讃線下りの終着点はレトロな雰囲気が漂う四万十町(しまんとちょう)窪川。ここにある岩本寺は四国遍路第37番札所で、唯一、阿弥陀如来・観世音菩薩・地蔵菩薩・不動明王・薬師如来の5仏を本尊としている。本堂の格天井には全国から集まった575枚の多彩な絵が飾られ、まるでギャラリーのよう。周辺には老舗和菓子店や古民家カフェがあるのでぜひ町の散策も!


岩本寺

●交通アクセス
窪川駅から徒歩10分
●URL
https://www.town.shimanto.lg.jp/outer/kanko/rekishi01.php#07

土讃線イベント情報

第29回かつお祭 期間:2018年5月20日


2トンのカツオを食べ尽くす豪快祭り!

鰹の国が誇る、年に一度の大イベント! 毎年初ガツオのおいしい時期に開催され、ワラ焼きタタキや刺身、炊き込みご飯、カレーなどで約2トンのカツオを食べ尽くすという豪快さが魅力。同じく町の名物でカツオだしでいただくところてんの早食い競争や、カツオの一本釣り競争など熱い催し物も行われ、町内外の人が一体となって楽しむことができる。

イベント情報を見る

土讃線おすすめの宿


地図

  • 文:高橋さよ
  • 写真協力:香川県観光協会、琴平町観光協会、三好市観光協会、高知県、仁淀ブルー観光協議会、さかわ観光協会、須崎市観光協会、四万十町観光協会、各掲載施設
  • 掲載されているデータは2018年4月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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