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旬たび☆日本列島(4)

2017年秋は絶景を求めてぜんぶ琵琶湖で生きてます。

豊かな自然と歴史的名所を湖国に訪ねる秋の旅

日本最大の湖・琵琶湖を中心に、実り豊かな田園と山々に囲まれる“湖国”滋賀。母なる湖を生命の源として、四季折々に表情を変える自然をゆったり満喫できるリゾート県でもある。古くは「近江国(おうみのくに)」と呼ばれ、交通の要衝として権力者や戦国武将が重視した地。国宝の寺院や城郭など、歴史文化遺産の宝庫としての魅力も見逃せない。この秋は東海道本線と北陸本線、湖西(こせい)線に乗って、秋色に染まる自然と歴史を満喫する旅へ。

写真は今津町日置前から見渡す琵琶湖。

アクティブ派ならPlan 1

雄大な名山と母なる琵琶湖に抱かれた“湖国”

  1. 醒ケ井(さめがい)~近江長岡方面から望む伊吹山。標高1377メートル。神話の舞台として『古事記』『日本書紀』にも登場する歴史的な山で、日本百名山のひとつにも数えられている
  2. 琵琶湖に浮かぶ神秘の島・竹生島。「神様が斎(いつ)く島」から「つくぶすま」と転じたのが島名の由来とされる。神話では、伊吹山と背比べで切り落とされた「浅井岳(あざいだけ)」の頂部が琵琶湖に落ちて島になったとも
  3. 沖島の港でひなたぼっこする猫たち。琵琶湖に浮かぶ最大の島で、300人あまりが暮らす。ほとんどの家が漁船を所有するなど、琵琶湖と密着する滋賀ならではの生活・文化が残る
  4. 中世ドイツ風の建物を背景に、視界いっぱいに100万本のコスモスが咲き誇る花畑。見頃は10月~11月上旬。隣接するバラ園でも、10月中旬~11月中旬に約1200株のバラが花を咲かせる

出発は琵琶湖の東側中央に位置する東海道本線米原駅。改札を出て駅レンタカーを借りて、滋賀の最高峰「伊吹山(いぶきやま)」へ向かう。山容は雄々しく男性的だが、古くから薬草の宝庫と呼ばれ、約1300種もの植物が分布する“花の山”でもある。車が山頂付近に近づくにつれ、見事な紅葉の山肌が見られる(10月中旬以降)。米原駅から片道約1時間、色づく自然美を愛でながら絶景ドライブを楽しもう。

秋の名山を満喫した後は、湖へ。長浜港から「竹生島(ちくぶしま)」行きのクルーズ船に乗船。湖上に遠く見えていた島影が次第に大きくなり、約30分で島に到着。古代から神仏が宿る島として信仰されてきたパワースポットは、見るものすべてが神秘的だ。

続いて、琵琶湖で唯一、人が住む島をめざそう。堀切新港から眼前に浮かぶ「沖島」まで、通船で約10分だ。漁船が並ぶこの島で出合えるのは、狭い路地や昔ながらの民家、湖越しに見渡せる美しい風景……。ゆるやかに流れる島時間に、心が癒される。

さらに近江八幡に戻り、ひと足延ばして「滋賀農業公園ブルーメの丘」へ。ドイツの農村をイメージした自然公園の見どころは、秋の花畑。爽やかな風が吹き、100万本ものコスモスが咲き乱れるさまは圧巻だ。アクティブ派なら、ソーセージ作り(要予約)や乗馬などの体験イベントも楽しみたい。

山頂には花畑! 植生豊かな霊峰

伊吹山

スポット情報

山頂付近へは伊吹山ドライブウェイ経由で、レンタカーまたはタクシーでアクセス可能。期間は4月第3土曜日~11月最終日曜日(冬季は雪のため閉鎖) ※予定

アクセス

東海道本線線米原駅から車で約60分または東海道本線関ヶ原駅から車で約35分

詳細はこちら

歴史と文化に触れるならPlan 2

滋賀は歴史遺産の宝庫! 国宝の名城や平安の名刹も

  1. 例年11月中旬~末、約2000本の紅葉に彩られる石山寺。本堂(国宝)は平安時代の再建で、滋賀県最古の木造建築といわれている。天然記念物の珪灰石(けいかいせき)の斜面の上に建つことから「石山」の寺名となった
  2. 彦根城天守(国宝)と附櫓(つけやぐら)。屋根には切妻破風(きりづまはふ)、入母屋破風(いりもやはふ)、唐破風(からはふ)を配置。北東側から見ると、その美しさと複雑さが際立つ
  3. 白壁や舟板張りの土蔵、屋敷が続く五個荘金堂の町並み。あきんど通りから花筏(はないかだ)通りを望む。写真左手の中江準五郎邸など、3つの館の近江商人屋敷が公開されている
  4. 延暦寺境内、杉木立に囲まれて建つ常行堂(左)と法華堂(右)。比叡山で修行した弁慶が「両堂をつなぐ渡り廊下に肩を入れて担(にな)った」との言い伝えから、「にない堂」と呼ばれている。国の重要文化財(にない堂は内部非公開)

東海道本線彦根駅から徒歩約15分。今年話題の井伊家が江戸時代初めに築いた城「彦根城」へ。山の地形を巧みに利用した登城ルートを“城攻め”気分で上がってゆくと、美しい天守が姿を現わす。「破風(はふ)」と呼ばれる屋根飾りをバランスよく配置した壮麗な外観は、武家の美意識の結集といえるだろう。

電車に乗って能登川駅へと移動し、「五個荘金堂(ごかしょうこんどう)地区」へ。錦鯉が泳ぐ掘割に囲まれた古い町並みは、近江商人たちが構えた本宅屋敷や蔵の建造物群だ。江戸時代から昭和にかけて、全国に進出した近江商人の財力がうかがい知れる。

続いて電車とバスを乗り継いで「石山(いしやま)寺」へ。平安時代には王朝貴族が詣でたという歴史ある観音霊場で、本堂の一角には紫式部が参籠した部屋「源氏の間」が。式部はここで『源氏物語』の着想を得たと伝わる。秋深まれば、境内は美しい紅葉の名所となる。

最後は湖西線比叡山坂本駅からバスとケーブルカーを乗り継ぎ、山上の「比叡山延暦寺」へ。山麓とは空気が一変し、荘厳な雰囲気に包まれる。最澄が延暦7年(788)に開創し、「不滅の法灯」が今も点(とも)し続けられている天台宗総本山であり、修行道場。森林に囲まれるように点在する堂塔をめぐり歩き、悠久の歴史に思いを馳せよう。

築城410年を迎えた井伊家の居城

彦根城

スポット情報

観覧時間8時30分~17時。入城料一般1000円(玄宮園・開国記念館を含む)、博物館とセットで1500円。人気の彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」は一日3回登場。

料金は2017年12月10日まで。それ以降は要確認。

アクセス

東海道本線彦根駅から徒歩約15分

詳細はこちら

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