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旬たび☆日本列島(8)

2018年春の四国旅四国の優しい自然で癒やされ、さまざまな歴史と文化を体感

あたたかな春の四国で、自然の不思議で美しい景色を堪能し、それぞれの土地の歴史と文化を旅する

瀬戸内海に面した愛媛・香川県も、黒潮が流れくる高知・徳島県もともに温暖で、四国は春のイメージが強い。鳴門の渦潮は春にいちばん大きな渦が見られるし、鳴門鯛や鳴門わかめ、初ガツオも春が旬。金刀比羅宮は、麓の金丸座で「四国こんぴら歌舞伎大芝居」(4月22日まで)が開催されてより賑わう。高知では「志国高知幕末維新博」第二幕も開催される。道後温泉は昨年末に別館「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」が開館し、来年1月から本館が保存修理工事に入るので(入浴は可能)、今年はまさに訪ね時だ。話題豊富な春の四国を訪ねよう。

写真は香川県の金刀比羅宮。

癒やされ・遊ぶ旅Plan 1

さわやかで穏やかな春の四国で、美景・温泉・食を満喫

  1. 鳴門の渦潮は、深くV字型に落ち込む鳴門海峡に、海水面の水位に差がある播磨灘と紀伊水道から海水が流れこむことで生じる。直径最大20メートルにもおよび、特に満月・新月前後の大潮の日が狙い目。今後の大潮は、4月13~20日・27~30日、5月1~3日・12~19日・26~31日
  2. 映画『二十四の瞳』のオープンセットを改築した「二十四の瞳映画村」。大正・昭和初期の小さな村や分教場の様子が懐かしさ満点で、映画館「松竹座」では『二十四の瞳』を常時上映。小豆島出身の原作者・壺井栄の愛用品などを展示する文学館もある
  3. 日本最古といわれる道後温泉のシンボル「道後温泉本館」。現役の公衆浴場として入浴を楽しめる国指定重要文化財だ。日本で唯一の皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」や夏目漱石も使ったという「坊っちゃんの間」などの見学もできる
  4. 坂本龍馬の銅像で名高い桂浜の近くにある「土佐タタキ道場」では、自分でカツオを藁で焼いて、その場で食べることができる。鰹タタキ単品1200円、ご飯・味噌汁・小鉢などがセットの鰹タタキ定食1500円と、体験料込みとは思えぬお手頃価格

四国八十八ヶ所の寺院を巡礼する「お遍路さん」に対する「お接待」の文化のある四国は、ぽかぽかした春の陽気のようなあたたかな土地柄。実際、四国は春の見どころがとても豊富だ。

徳島県の鳴門の渦潮は、春は潮の流れがはやく1年でいちばん大きな渦が見られる。淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋の橋桁に設けられた「渦の道」を歩いて真上から渦潮を見下ろそう。あるいは「うずしお観潮船」で間近から見学するのもいい。

青い空、青い海に包まれ、渦潮の不思議を堪能したら、小豆島へ移動。地中海のような雰囲気の道の駅「小豆島オリーブ公園」や潮の満ち引きで道が現れたり消えたりする「エンジェルロード」など、自然景観が素晴らしい。「二十四の瞳映画村」といった観光施設もあり、魅力満載だ。

美景に心癒されたら、温泉で身体を癒やそう。四国で温泉といえば、誰しも一度は入浴してみたいのが愛媛県の道後温泉だろう。「道後温泉本館」は霊の湯・神の湯という2つの浴室があり、2017年に飛鳥時代の建築様式を取り入れた別館「飛鳥乃湯泉」もオープンした。

春の四国は、養殖生産量日本一を誇る愛媛県の真鯛や鳴門の渦潮にもまれた鳴門鯛、鳴門わかめなど、旬を迎える海の幸も豊富。高知には、今まさに初ガツオが黒潮にのって北上してきている。皿鉢料理に盛られた海の幸を堪能するだけでも十分満足だが、高知市の「土佐タタキ道場」で、自分の手でカツオを藁で焼いてたたきを作れば、より味わい深い。身も心もお腹も大満足の四国の旅をぜひ!

春、一番の見頃を迎える不思議スポット

鳴門の渦潮

スポットの情報
渦の道:
9~18時(GW・夏休みは8~19時、10~2月は9~17時)※入場は閉館の30分前まで
3・6・9・12月の第2月曜休。510円
うずしお観潮船:
9時~16時20分、無休。わんだーなると1800円、アクアエディ(要予約)2400円
アクセス
渦の道:
鳴門線鳴門駅から鳴門公園行き徒歩5分
うずしお観潮船:
徳島バス「鳴門観光港」から徒歩0分

詳細はこちら

歴史と文化に触れる旅Plan 2

霊場、城、維新など四国の歴史をさまざまに体感

  1. 四国八十八ヶ所霊場の第一番札所「霊山寺」。本堂脇の売店で、遍路の装束をはじめ、納札や納経帳、金剛杖などの遍路用品一式を揃えることができる。また、遍路旅の基本的な心得や作法の指導「受戒(じゅかい)」を受けられる
  2. 琴平町の象頭(ぞうず)山の中腹に鎮座する金刀比羅宮は漁師や船頭たちから崇められてきた海上の守護神。本宮拝殿の創立は大化の改新以前にまで遡るとされる。古くから参拝客の楽しみのひとつが象頭山の麓に立つ現存する日本最古の芝居小屋「金丸座」での芝居見物だった
  3. 豊臣秀吉や徳川家にも仕えた加藤嘉明が、慶長7年(1602)から四半世紀という築城史上最長の歳月をかけて完成させた四国最大の城郭。本丸には大天守も含めて21棟の現存建築物がある。大天守の最上階からは松山平野や瀬戸内海などを見渡せる
  4. 志国高知幕末維新博第二幕のメイン会場である「高知県立坂本龍馬記念館」。昨春からリニューアル工事と新館建設が行なわれ、2018年4月21日にグランドオープン。兄や姉に宛てた書簡など以前からの所蔵品に加え、新発見の書簡の展示も楽しみ

四国の歴史と文化を体感するなら「お遍路」がいちばん。今回は、まずは足がかりとして徳島県第一番札所・霊山寺を参拝。鯉が泳ぐ放生(ほうしょう)池や多宝塔があり、無数の灯籠がともる本堂には大迫力の天井画が掲げられている。

四国の社寺といえば、香川県の金刀比羅宮も見逃せない。本宮まで785段、厳魂(いづたま)神社(奥社)まで583段の階段を含む参道は旧跡や文化財が多く、本宮の隣にある展望台からの讃岐富士(飯野山)や瀬戸大橋の眺望が素晴らしい。

江戸時代以前に建造された日本の城の天守で現存するものは12基。四国はそのうちの4天守、丸亀城・松山城・宇和島城・高知城を有するので、歴史ファンならば城めぐりも楽しみたい。愛媛県の松山城は姫路城と並ぶ連立式の天守で、我が国最後の完全な城郭建築といわれる。

同じく県庁所在地に現存天守のある高知県は、大政奉還150年を記念し2017年春から「志国高知 幕末維新博」を開催。2018年4月21日から2019年3月31日までは第二幕が引き続き行なわれる。この維新博のため全国の資料を調査するなかで、坂本龍馬の書簡が新しく発見された。これは徳川慶喜が大政奉還したことを受け、福井藩の重臣に宛てた書簡で、京都で暗殺される5日前に書かれたもの。「新国家の御家計(財政)」という言葉が使われ、龍馬が新国家の建設に専心していた様子がよくわかる。書簡は「高知県立坂本龍馬記念館」で7月9日まで展示される。

四国八十八カ所霊場の第一番札所

霊山寺

スポットの情報

参拝自由

アクセス

高徳線板東駅から徒歩10分

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