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旬たび☆日本列島(9)

2018年初夏の鹿児島旅花咲く鹿児島。初夏の絶景と薩摩国の歴史を追う

ピンクに染まる山景色や絶景露天風呂を楽しみ、天孫降臨神話や藩主・島津家の功績を訪ねる

宮崎県との県境に位置する高千穂峰。ここは天孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が地上の世界を治めるために高天原から降臨したとされる地。その高千穂峰を第二峰とする霧島連山は初夏、ミヤマキリシマのピンク色に包まれる。南へ下れば、桜島や開聞岳の眺望が素晴らしく、指宿市の温泉では砂むしのデトックス効果と絶景露天風呂を満喫できる。鹿児島市は日本初の本格的西洋式工場群「集成館」の跡地のある仙巌園など、島津家の足跡が印象的だ。そんな鹿児島で初夏の絶景と神話時代から現代にいたる薩摩国の歴史を堪能しよう。

写真は雄川(おがわ)の滝。

癒やされ・遊ぶ旅Plan 1

旬の花景色と海の幸を味わい絶景露天風呂と名瀑を満喫

  1. 霧島連山に咲くミヤマキリシマは、高千穂河原が5月中旬~下旬、えびの高原が5月下旬~6月上旬、韓国岳山頂が6月上旬~下旬が見ごろ。えびの高原でしか見られないノカイドウも5月初旬~中旬が見ごろ。ハイノキは5~6月に山中のいたるところで見られる

    えびの高原・韓国岳は2018年4月末現在入山規制中

  2. キビナゴは小魚で傷みが早いものの、鹿児島県では幅広い地域で漁獲され、国内でも珍しく市場に流通している。銀色に光る身が皿に盛られた見た目にも美しい刺身は、酢味噌で。唐揚げや天ぷら、南蛮漬け、洋食でも食される
  3. 「ヘルシーランド」には砂むし温泉「砂湯里(さゆり)」、露天風呂「たまて箱温泉」(写真)、大浴場と家族風呂のある「温泉保養館」がある。露天風呂は和風と洋風があり、和風露天風呂は開聞岳と海を望み、洋風露天風呂は切り立つ竹山の右手に海が大きく広がり、ともに絶景
  4. 南大隅町根占(ねじめ)地区を流れる雄川上流にある「雄川の滝」。大きな岸壁の上部、高さ46メートルから落下するとともに、岩肌のそこここから幾筋もの白糸が流れ落ちる。悪天候や遊歩道の冠水により立ち入れない場合もあるので、要問合せ(南大隅町観光課/TEL.0994-24-3115)

ツツジの一種である「ミヤマキリシマ」は九州各地の高山に自生するが、ぜひ、植物学者・牧野富太郎がその地で発見して命名した霧島連山などで堪能したい。ピンク色に染め上げられた山肌は、あまりにも美しい。

旬の花を体感したら、旬の海の幸も。鹿児島の初夏はトビウオ、マダコ、キビナゴなどが食べごろ。地産地消を基本とする鹿児島市の「かごっまふるさと屋台村」など、県内各地の飲食店で存分に味わおう。

火山活動の盛んな桜島を有する鹿児島は名湯の宝庫。なかでも指宿の砂むし温泉は、高温の砂につつまれることによる発汗作用で、デトックス効果抜群! 総合温泉レジャー施設「ヘルシーランド」は砂むし温泉と、開聞岳を望む絶景露天風呂を楽しむことができ、特に露天風呂の開放感は言葉では言い尽くせないほど。

圧倒的な癒やしを得たあとは山川港から「フェリーなんきゅう」で大隅半島へと渡り、南大隅町の雄川の滝へ。駐車場から滝までは約1.2キロメートル歩くが、たどり着いた先の光景は夢のよう。滝壺は天候によりエメラルドグリーンに染まり、ごつごつとした柱状節理の印象的な岩の上から水が流れ落ちる。秘境のような、この感動の絶景に20~30分歩くだけで出合えるとは。鹿児島の大地に感謝したい。

ミヤマキリシマが山をピンクに染める

霧島連山

スポットの情報

火山活動の活発化により、ミヤマキリシマの見どころのうち、現在訪れることができるのは高千穂河原のみ。新燃岳から約3キロメートル、硫黄山から約2キロメートルの範囲が立ち入り規制中(2018年4月末現在)

アクセス

日豊本線霧島神宮駅からタクシーで25分。現在運休中だが、通常は路線バスがあり、霧島いわさきホテル行き鹿児島交通バス28分の丸尾下車、霧島連山周遊バスに乗り継ぎえびの高原まで26分・高千穂河原まで59分

詳細はこちら

歴史と文化に触れる旅Plan 2

神話の郷や武家屋敷を訪ね、薩摩国の歴史を楽しむ

  1. 6世紀創建といわれ、永い歴史を誇る「霧島神宮」。第21代島津吉貴が正徳5年(1715)に建立・寄進した現在の社殿は荘厳かつ豪華絢爛。毎年6月ごろから8・9月ごろの間のみ、流出と水枯れを二度繰り返すという両度川など、神宮周辺の霧島七不思議も探訪したい
  2. 錦江湾や桜島を借景とする庭園が素晴らしい「仙巌園」。園内にある「尚古集成館」は19世紀末建造の機械工場跡で、現在は第28代島津斉彬の近代化事業を展示する博物館となっている。近代化事業のひとつである薩摩切子の工場などもある
  3. 折れ曲がった本馬場通りに沿って連なる石垣と生垣からなる景観が優れ、“薩摩の小京都”と呼ばれる知覧にある「知覧武家屋敷」。枯山水式庭園が6つ、池泉式庭園が1つあり、青い空に鮮やかな緑の木々が映え、日本情緒満点ながらどこか南国らしさも感じさせる
  4. 澄んだ海に突き出た岩場に立ち、赤い鳥居が映える「荒平天神」。天文年間(1532~1554)の創建と伝わる。かつては近くに国鉄大隅線の荒平という駅があったが、現在はトイレ・休憩所・展望所の整備された「回廊パーク荒平天神」となっている

神々が天上界の天の浮橋から霧に煙る下界の中に島を見つけ、一本の鉾を取り出し、その島に印をつけた。それが霧島連山の名の由来で、高千穂峰の山頂に残る「天の逆鉾」はその時の鉾だといわれる。そんな神話の郷に鎮座する霧島神宮は天孫降臨神話の主人公である瓊瓊杵尊を祀り、坂本龍馬と妻おりょうも新婚旅行で参拝した。

神話の歴史スポットのつぎは、鹿児島市の仙巌園で江戸時代の歴史を体感。仙巌園は万治元年(1658)、島津家第19代当主・島津光久によって築かれた別邸。第29代島津忠義が本邸として使用していた御殿や美しい大名庭園、博物館「尚古集成館」などがある。

江戸時代、薩摩藩は領地を外城(げじょう)と呼ばれる102の地区に分け、領主の屋敷である御仮屋を中心に武家集落を作って統治にあたらせた。その典型的な集落のひとつ、「知覧武家屋敷」群は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

指宿市に下って山川港からフェリーで大隅半島へ渡り、鹿屋(かのや)市の荒平(あらひら)天神へ。錦江湾に突き出る天神島に神社が建立されており、菅原道真を祀る。開聞岳と桜島を含む180度のパノラマが広がり、神社周辺の夕日の光景はなんとも神秘的。癒やしも得られる歴史・文化スポットだ。

建国神話を語る古社

霧島神宮

スポットの情報

拝観自由

アクセス

日豊本線霧島神宮駅から霧島いわさきホテル行き鹿児島交通バス13分の霧島神宮下車徒歩約1分

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