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旬たび☆日本列島(11)

2018年夏の山口旅自然と年月がつくりあげた異形の風景にトキメキ、歴史の営みにロマンを感じる山口の旅

維新の志士が活躍した山口で歴史の舞台をめぐり、自然が形づくった驚異の台地・洞窟と人の英知が集結した麗しい橋を歩く

明治改元から150年のこの夏、明治維新へと日本を導いた立役者の藩のひとつ、長州藩(山口県)を訪ねてみよう。明治維新ゆかりの地の探訪はとても感慨深く、壇ノ浦古戦場跡や権力争いにより都を追われた菅原道真の足跡など、歴史の無情に胸締め付けられる。また、長い年月を経て形成された秋吉台や秋芳洞といった自然の風景にも心を大きく動かされる。江戸時代の人々が技術と英知を集めて造った錦帯橋も素晴らしい。山口の記念すべき年に、数々の感動の舞台をめぐろう!

写真は「山口市菜香亭」の外観。

歴史の舞台をめぐる旅Plan 1

山口で歴史の無情やダイナミズム、古い町並みの魅力に触れる

  1. 明治10年(1877)創業の「祇園菜香亭」には明治・大正・昭和・平成それぞれの時代に日本の命運を担った偉人が数多く訪れた。祇園菜香亭が移築・復元されできた山口市菜香亭にはその揮毫が残されている。井上馨・三条実美・木戸孝允・伊藤博文・山県有朋などなど蒼々たる扁額に感動
  2. みもすそ川公園から臨む「壇ノ浦古戦場跡」。わずか8歳でこの海に沈んだ安徳天皇など、歴史の無情に胸が締め付けられる。NHK大河ドラマで源義経を演じた俳優・滝沢秀明さんと建礼門院役の中越典子さんの手形も設置されている
  3. 菅原道真を祀る「防府天満宮」。道真は陰暦6月25日生まれで、この日は陽暦の8月5日にあたる。天満宮では8月3~5日に花火大会・万灯の夕べなどさまざまな奉祝奉納行事が行われる。堂宇のひとつ、市内を見下ろす春風楼ではビアガーデン開催も
  4. 柳井の白壁の町並みは江戸時代にタイムスリップしたかと思われるほど情緒豊か。8月13日の「柳井金魚ちょうちん祭り」の一環として7月下旬から8月下旬まで飾り付けられている愛らしい金魚ちょうちんと町並みのコントラストも楽しみだ

維新の志士を数多く輩出した山口県には歴史の舞台がひしめきあっている。明治維新150年を迎えるこの夏、山口で明治維新はもちろん、今の日本を形づくった歴史の舞台をめぐってみよう。

長州藩の藩庁は長く萩城に置かれていたが、幕末に山口城に移ったため、山口市は「明治維新策源の地」と呼ばれる。市内には旧山口藩庁門や王政復古の大業について密議を凝らした場所とされる茶室・露山堂、木戸孝允・伊藤博文ら数々の偉人が訪れた旧料亭・祇園菜香亭を移築・復元した「山口市菜香(さいこう)亭」など、歴史の舞台が目白押しだ。

少し時代をさかのぼり、平家が滅亡し源氏による本格的な武家政権・鎌倉幕府の成立へと連なる「壇ノ浦の戦い」の舞台を訪ねる。下関の壇ノ浦古戦場跡に臨む「みもすそ川公園」には源義経と、平清盛の子である知盛の像が立つ。

平安時代の貴族、菅原道真も歴史に翻弄されたひとり。宮中での権力争いで失脚し、九州の大宰府に流される途中の宿泊地のひとつが防府で、防府天満宮は福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と並んで日本三大天神に数えられる。

歴史旅の最後の舞台は柳井市の白壁の町並み。中世から商業都市として栄え、その町割りが今も残り、江戸時代の商家の建物が続く。美しい町並みに、日本の歴史の魅力をまたひとつ実感する。

偉人たちの揮毫が圧巻

山口市菜香亭

スポットの情報

9~17時、火曜休館(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)休館。入館料100円。

アクセス

山口線上山口駅から徒歩15分

詳細はこちら

自然と文化に触れる旅Plan 2

自然の造形美や、古人の技術と英知の粋を集めた橋に感動

  1. 延長10kmにも及ぶ大鍾乳洞「秋芳洞」。一般観光ルートは約1kmで、洞内の気温は四季を通じて17度のため、夏はひんやりとして心地いい。石灰水の縁の部分が長い歳月をかけて固まった百枚皿(写真)など、自然の不思議な造形に感嘆
  2. イベント豊富な下関市立しものせき水族館「海響館」。「アクアシアター」「アザラシくんのぱっくんタイム」「ペンギン大編隊」など毎日行われる9種のイベントのほか、「イルカタッチ」などの体験型イベントもある
  3. 笠戸湾に沈む夕日の光景が名高い笠戸島。海水浴場や大城温泉もあり、楽しみが豊富。笠戸湾を望む露天風呂をもつ温泉宿もある。脂がのり、身が引き締まった笠戸ひらめが名物。冬が旬だが、養殖も盛んで、年間を通して味わえる
  4. 「流されない橋」の実現のため改良を重ね、延宝2年(1674)から276年間、人々を渡し続けた錦帯橋。昭和25年(1950)に台風による洪水で流失したが、原型に近い形で復旧され、平成13年(2001)にも江戸時代と変わらぬ貴重な技術を用いて「平成の架替事業」が行われた

起伏ある緑の草原にボコボコと灰白色の石灰岩が林立する秋吉台の雄大な光景は、夏の青い空になんとも似つかわしい。そして、その台地の麓の地下に広がる日本屈指の大鍾乳洞が「秋芳洞(あきよしどう)」。長い年月をかけて地下水の溶食作用などにより、百枚皿や黄金柱といった印象的な鍾乳石が形成されており、そのスケールに圧倒される。

自然の神秘に癒やされたあとは、愛らしい動物たちに癒やされよう。下関市立しものせき水族館「海響館」は約500種2万点の海の動物たちを展示。イルカとアシカが共演する「アクアシアター」やバブルリング(空気の輪っか)を作る姿がキュートな「スナメリのプレイングタイム」など各種イベントも魅力だ。

波穏やかな瀬戸内海を眺めながら山陽本線で下松駅まで移動し、バスで笠戸島へ。夕日の名所で、島のシンボルである「はなぐり岩」と笠戸湾に沈む真っ赤な夕日の光景は息をのむ美しさ。

旅の締めくくりは、広島県に接する岩国市へ。木製5連の錦帯橋はあまりにも名高い。河原から、はたまた遊覧船から、どこから見ても橋の姿は美しく、自分の足で渡ってみるのもまた楽しい。9月10日までは19~21時に「う飼遊覧」も行われており、闇夜に浮かび上がる錦帯橋と古式ゆかしいう飼漁を堪能できる。

神秘的なひんやりスポット

秋芳洞

スポットの情報

8時30分~17時30分(3月~11月)、8時30分~16時30分(12月~2月)、無休。入洞料1,200円。

アクセス

山陽新幹線新山口駅から秋芳洞行き防長交通バス37分 終点・秋芳洞下車すぐ

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