山陰DCのスタートに合わせて運行開始した観光列車。列車名は『古事記』の「天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき」という書き出しに由来し、車両のコンセプトは「ネイティブ・ジャパニーズ」。
山陰地方は多くの神話が誕生した地で、豊かな自然はもちろんのこと、神社、お酒、歌舞伎、相撲など、日本文化の様々なルーツがあるとされる。この自然や日本のルーツを車両にデザインし、山陰ならではの「古くて新しい日本」を発見できる旅を提案する。
車体全体はメタリックな色彩で仕上げ、神々しい雰囲気を表現している。車体上部の「紺碧(こんぺき)色」は、山陰の美しい空や海を、車体側面下部の「銀色」の帯模様は、山陰の美しい山並みと、たたら製鉄に因み日本刀の刃文(はもん)を表現している。
山陰の食材を生かした弁当やスイーツセット、和菓子の詰め合わせも車内限定で販売される(2,000〜2,500円)。いずれも乗車日の4日前までに要予約。
土・日・月を中心に運転
鳥取駅〜出雲市駅(1日1往復)
2018年3月、智頭急行のイベント車両が車体のデザインの変更を終えリニューアルデビュー。公募で決められた愛称名「あまつぼし」は、夜空にきらめく星のように美しい列車、天空の津(港)に集う天上の星たちをイメージして名づけられた。
車体には、自然あふれる智頭線沿線の澄みわたる夜空が描かれ、車体全体に広がる星の中に「ハート型の星」がデザインされている。内装には地元の木材をふんだんに使用しているので、見ても乗っても智頭線の自然を満喫できる。
毎日(通常は普通列車として運行するほか、イベントでも使用)
運転日により異なる
境港市出身の水木しげる氏が描いた『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターがにぎやかに車内外を飾る列車。「鬼太郎」「ねこ娘」「こなきじじい」「砂かけばばあ」の4車両に加え、7月には「目玉おやじ」「ねずみ男」の全6種の車両がキャラクターの背景に山陰の景勝地が描かれたデザインにリニューアル。
米子駅の霊番(0番)ホームと境港駅を結んで走る。各列車の運行時刻は毎日変わるので、どのキャラクターの列車が来るかは駅についてからのお楽しみ。車内ではSNS映えする写真が撮れるスポットも。
毎日
米子駅〜境港駅
島根県観光キャラクター「しまねっこ」とコラボした電車。鮮やかなピンク色の車両には、しめ縄やハート、水引など、ご縁にちなんだモチーフが随所に描かれている。
車内には「しまねっこ」のオブジェが置かれているほか、向かい合った座席同士の“ご縁”を生む「ご縁あみだくじ」や、つり革に書かれた「ご縁四十五箇条」など、楽しい仕掛けが満載。さらに車中には8つの「しまねっこ」が隠れており、見つけられたらいいことがあるかも…?
毎日(日によって時刻は異なる)
運転日により異なる
木次線を1日1往復するトロッコ列車。沿線には出雲神話のヤマタノオロチ伝説ゆかりの地が点在しており、豊かな自然を満喫できる。途中の出雲坂根駅から三井野原駅までは約160mの高低差があり、坂道をジグザグに登って行く「3段式スイッチバック」が見どころ。
沿線のおいしいものが車内販売で買えるのも特徴。和牛を使った弁当や押し寿司、出雲そばやアイスクリームなどメニューも豊富。ガラスや壁のない、開放的な空間で食べるご当地グルメの味はまた格別だ。
金・土・日・祝日と夏休み期間の平日
木次駅〜備後落合駅(1日1往復 ※各駅停車)
住宅メーカーと共同で設計し、快適なプライベート空間を実現した「サンライズ出雲」。岡山駅までは「サンライズ瀬戸」と連結して走っている。毎日定期運行する唯一の寝台特急列車なので、東京から山陰に向かう際に一度は乗ってみたい。
様々な種類の寝台を取り揃えているのが特徴。ぜいたくな「A寝台シングルデラックス」から寝台券不要で乗車できる「ノビノビ座席」まで6種類。予算や旅のシチュエーションによって選ぼう。
毎日
東京駅〜出雲市駅