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トレたび列車図鑑

【第55回「花嫁のれん」*金沢~和倉温泉間*

金沢と能登半島を結ぶ七尾線の観光列車

 北陸新幹線の開業で賑わう金沢エリアの新しい観光列車として登場したのが、北陸新幹線金沢駅と七尾線和倉温泉駅を結ぶ特急「花嫁のれん」です。列車名の「花嫁のれん」とは、婚礼の際、大切に育て上げた娘の幸せを願い、色鮮やかな「暖簾(のれん)」を嫁ぐ娘に持たせるという旧加賀藩の加賀・能登・越中の風習です。暖簾が風になびくように、嫁ぎ先の家風に早くなびくようにとの願いが込められています。

 北陸の伝統工芸である輪島塗や加賀友禅をイメージした艶やかな外観の車両は、北陸の伝統、自然、食、温泉の魅力に、さらに列車旅の魅力を加え、日本の「和と美」を再発見する旅を提供するもの。2両編成の1号車は北陸の温泉文化を表現した車内で、通路には日本庭園の飛び石をイメージした絨毯が敷かれ、8つの和風半個室が設置されています。2号車は賑やかに旅を楽しめる空間とし、内装には伝統的によく使用される輪島塗の図柄を使用し、通路は流水をイメージしたものとなっています。なお、各列車では事前予約制の石川の味覚を楽しめる和軽食やスイーツを用意しており、ゆったりとくつろいで車窓や味覚を楽しむことができます。

1 車両外観

「和と美のおもてなし」をデザインコンセプトにした車両。北陸の伝統工芸である輪島塗や加賀友禅をイメージした艶やかなデザインを採用している。

2 1号車車内

北陸の温泉文化を表現した車内に8つの和風半個室を設置。各部屋には友禅のオールドコレクションがあしらわれ、くつろぎの空間を演出している。

3 2号車車内

伝統的によく使用される輪島塗の図柄を表現した車内に、紅色と背面の木の格子が特徴的な回転椅子を配置。「楽市楽座」が開催されるイベントスペースも設置している。

■「花嫁のれん」食のおもてなし

1 和軽食セット

加賀屋総料理長監修による能登特産の食材や石川の郷土料理など、加賀屋の味を織り交ぜたメニューを「花嫁のれん2号」で提供。事前予約制2,500円。

2 スイーツセット

世界的に活躍するパティシエである辻口博啓氏の「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」オリジナルスイーツを「花嫁のれん1・3号」で提供。事前予約制2,000円。

3 ほろよいセット

加賀屋総料理長監修による石川ならではの珍味を揃えた和惣菜と、能登の宗玄酒造の純米吟醸のセットを「花嫁のれん4号」で提供。事前予約制2,000円。

※写真はイメージです。細部については実物と異なる場合があります。
※季節・仕入状況等により、内容に変更がある場合があります。

 

【販売箇所及び販売条件等】
販売箇所:JR西日本、四国、九州管内の駅のみどりの窓口及び主な旅行会社/JR東日本管内のびゅうプラザ(旅行カウンター)
及び主な旅行会社/JR東海管内の主な旅行会社
※JR西日本電話予約サービスでも取扱います。(クレジットカードによる決済の場合に限る)

 

【注意事項】
・食事をご希望のお客様は、別途「食事券」の購入が必要。
・金沢駅~七尾駅又は和倉温泉駅間のご乗車の場合のみ、利用可能。
・対象の「花嫁のれん」の乗車に必要な乗車券・特急券をお持ちである場合又は同時購入の場合に販売。
・ご利用の1ヶ月前の10時から4日前まで販売。(3日前から当日までの期間における変更や払い戻しは不可)

DATA

デビュー年:2015(平成27)年10月3日
運転日:土曜・休日 ※平成27年12月までは水曜・木曜・12月8日を除く毎日運転
運転区間:金沢~和倉温泉間
車両形式:キハ48 1004+キハ48 4の2両編成

「花嫁のれん」でめぐる能登半島の旅

和倉温泉

江戸時代から湯治の湯として賑わった温泉地。海から湧出した温泉ならではの豊富な塩分が特長で、泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉となる。

石川県七尾美術館

能登にゆかりのある作品を中心に展示する美術館。春に長谷川等伯シリーズ、秋にはイタリア・ボローニャ国際絵本原画展を毎年開催している。

のとじま水族館

水槽内を泳ぐ巨大なジンベイザメやアジ、エイ、マグロなどを間近に見られる施設。能登の海に生息する多種多様な海の生き物が展示されている。

輪島朝市

千年以上も前から続いている朝市。鮮魚・海産物・農産物・民芸品などの露店が、漆器店や地酒の蔵元、飲食店の並ぶ朝市通りに軒を連ねている。

石川県輪島漆芸美術館

世界で唯一の漆芸専門の美術館で、各展示室では数多くの漆芸品を展示。日本を代表する漆器として知られる輪島塗の歴史・文化や技法を紹介する。

輪島キリコ会館

能登半島各地で行われる「キリコ」と呼ばれる奉灯が担ぎ出される能登のキリコ祭り。館内には大小さまざまな20数本のキリコが展示されている。

鉄道写真作家 結解喜幸の「花嫁のれん」○得利用術

 七尾線の観光列車「花嫁のれん」は全車両が特急指定席のため、乗車の1ヶ月前の10時からJRの駅のみどりの窓口などで発売される指定席特急券と乗車券が必要となる。「北陸観光フリーきっぷ」(名古屋市内から15,930円)や「金沢・加賀・能登ぐるりんきっぷ」(名古屋市内から17,000円)、「金沢・加賀・能登ぐるりんパス」(大阪市内から16,000円・2名以上同一行程で利用)、「北陸乗り放題きっぷ」(大阪市内からおとな15,560円、こども3,000円・2名以上同一行程で利用)など、金沢~和倉温泉間が乗り降り自由のフリー区間に含まれるきっぷを利用することができる。ただし、指定席特急券は別途必要。

文:結解喜幸、写真:JR西日本、交通新聞サービス
※掲載されているデータは2015年10月現在のものです。

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