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トレたび列車図鑑

【第59回】特急「ゆふいんの森」*博多~由布院・別府間*

ハイデッカー仕様の高原リゾート列車

 博多駅と由布院駅・別府駅を久大本線経由で結ぶ温泉・高原リゾートへのアクセス列車が、キハ71・72系気動車を使用した特急「ゆふいんの森」。博多~別府間の1往復は4両編成のキハ71系、博多~由布院間の2往復には5両編成のキハ72系が使用されており、いずれの列車もモスグリーンに金色の帯などをあしらったシックなデザインとなっています。車両は車窓の風景を存分に楽しめるハイデッカー仕様で,車内は床面や座席にふんだんに木を使用することで、温もりと落ち着きのある雰囲気を醸し出します。またビュッフェカウンターでは駅弁や飲み物類のほか、由布院では行列ができる人気店のスイーツが販売され、由布院自慢のグルメが列車内で堪能できます。
 なお、久大本線沿線には温泉や渓谷、高原などの見どころが数多くあるため,ハイデッカー車両ならではの車窓風景を満喫することができます。久留米~日田間で耳納(みのう)連山、杉河内(すぎかわち)~北山田間では慈恩(じおん)の滝、由布院~南由布間では由布岳などの美しい風景が展開します。

1 車両外観

1999年に増備されたキハ72系の外観。基本的なハイデッカースタイルは継承されているが、窓回りに金色を配色したキハ71系とイメージが異なる。

2 普通車車内

床面や座席、開閉式荷物棚など、木をふんだんに使用した温もりのある車内。ゆったりとくつろいで車窓の風景を眺められる仕様となっている。

3 普通車車内

2015年7月に増備されたキハ72系の中間車車内。グリーン系のシートモケットや木製のブラインドなどが、落ち着いた雰囲気を醸し出している。

4 ボックスシート

キハ71系は2号車に2つ、キハ72系は3号車に4つあるボックスシート。3・4人利用時に予約できる。

5 連結部分

全車両が眺望の良いハイデッカー仕様のため、車両の連結部分にはブリッジを設置。全車両の通路部分の高さが同じになるので車両間の移動が楽にできる。

DATA

デビュー年:平成元年3月11日 *キハ72系は平成11年3月13日
運転日:毎日*車両検査日は一般車で運転
運転区間:博多~由布院・別府間
車両形式:キハ71系の4両編成・キハ72系の5両編成

「ゆふいんの森」でめぐる久大本線の旅

日田温泉

三隅(みくま)川が流れる日田市にある温泉。屋形船での夕食と鵜飼い観賞が楽しめるのが特徴で、昔ながらの天領の町並み歩きも人気がある。

天ヶ瀬温泉

約1300年前に開湯した全国的にも珍しい自然湧出温泉。源泉の中には90度を超えるものがあり、湯量も豊富で「掛け流しの湯」として知られている。

由布院温泉

由布岳を望む高原リゾートにある温泉。おしゃれなレストランやカフェ、みやげ物店が並ぶ温泉街や美術館があり、上質な温泉地として人気がある。

由布院駅足湯

由布院駅の1番線ホームに設置された足湯。駅窓口で「足湯券」(記念タオル・絵葉書付き)を購入すれば、誰でも使用することができる。

湯平温泉

江戸時代の後期に石畳が造られて湯治場として発展。大正から昭和初期にかけて、別府に次ぐ名湯として繁栄した歴史を今も垣間見ることができる。

とり天

大分県中部の郷土料理。醤油やニンニクで下味をつけた鶏肉に、天ぷらと同じく衣を付けて揚げ、ポン酢や酢醤油などのタレで食べるというもの。

鉄道写真作家 結解喜幸の「ゆふいんの森」○得利用術

 特急「ゆふいんの森」を利用する旅では、博多~由布院・湯平間の普通車指定席が利用できる2枚つづりの「2枚きっぷ」(福岡市内から8,020円・1カ月有効)や、九州各地から由布院の往復におトクな「ゆふいんのんびりきっぷ」(北九州市内から9,770円・5日間有効)が利用できる。
 また、往復JR券と由布院での昼食がセットになった「JRで行く駅長おすすめの日帰りグルメたび」(福岡市内から11,300円~)など、特急「ゆふいんの森」と由布院のグルメ・温泉がセットになった旅行商品もある。

文:結解喜幸 写真:交通新聞サービス
※掲載されているデータは平成28年2月現在のものです。

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