走行する車内で芸術鑑賞できる列車です
世界最速で芸術鑑賞できる列車として登場したのが、上越新幹線越後湯沢駅~新潟駅間で運転される「現美新幹線(GENBI SHINKANSEN)」です。注目のアーティストがこの列車のために制作した現代アートが展示されており、車内を自由に移動して鑑賞することができます。越後湯沢寄りの11号車は松本尚(絵画・インスタレーション)、12号車は小牟田(こむた)悠介(平面作品)、13号車のキッズスペースはparamodel(パラモデル)(模型)、カフェは古武家(こぶけ)賢太郎(絵画)、14号車は石川直樹(写真)、15号車は荒神明香(こうじんはるか)(立体作品)、16号車はブライアン・アルフレッド(映像)の各氏が担当。また、車両外観(エクステリア)は写真家・映画監督の蜷川実花氏による夏の夜空を彩る長岡の花火の写真でデザインされており、ホームに入線した時から期待に胸が高鳴ります。
※現美新幹線は、2020年12月に運行を終了いたしました
鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報
車体外観も見逃せない夏の夜空を彩る長岡の花火
6両編成の各車両の外観は、夏の夜空を彩る長岡の花火の写真でデザインされています。車両ごとに色彩の異なる花火が打ちあがっており、まるで「ひとつのストーリー」を見るように乗る人に感動を与えてくれます。目的地の駅で降車した後も、しばし足を止めて発車する新幹線を眺めるのがおすすめです。花火大会に行ったような気分になれるでしょう。
意匠を凝らしたミラータイル 壁に映り込む車窓風景に注目!
壁一面に意匠を凝らしたミラータイルが設置された12号車は、そこに映り込む車窓も見どころのひとつになっています。窓側に配置されたソファに座っていると、次から次へと移り変わる美しい車窓風景を見られるというものです。通常の新幹線の車窓から眺めるのとは、ひと味違った風景を楽しめるユニークな演出となっています。
ゆったり座って行くには11号車指定席の予約を!
6両編成の列車は11号車が指定席、12・14~16号車は自由席として運転されますが、自由席車両のソファの座席数が限られているため、必ず座れるわけではありません。11号車の指定席は2+2席配置のリクライニングシートが装備されており、アート感覚な空間でゆったりと過ごすことができます。11号車は通常の新幹線の指定席特急券と同額です。
菓子研究家・いがらしろみ氏監修によるスイーツが味わえる!
13号車のカフェスペースでは、菓子研究家のいがらしろみ氏が監修し、「十日町すこやかファクトリー」で製造したスイーツなどを販売しています。新潟の素材にこだわった「魚沼産米粉のバニラケーキ」や「佐渡バターフィナンシェ」などが用意されており、車内の現代アートとあわせて新潟の味を生かしたスイーツを楽しむことができます。
新潟県燕市の人気店「ツバメコーヒー」が監修!
13号車のカフェスペースでは、新潟県燕市で人気のコーヒーショップ「ツバメコーヒー」が監修したコーヒーやカフェラテなども用意。自家焙煎されたコーヒー豆は、すっきりと飲みやすい味わいが特徴。カフェスペースに設置された椅子に腰を下ろし、コーヒーとスイーツを楽しみながら芸術鑑賞できます。
自由席を利用したびゅう旅行商品も発売中
2016年9月まで、11号車が指定席、12・14~16号車は自由席として運転。通常の上越新幹線の運賃・特急料金で利用することができますが、びゅうプラザでは日帰り旅行商品や宿泊をセットにした旅行商品を発売中。オリジナルグッズのプレゼントや提携施設でのおもてなしなどもあり、現美新幹線と合わせて新潟観光もおトクに楽しめます。
・お申込みはこちら(えきねっと)
列車情報
運転日 | 平成28年9月25日までの土・日曜・祝日 |
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運転区間 | 上越新幹線 越後湯沢駅~新潟駅間(各駅停車) |
運転時刻 |
「とき451号」越後湯沢駅8:24発→新潟駅9:14着 「とき453号」越後湯沢駅12:44発→新潟駅13:38着 「とき455号」越後湯沢駅15:20発→新潟駅16:14着 「とき452号」新潟駅11:26発→越後湯沢駅12:20着 「とき454号」新潟駅14:02発→越後湯沢駅14:56着 「とき458号」新潟駅19:26発→越後湯沢駅20:21着 |
著者紹介
- ※文・写真/ミスターK(結解喜幸)
- ※掲載されているデータは2016年8月現在のものです。
- ※運転日・運転区間等は変更となる場合があります。