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2017.02.01鉄道しおかぜー瀬戸大橋を渡るレトロフューチャー車両! 内装も画像つきで徹底解説(THE列車)

瀬戸大橋を経由して岡山と松山を結ぶ特急列車

瀬戸大橋を渡り岡山駅と松山駅を結ぶのが、特急「しおかぜ」です。平成28年3月26日のダイヤ改正で「しおかぜ」デビューを飾った8600系と、アンパンマン列車も運用される8000系、2タイプの特急用電車が使用されています。

8600系のキャッチコピーは「SETOUCHI STREAM EXPRESS」で、「レトロフューチャー(前世紀の近未来デザイン)」をコンセプトにデザインされています。カーブ通過時に車体を傾斜させて横揺れを低減し、快適な乗り心地のまま走行できる空気バネ式車体傾斜機構を採用しています。また、大幅な車内リニューアルを実施した8000系は、制御付自然振子装置を装備しており、8600系と同様に快適かつ高速でカーブを通過できる高性能を有しています。

鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報

独特なフォルムが魅力的 新型の8600系特急電車


しおかぜ1

先頭車両のスピード感にあふれた独特なフォルムが特徴の8600系。ステンレス車体の外観は、オレンジとグリーンでデザインされていますが、これはそれぞれ「愛媛」「瀬戸内の温暖な風土」と「香川」「穏やかで美しい四国の自然」を表現したものです。また、側面の「SS」などのスピード感あるロゴマークがアクセントとなっています。

8600系の1号車半室は重厚で上質空間のグリーン車


しおかぜ2

松山寄り1号車の半室グリーン車は、アースカラーのブラウンを強調したデザインを採用。彩りを添えるディープレッドのシートは「四国の芳醇な自然の恵み」をデザインしたもので、落ち着きのある照明により重厚で上質な空間となっています。また、電動レッグレスト、可動式枕、読書灯、コンセントを装備し、12席のみのくつろぎのグリーン車です。

8600系の普通席の内装はオレンジとグリーンの2色


しおかぜ3

普通席車両の内装は、白く明るい空間にオレンジとグリーンの配色を際立たせた、ナチュラルな温もりを感じられるインテリアを採用。1・3・5号車はグリーン、2・4号車はオレンジと、車両によって座席のモケット色が異なっています。なお、各座席は座面連動リクライニング機構付きで、コンセントも装備されています。

8000系の1編成はアンパンマン列車!


しおかぜ4

8000系で運行する「しおかぜ」の1編成はカラフルなデザインの「アンパンマン列車」で、岡山駅~松山駅間の2往復「しおかぜ9・21・10・22号」に運用。1号車の普通席車両がアンパンマンシートで、アンパンマンの世界を楽しむことができます。なお、高松駅~松山駅間を走駆する「いしづち」が、宇多津駅(多度津駅)~松山駅間で多度津側に併結されます。

四国内のJR線自由席が乗り放題! 「四国フリーきっぷ」


しおかぜ5

JR四国全線(宇多津駅~児島駅間を含む)の特急列車・普通列車の普通車自由席と土佐くろしお鉄道線(窪川駅~若井駅間)の普通列車の普通車自由席、およびJR四国バスの路線バス(高速バスを除く)が3日間乗り降り自由となるのが、「四国フリーきっぷ」(大人16,140円、小児8,070円)です。特急「しおかぜ」などを利用した四国一周の旅を手軽に楽しめます。

四国内のグリーン車乗り放題! 「四国グリーン紀行」


しおかぜ6

JR四国の全線(宇多津駅~児島駅間を含む・「サンライズ瀬戸」は除く)と土佐くろしお鉄道全線の特急列車・普通列車のグリーン車・普通車指定席および普通車自由席とJR四国バスの路線バス(高速バスを除く)が4日間乗り降り自由となるのが、「四国グリーン紀行」です。ゆったりとした四国一周の旅を満喫することができます。


列車情報

運転日 毎日
運転区間 予讃線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・宇野線 松山駅・今治駅~岡山駅間
運転時刻 定期列車は1日15往復運転。
下りの始発は1号 岡山駅07:23発 → 松山駅10:05着
下りの最終は29号 岡山駅22:00発 → 松山駅00:55着
上りの始発は2号 今治駅04:37発 → 岡山駅06:43着
上りの最終は30号 松山駅18:41発 → 岡山駅21:29着

著者紹介

ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

  • 文/ミスターK(結解喜幸)
  • 写真/JR四国、愛媛県、香川県観光協会
  • 掲載されているデータは2017年2月現在のものです。
  • 運転日・運転区間等は変更となる場合があります。
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