『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

  • mixiチェック

栄光の新幹線シリーズ(6)東北新幹線&九州新幹線全通N700系車両とE5系「はやぶさ」 昨年12月4日の東北新幹線に続き、平成23年3月12日には九州新幹線が全通。今回は平成23年3月以降登場の新型車両にスポットを当てて紹介します。(文=結解喜幸 写真=結解学)

What's インターネット予約?

 国鉄時代にスタートしたプッシュホン電話を利用した「プッシュホン予約」は、自宅に居ながらにして新幹線の指定席特急券が予約できる便利なサービスとして好評を博してきました。インターネット環境がない場合でも手軽に利用できるため、今でも大勢の利用者がいます。また、JR化後はインターネット環境が整備され、携帯電話にも同様の機能が付くようになり、JR各社のサイトにおいてインターネット予約ができるようになっています。
 新幹線を運行しているJR東日本・JR東海・JR西日本・JR九州の各社では、ネット専用の割引運賃の設定チケットレスサービスなどを展開しており、新幹線の指定席利用者にとって便利でおトクなサービスが設定されています。
 JR東日本はえきねっとに会員登録をすれば、通常の新幹線の指定席特急券が予約できるほか、特急券+乗車券をセットにした旅行商品トクだ値などの割引きっぷを購入できます。
 JR東海はJR東海エクスプレス・カード会員向けに東海道・山陽新幹線の予約・チケットレス乗車サービスを提供。JR西日本のJ-WEST」会員も同じサービスを受けることができます。
 また、JR西日本のJRおでかけネットに会員登録すれば、山陽新幹線などの指定席特急券が予約でき、駅の「みどりの券売機」でスムーズにきっぷを受け取ることができます。
 JR九州ではインターネット列車予約から九州・山陽新幹線の指定席特急券が予約でき、駅の「指定席券売機」で受け取ることができます。各社の提携クレジットカードを利用することで割引などの特典を受けられるケースもあり、新幹線を利用する場合に便利でおトクな各社のサービスが用意されています。
 また、インターネット時代に合わせて、新幹線車両の一部座席(車両形式により設置状況が異なる)にパソコン用のコンセントの設置が行なわれているほか、東海道新幹線区間のN700系車両では無線LANを使用したインターネット接続サービスを開始。公衆無線LAN事業者と契約していれば、新幹線の車内で手軽にネット接続が楽しめます。
 今後もネットを利用したJRのサービスが拡大し、新幹線の利用がより一層便利なものとなっていきます。

山陽・九州新幹線直通運転開始 N700系「みずほ」「さくら」「つばめ」

 平成23年3月12日、九州新幹線鹿児島ルートの博多〜新八代間が開業し、九州新幹線が全通するとともに山陽新幹線との直通運転を開始します。博多〜鹿児島中央間の所要時間が最速1時間19分に短縮されます。
 また、山陽新幹線と九州新幹線を結ぶ直通列車「みずほ」「さくら」が運転され、新大阪・岡山・広島方面と熊本・鹿児島方面が乗り換えなしの便利な新幹線アクセスが誕生。なお、速達タイプの「みずほ」を利用すれば新大阪〜熊本間は最速2時間59分、新大阪〜鹿児島中央間は最速3時間45分で、ビジネスや観光に速くて快適な移動ができるようになります。
 車両は直通運転用として開発されたN700系8両編成で、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」で活躍するN700系16両編成をベースとしていますが、東海道新幹線区間用の車体傾斜装置を省略し、九州新幹線の急勾配区間に対応した性能を備えています。
 8両編成のうち6号車の半室がグリーン車、このほかの車両は1〜3号車が普通車自由席、4〜8号車が普通車指定席になります。2+2席配置の普通車指定席の座席は濃菜種色の遠山模様を使って日本の山並みを表現、3+2席配置の普通車自由席の座席は季節感にあふれた桜の花柄と市松模様をデザイン。いずれもゆったりとくつろげる空間を演出しています。

日本的なたたずまいを表現したN700系8両編成が、山陽新幹線と九州新幹線を直通運転する

N700系8両編成の6号車の半室に設置されたグリーン車。心休まるひとときを提供してくれる

九州新幹線博多〜鹿児島中央間は N700系と800系で運転

 新八代〜鹿児島中央間で運転を開始した九州新幹線では、800系6両編成が「つばめ」として運転されていますが、平成23年3月12日の全通以後は「つばめ」および「さくら」で運転されます。このため、車体に表記されている「つばめ」「TSUBAME」のロゴを新しくデザインしたマークに変更。各駅停車の「つばめ」および博多〜熊本間が速達タイプの「さくら」として運転されるようになります。
 九州新幹線用として登場した800系の車内は、九州の特産品を使用したデザインが特徴ですが、近年登場した新800系では九州の匠の技を車内空間に生かしています。各車両で異なるシートデザインは、1号車が市松西陣織、2号車はワインレッド本革、3号車はカーマイン無地、4号車はアイビー柄コブラン織、5号車は赤・オレンジ、6号車はアイビー柄西陣織を採用。一部車両の妻壁には金箔張りが採用され、漆工や博多織のディスプレイ額も設置されて車内は彩り豊かな空間に仕上げられています。
 また、800系は全車両が普通車でしたが、長距離移動空間となるN700系では6号車の半室にグリーン車を設置。濃藍色の座席と金色の花唐草模様の通路、古代桜調の木材を使用した手すりやテーブルなど、プレミアム感と重厚感を漂わせるくつろぎの空間を演出。長距離区間の乗車でも快適で心休まるひとときを味わえるようになっています。

木材を多用した空間から安らぎや癒しを肌で感じることができるN700系の普通車指定席

九州新幹線の全通に合わせて車体ロゴなどの外観デザインが変更された九州新幹線用の800系

次のページへ

バックナンバー

このページのトップへ