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トレタビ列車図鑑

第7回 快速「リゾートしらかみ」

快速「リゾートしらかみ」*秋田~弘前~青森間*

日本海の美しい海岸線を車窓に映して走るリゾート列車

 日本海と美しい海岸線の続く風景を楽しむことを目的に登場したリゾート列車が、五能線を経由して秋田駅と弘前駅・青森駅を結ぶ「リゾートしらかみ」だ。外観スタイルが異なる「青池」「橅(ブナ)」「くまげら」の3編成があり、どの列車にも日本海の風景をワイドに楽しめる展望室や家族連れ・グループ旅行に最適なボックス席がある。

 それでは、秋田駅から「リゾートしらかみ」に乗車し、日本海の美しい風景を楽しむ旅に出ることにしよう。途中の東能代駅から進行方向を変えて五能線に入った列車は、東八森駅付近から八森岩館海岸を車窓に走行。この先は変化に富んだ海岸線が連続し、海側の車窓に目が釘付けになる。深浦駅を過ぎると深浦海岸、そして波の音がホームに響くいくつかの駅を通過すると、奇岩と岩場が広がる千畳敷海岸だ。この先で海の風景が遠ざかると、今度は右手に津軽富士の岩木山が登場。津軽鉄道が接続する五所川原駅からリンゴ畑を走り抜け、川部駅から奥羽本線に入ると間もなく弘前駅に到着する。

1 青池編成

平成9年4月に登場した「リゾートしらかみ」車両。平成22年12月からハイブリッドシステム搭載の新しい車両に置き換えられている。

2 橅(ブナ)編成

平成15年4月に「リゾートしらかみ」の第2弾として登場した車両。この編成のみ2・3号車の2両が4人用ボックス席となっている。

3 くまげら編成

平成18年3月に「リゾートしらかみ」の第3弾として登場した車両。愛称は世界自然遺産の白神山地に生息するクマゲラに由来している。

4 展望室

先頭の1・4号車の両端に設置された展望室(展望ラウンジ)。前面展望のパノラマ風景や側面の大型窓からワイドな車窓風景を楽しめる。

5 普通席

普通車指定席は2+2席配置でゆったりとした2人掛けリクライニングシートを装備。大型窓からは日本海や山の風景を堪能することができる。

6 ボックス席

2号車(橅編成は2・3号車)に家族連れやグループ旅行に最適なボックス席を設置。4人個室スタイルの空間でくつろいだ旅が楽しめる。

DATA

デビュー年:1997年4月1日
運転日:2011年11月27日(2号は11月28日)までの毎日
*12月以降も運転予定
運転区間:奥羽本線・五能線 秋田~弘前~青森間
車両形式:気動車4両編成

「リゾートしらかみ」でめぐる五能線の旅

津軽三味線生演奏

リゾートしらかみ「1・2・3号」の鰺ヶ沢駅~五所川原駅間で行なわれる津軽三味線の生演奏。目の前で繰り広げられる迫力の生演奏から津軽に来たことが実感できる。

津軽弁語りべ実演

リゾートしらかみ「3・4号」の陸奥鶴田駅~川部駅間(土曜・休日限定)で行なわれる津軽弁の語りべ実演。津軽弁の独特な口調が味わい深い。

岩館海岸

日本海の青い海と美しい岩礁が続く海岸が魅力の景勝地。列車の車窓からも海岸に沿って奇岩が連なる風景の一部を眺めることができる。

十二湖

広大なブナ自然林の中に33の湖沼が点在する十二湖。中でも透き通った濃紺色の湖水が神秘的な「青池」は人気の観光スポットになっている。

ウェスパ椿山

駅前にあるコテージや温泉施設、レストラン、物産館、ガラス工房などがある欧風リゾート施設で、日本海のオーシャンビューを満喫できる。

千畳敷海岸

津軽の殿様が千畳の畳を敷いて宴会を開いたことに由来する千畳敷海岸。かぶと岩やライオン岩があり、波と岩が織り成す景観を楽しめる。

JR木造(きづくり)駅

亀ヶ岡遺跡から出土した縄文時代の「遮光器土偶」をモチーフにしたユニークな駅。駅舎の外側に張りついた巨大な土偶が出迎えてくれる。

太宰治記念館「斜陽館」

津軽鉄道金木駅近くにある太宰治の生家。青森ヒバを使用した豪華な建物で、幼少期に過ごした部屋や愛用品を展示する記念館になっている。

鉄道写真作家 結解喜幸の
「リゾートしらかみ」○得利用術

五能線の「リゾートしらかみ」に乗車するのに便利でおトクなのが、同列車の運転区間(秋田~東能代~川部~弘前・青森間)の普通列車の普通車自由席が2日間乗り降り自由となる「五能線フリーパス」(おとな3,700円、こども1,850円)だ。「リゾートしらかみ」は全車指定席なので乗車するには指定席券(おとな510円または310円)が必要だが、秋田~五能線経由~青森の片道乗車券がおとな4,310円なので、片道利用だけでも乗車1回分の指定席券がおトクになる。

文・写真:結解喜幸
写真協力:裏辺研究所、交通新聞サービス、JR東日本秋田支社
※掲載されているデータは平成23年10月現在のものです。

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