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トレタビ列車図鑑

第8回 特急「あそぼーい!」

特急「あそぼーい!」*熊本~宮地間*

阿蘇外輪山の中を走るパノラマ列車

 阿蘇外輪山に広がる美しい風景が楽しめるパノラマ列車。それが、豊肥本線(阿蘇高原線)熊本駅と宮地駅を結ぶ特急「あそぼーい!」。犬のキャラクター「くろちゃん」をデザインした列車で、車内には家族連れで楽しめる設備が整っている。

 それでは、熊本駅から「あそぼーい!」に乗車し、阿蘇外輪山の絶景を車窓に楽しむ旅に出ることにしよう。

 熊本市内を抜けて肥後大津駅を発車した列車は、徐々に勾配区間を上がって行く。次の停車駅の立野(たての)は全国でも珍しくなったスイッチバック駅で、ここを通過する全列車が停車。同列車の到着に合わせて、南阿蘇鉄道の「トロッコ列車ゆうすげ号」が接続。この駅で進行方向を変えた列車は急勾配を上がって折り返し点に到着すると、再び進行方向を変えて阿蘇外輪山の中へと分け入って走る。車窓に雄大な阿蘇の山並みが広がると、列車は阿蘇観光の玄関口となる阿蘇駅に到着。この先、阿蘇神社の最寄り駅となる宮地駅まで運転される。

1 パノラマシート

4両編成の列車の1・4号車の先頭部分に設置された展望席。前面および最後部からの流れ行くワイドなパノラマ風景を満喫できる。

2 白いくろちゃんシート

3号車のファミリー車両に設置された親子で利用できる専用座席。こどもの目線で車窓が楽しめるように親子2人掛けの座席が配置されている。

3 普通車指定席

1・2・4号車の普通車指定席は2&2席の座席を配置。号車ごとにシートモケットの色が異なり、雰囲気の違うくつろぎの空間となっている。

4 くろカフェ

軽食や飲み物などを販売するビュッフェカウンターを3号車に設置。カウンター前に設置されたソファでコーヒータイムも楽しめる。

5 コモンスペース

1・4号車の運転席下および2号車に設置されたフリースペース。家族連れやグループでも利用できるソファやベンチが配置されている。

6 ファミリー車両(3号車)

親子用の白いくろちゃんシートをはじめ、くろカフェやこどもが遊べる木のプール、絵本を用意したコーナーなどが設置されている。

DATA

デビュー年:2011年6月4日
運転日:2012年2月26日までの土曜・休日と
11月3~6日・12月23日~1月9日の毎日
運転区間:豊肥本線(阿蘇高原線)熊本~宮地間
車両形式:キハ183系1000番台4両編成

「あそぼーい!」でめぐる豊肥本線の旅

立野駅スイッチバック

急勾配の連続する立野駅に設置されたスイッチバック。駅で進行方向を変えた下り列車は、その先でも進行方向を変えて阿蘇方面へと走る。

南阿蘇鉄道トロッコ列車

立野駅と高森駅を結ぶ南阿蘇鉄道で運転される「トロッコ列車ゆうすげ号」。平成23年は11月27日までの土曜・休日に運転している。

阿蘇駅

阿蘇観光の玄関口となる阿蘇駅。特急「あそぼーい!」の運転開始に合わせ、黒を基調としたシックな駅舎にリニューアルされている。

阿蘇草千里ケ浜

阿蘇中岳を望む烏帽子岳中腹に広がる緑豊かな草原地帯。火山博物館やレストラン、売店がある阿蘇観光の見どころのひとつになっている。

阿蘇中岳第一火口

世界有数の規模の二重式火山の中央に位置する中岳。阿蘇ロープウェイを利用すれば、手軽に今も噴煙が上がる第一火口を見ることができる。

阿蘇ハヤシライス

お米・あか牛・トマト・阿蘇高原ミルクソースなど阿蘇の大自然から生まれた新ご当地グルメ。阿蘇3エリアの37店舗で35通りの味が楽しめる。

内牧温泉

阿蘇外輪山の麓にある阿蘇エリア最大の温泉郷。ホテルや旅館など約30軒が軒を連ねるほか、日帰り入浴に便利な公衆浴場も設置されている。

阿蘇神社

古くから肥後一の宮として信仰を集める阿蘇神社。神武天皇の孫の健磐龍命(たけいわたつのみこと)や阿蘇国造りの神々を祀っている。

鉄道写真作家 結解喜幸の
「あそぼーい!」○得利用術

豊肥本線「あそぼーい!」の乗車に便利でおトクなのが、豊肥本線立野~宮地間が乗り降り自由のフリー区間となる「阿蘇のんびりきっぷ」(福岡市内からおとな9,000円、こども4,500円・熊本からおとな3,000円、こども1,500円)。往復に九州新幹線・特急列車の普通車指定席、フリー区間内は特急列車の普通車自由席が利用できる。ちなみに特急列車の普通車指定席で熊本~宮地間を往復すると4,760円なので、熊本からの往復だけでも1,760円おトクになる。

文・写真:結解喜幸
※掲載されているデータは平成23年11月現在のものです。

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