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上越線六日町駅と信越本線犀潟(さいがた)駅を結ぶ北越急行ほくほく線の開業に伴い、上越新幹線越後湯沢駅と北陸エリアを結ぶ連絡特急として登場したのが「はくたか」だ。首都圏と北陸を結ぶ最速ルートの一翼を担っており、最高速度160km/hの列車が1日13往復活躍している。
それでは、越後湯沢駅から特急「はくたか」に乗車し、金沢駅までの旅を楽しんでみよう。上越線六日町駅から北越急行ほくほく線に入った列車は、十日町駅で飯山線と交差し、その先は軌間1,067mmの在来線において国内初となる最高速度160km/hでトンネルをくぐり抜けながら快走する。犀潟駅からは信越本線に入り、直江津駅~魚津駅間で右手車窓に時折日本海の海岸線を眺めながら走ると、富山駅に到着。さらに立山連峰の雄大な山並みを車窓に走ると、氷見線や城端線が接続する高岡駅に到着。七尾線が分岐する津幡駅を通過すれば、列車は間もなく終着駅の金沢駅に到着する。なお、13本中1本は福井駅、1本は折り返して和倉温泉駅まで運転されている。
北陸本線の特急「サンダーバード」と同じ681系だが、「ホワイトウイング」の愛称が付いた最高速度160km/h対応の専用車両が使用されている。
1号車に連結されるグリーン車。明るい雰囲気で落ち着きのある内装に、2+1席配置で枕付きの大型リクライニングシートが設置されている。
2~9号車に連結される普通車。車両ごとに赤色系とグレー系の座席モケットを使用した2+2席配置のリクライニングシートが設置されている。
東京から特急「はくたか」を利用して北陸エリアを旅するには、往復に上越新幹線と特急「はくたか」のグリーン車または普通車指定席が利用できる「北陸フリーきっぷ」(東京都区内からグリーン車用24,100円、普通車用21,500円・4日間有効)が便利でおトクだ。北陸本線福井~黒部間や七尾線、氷見線、城端線、高山本線猪谷~富山間が乗り降り自由のフリー区間となり、同区間では特急列車の普通車自由席が乗り放題となるので北陸エリアを手軽に移動できる。
文・写真:結解喜幸 写真協力:裏辺研究所、SONIC RAIL GARDEN
※掲載されているデータは平成24年12月現在のものです。