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トレタビ列車図鑑

【第23回】「流氷ノロッコ号」

【第23回】「流氷ノロッコ号」*網走~知床斜里間*

オホーツク海の流氷を車窓に映すトロッコ列車

 真冬のオホーツク海に接岸する流氷を車窓に見ながら走るトロッコ風列車が、釧網本線網走~知床斜里間で運転される「流氷ノロッコ号」だ。だるまストーブが設置されたノロッコ車両には開閉式のワイドな窓が設置されており、車窓を飾る美しい流氷とあわせて厳しい冬の寒さも体感することができる。

 それでは、網走駅から「流氷ノロッコ号」に乗車し、知床斜里駅までの旅を楽しんでみよう。次の桂台駅を発車した列車が右に大きくカーブをすると、左手車窓には流氷に埋め尽くされたオホーツク海が姿を現してくる。ここから知床斜里駅までは海岸線に沿って走るため、乗客の目は左手車窓に釘付けとなる。海側の道路が山側に移ると、列車は流氷の脇を走るようになり、間もなくオホーツク海に一番近い北浜駅に到着。流氷の先には知床半島の山並みも見えるようになり、夏は美しい花が咲く原生花園の中を快走。止別駅から知床斜里駅までの間も海岸線の近くを走り、列車は知床半島観光の玄関口となる知床斜里駅に到着する。

1 ノロッコ車両(5号車)

50系客車を改造して誕生したノロッコ車両。知床斜里駅寄りの5号車にはDE10形ディーゼル機関車を遠隔操作できる運転台が設置されている。

2 ノロッコ車内(2~5号車)

網走駅寄りの1号車は4人用ボックスシートを配置した一般客車で、2~5号車が開閉式の大型窓とベンチ風座席を設置したノロッコ車両となる。

3 ベンチ風座席

中央の通路を挟んで6人掛けのベンチ風ボックスシートと窓側を向いたベンチシートを配置。弁当などを食べるのに最適なテーブルが付いている。

1 だるまストーブ

車内の暖房用に設置されている昔懐かしい石炭使用のだるまストーブ。ポカポカと温まりながらスルメなどを焼いて食べることができる。

2 ディーゼル機関車

網走駅寄りに連結されるディーゼル機関車のDE10形1660号機。機関車の検査時以外はノロッコ号と同じ塗色の専用機が使用されている。

DATA


デビュー年:
1990年2月10日
運転日:2013年2月1~28日の毎日。3月上旬も運転予定
運転区間:釧網本線 網走~知床斜里間
車両形式:DE10形ディーゼル機関車+50系改造ノロッコ車両5両編成

「流氷ノロッコ号」でめぐる道東の旅

オシンコシンの滝

日本の滝100選にも選ばれている知床八景のひとつ。滝の上の展望台からは流氷に覆われたオホーツク海や知床連山を遠望することができる。

オーロラファンタジー

「知床ファンタジア」のメインイベント。本物のオーロラの感動を再現したダイナミックな音響とレーザーが織り成す幻想空間を楽しめる。

流氷ウォーク

防水・浮力・保温に優れた専用のドライスーツを着てウトロの流氷原を歩けるツアー。流氷の本当の色のアイスブルーに出会えることもある。

知床の海の幸

秋から冬にかけて北の海で獲れる新鮮な魚介類が勢ぞろい。知床半島にあるホテル・旅館や食事処などで海の幸を存分に味わうことができる。

北浜駅

流氷で埋め尽くされるオホーツク海に一番近い駅。駅舎には軽食・喫茶「停車場」があり、流氷を眺めながらの食事や喫茶などが楽しめる。

博物館 網走監獄

明治時代から網走刑務所で使用されてきた建築物群を移築・保存公開している野外博物館。行刑の流れを時間軸で体感できる監獄歴史館もある。

流氷観光砕氷船「おーろら」

流氷に埋め尽くされたオホーツク海をクルージングできる観光砕氷船。白く神秘的な光景や流氷上のアザラシ・鳥類などを見ることができる。

網走湖のワカサギ釣り

毎年1月から3月中旬まで網走湖上で楽しめるワカサギ釣り。テントや椅子、竿、エサ、仕掛け、天ぷらに必要な鍋・油などのレンタルがある。

鉄道写真作家 結解喜幸の
「流氷ノロッコ号」 ○得利用術

札幌方面から冬の釧網本線の旅を楽しむには、往路は特急「オホーツク」、復路は特急「スーパーおおぞら」の普通車指定席(往路と復路は逆でも可・往復同じ行程の利用は不可)が利用できる「冬のぐるっと道東Vきっぷ」(札幌市内から16,000円・5日間有効)が便利でおトクだ。フリーエリアとなる釧網本線釧路~網走間では快速・普通列車の普通車自由席が乗り放題となり、「流氷ノロッコ号」の自由席は追加料金なし(指定席利用の場合はプラス座席指定券)で乗車できる。

文・写真:結解喜幸
※掲載されているデータは平成24年12月現在のものです。

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