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トレタビ列車図鑑

【第24回】N700A「のぞみ」

第24回】N700A「のぞみ」*東京~博多間*

東海道・山陽新幹線「のぞみ」の最新鋭車両

 台車の空気バネを利用した新開発の車体傾斜システムを搭載し、東京~新大阪間の所要時間を5分短縮したN700系の増備車として、N700系以降の技術開発成果を採用したN700系1000番台(通称N700A・「A」はAdvancedの略)が登場した。さらなる安全安定輸送を実現するため、安定したより強いブレーキ力の中央締結ブレーキディスクや全台車の状態を常時監視する台車振動検知システム、ATC信号に沿ったより安定した運転の定速走行装置を搭載。さらに車内のインテリアから微弱な揺れの制御に至るまで、乗車中の過ごしやすさに徹底的にこだわったリニューアルが施されている。

 また、トイレや洗面所にLEDを採用し、車内の照明電力をN700系に比べ約20%削減するなど、環境性能の最先端を走る最新鋭車両に進化している。

 なお、N700Aを使用した列車は、平成25年2月8日の東京駅発7時の「のぞみ203号」、新大阪駅発7時の「のぞみ208号」から運転を開始する予定で、平成24年度に6編成、平成25年度に7編成の計13編成が投入されることになっている。

1 グリーン車車内

N700系採用の新型吸音床構造に加え、新たに新型制振パネルを搭載したグリーン車。静かで乗り心地のよい快適な車内環境を実現している。

2 グリーン車シート

グリーン車に採用されたシンクロナイズド・コンフォートシート。枕部分に高輝度LEDの読書灯、足元にはレッグウォーマーも装備されている。

3 普通車車内

静かで快適な車内空間の実現で新型吸音床構造を採用した普通車。座席も頭部のサポート感を高めた新型リクライニングシートが採用されている。

4 トイレ

奇数号車にベビーベッド対応の大型トイレ(1号車を除く)と普通の洋式トイレを装備。11号車には車椅子・オストメイト対応の多目的トイレが備えられている。

5 運転台

列車の状況を把握できるモニターなどを備えた機能的な運転台。新型ATC装置の搭載により、カーブ通過時に車体傾斜システムを作動させている。

6 ブレーキシステム

N700Aの台車には、新たに中央締結ブレーキディスクを搭載。高速運転時における安定した、より強いブレーキ力を実現している。

DATA


デビュー年:
2013年2月8日(予定)
運転日:毎日
運転区間:東海道・山陽新幹線 
東京~新大阪~博多間
車両形式:N700系1000番台(N700A)16両編成

N700A「のぞみ」でめぐる京都の旅

金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)

知恩院と並ぶ格式のある浄土宗の大本山。京都守護職本陣となったところで、鳥羽・伏見の戦いで亡くなった会津藩士の菩提を弔っている。

仁和寺(にんなじ)

真言宗御室派総本山の門跡寺院で、かつては御室(おむろ)御所とも呼ばれたところ。境内には国宝の金堂などがあり、世界遺産に登録されている。

知恩院 三門 

京都三大門のひとつに数えられる浄土宗総本山知恩院の三門。高さ24m、横50mの大きさで、現存する木造の寺門では国内最大となる。

東寺 五重塔

新幹線の車窓からも見える高さ約55mの日本最大の五重塔。国宝および世界文化遺産にも登録され、京都1,200年の象徴的な存在となっている。

妙心寺 経蔵

花園天皇の離宮がその開基の大本山妙心寺。通常非公開の経蔵には、6,500巻の経典を納めた八角形の回転式輪蔵(経巻棚)が据えられている。

霊鑑寺

「椿の寺」の別名をもつ尼門跡寺院で、参観できるのは春と秋の数日間のみに限定。春は樹齢300年以上の日光椿など30種以上の椿が咲き乱れる。

北野天満宮

菅原道真(菅公)ゆかりの学問の社で、鎮護国家のため、菅公を祀って創建。梅の名所で、菅公の命日となる2月25日には梅花祭が行なわれる。

湯豆腐

臨済宗大本山の南禅寺界隈の名物は「湯豆腐」。寺の周辺には湯豆腐店があり、冬の散策で冷えた身体を温めてくれる湯豆腐が味わえる。

鉄道写真作家 結解喜幸の
「のぞみ」 ○得利用術

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文・写真:結解喜幸 写真提供:KYOTOdesign
※掲載されているデータは平成25年2月現在のものです。

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