『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
1889(明治22)年2月1日、東京と大阪を結ぶ幹線の一部として国府津~御殿場~沼津間が開業しました。そして、1934(昭和9)年12月1日に丹那トンネルが開通するまで東海道本線の一部でしたが、同日から新たに御殿場線としての歴史を刻むようになり、今年12月1日で80周年を迎えることになりました。それを記念して、浜松~沼津~御殿場~松田間に運転されるのが、371系電車7両編成を使用した「御殿場線80周年371」です。この371系電車は1991年3月16日から小田急線経由で新宿~松田~御殿場~沼津間を結ぶ特急「あさぎり」に使用されていた懐かしい車両で、御殿場線の車窓風景を満喫できるワイドな窓を備え、2階建てグリーン車2両を連結しています。
沼津駅から御殿場線に入った列車は、やがて左手車窓に富士山を望むようになり、御殿場駅を目指して勾配を上がって行きます。御殿場駅を過ぎると下り勾配となり、美しい渓谷が車窓を飾るようになります。渓谷美を楽しむうちに列車は終着の松田駅へと到着します。
三次元の曲線を大胆にデザインした斬新でスピード感あふれるスタイルの先頭車両。車内からは運転台越しのワイドな前面展望が楽しめる。
3・4号車に連結される2階建てグリーン車。2階のグリーン席は2+1席配置のリクライニングシートで、ゆったりとした気分で車窓が楽しめる。
2+2席配置のリクライニングシートが並ぶ普通車指定席。各座席に背面テーブルやフットレストなどが装備されている。
普通車指定席の各座席には、車窓からの眺望が楽しめる大型の窓を配置。裾野まで広がる富士山の雄姿や美しい渓谷風景を楽しめる。
1号車と7号車に掲出される記念ヘッドマーク。富士山と列車名をデザインしたもので、赤色は1号車、青色は7号車に掲出される。
車内販売で用意された「御殿場高原ビール」。左から「シュバルツ」「御殿場コシヒカリラガー」「ヴァイツェン」で、缶には富士山が描かれている。
富士山の須山口登山道の起点となる神社。山頂を目指した登山者がみそぎを行って登山の安全を祈願したところで、世界文化遺産(富士山)の構成資産に登録されている。
総面積約43,000平方メートルの広々とした自然公園。長さ130mの吊り橋や芝生公園、展望台、自然湧水を利用したせせらぎや池が整備されている。
「御殿場市富士山交流センター」が正式名の遊んで学んで癒せる観光拠点。富士山を望む園内には「天空シアター」やレストランなどの施設がある。
1978(昭和53)年の三保ダムの建設で出現した丹沢水系の水をたたえる人造湖。湖畔からの富士山の眺望が素晴らしく、四季折々の自然が楽しめる。
そばのつなぎに「山芋」や「自然薯」、そしてダシ汁に「鶏肉」を使用するのが特徴のご当地グルメ。のど越しのよさと素朴な味わいを兼ね備えている。
御殿場線80周年の掛け紙付の「記念弁当」(770円)を三島駅と沼津駅の桃中軒で発売中。2日前までに電話予約すると御殿場駅店舗でも受け取れる。
浜松~松田間の臨時急行「御殿場線80周年371」の利用には、同列車の運転区間を含む御殿場線全線や東海道本線豊橋~熱海間、身延線全線の快速・普通列車の普通車自由席が、土曜・休日のいずれか1日間乗り降り自由となる「休日乗り放題きっぷ」(おとな2,670円、こども1,330円)が便利でお得!別途に指定席券・急行券またはグリーン券・急行券を購入すれば、この列車の普通車指定席またはグリーン席を利用できる。また、沿線の提携観光施設において割引などの特典が受けられる。
文・写真:結解喜幸
写真協力:裾野市、長泉町、富士山樹空の森、山北町、御殿場市、桃中軒
※掲載されているデータは2014年10月現在のものです。