『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

がんばろう日本! がんばろう東北! 新幹線でいく1泊2日!週末で青森おおもり旅 八戸・三戸&むつ・下北編|未曾有の大震災を乗り越え、新青森~東京間が4月29日に 東北新幹線で再び繋がりました。新幹線なら、ふと思い立った 1泊2日の旅でも食・湯・自然など青森の魅力を お腹いっぱい楽しめます。ここでは、毎回2エリアの “週末大満足プラン”を、3回にわたってお届け!
八戸・三戸編~山も海も自然たっぷり シメは横丁でほろり~|東京→南部町・新郷村→八戸海岸部→八戸中心街→東京

南部町の風景 南部町の真ん中を流れる馬淵川が、肥沃な平野を生み出す。各果樹園では、季節に応じた農業体験も実施!


間木ノ平グリーンパーク 標高350mの高原に広がる自然滞在型観光レクリエーション施設で、4月下旬~11月上旬に営業。乗馬体験など動物との交流ができる「ふれあい牧場」も人気。TEL.0178-78-3333。9:00~17:00、水曜休(夏休み期間は無休)。JR八戸駅から車で1時間


野沢温泉 新郷村にあり、青森県南地方では唯一の硫黄泉。日帰り入浴できる施設は源泉かけ流しの共同浴場(火~金曜休)と、露天風呂やサウナを備えた新郷温泉館(月曜休)の2軒。

1日目午後 南部町・新郷村 農村とのふれあいに注目 さくらんぼが旬です!

八戸市の西側にあり、町内中央に流れる馬淵(まべち)川の沿岸部には肥沃な平野が広がる南部町。そして、十和田湖の東側にあり戸来(へらい)岳のほぼ麓に位置する新郷(しんごう)村。このロケーションから分かる通り、両地域とも自然とふれあうには最高のエリアだ。

南部町は疑似農村「達者村」をうちたて、サクランボ狩りなどの農業体験や農家民泊、手工芸品作りなどを通し、町の自然や人々にふれあえる多様なプランで旅人をお出迎え。

一方、新郷村で自然に触れたいならレジャー施設やキャンプ場、バンガローなどを備えた「間木ノ平グリーンパーク」がイチオシだ。歴史好きなら、キリスト伝説が残る「キリストの墓・キリストの里伝承館」も見学してみよう。

COLUMN コレをおかわり! 南部町のサクランボ

「佐藤錦」が有名な名川地区を中心に、南部町はサクランボの名産地! 南部町役場農林漁業体験実習館チェリウスなど八戸広域エリアでは「北のフルーツパーラー」と題し、農業体験とスイーツ作りをセットにした体験プランを実施中だ(2000円~)。6月中旬~7月中旬は、サクランボを使ったスイーツ作りが気になる!

観光の問合せ :南部町観光協会●TEL.0178-76-3230 /新郷村産業建設課商工観光グループ●TEL.0178-78-2025

八戸朝市 魚商のお母さんたちの活気と朝の冷気が気持ち良い朝市。時間も場所も各会場によって異なるが、多くの会場を回りたいなら日曜の朝が狙い目。


種差海岸 釜の口、弁天崎などの巨岩や美しい天然芝、松と白い砂浜など、雄々しさと優しさが織りなす景観は東北随一。葦毛崎展望台から種差天然芝生地まで続く延長約5.2kmの探勝コースを歩き、雄大な景色を楽しもう。


八戸あさぐる 八戸の「朝の文化」を象徴する、朝市と朝ぶろを乗り合いタクシーでめぐるプランを開催。協賛ホテル宿泊者が対象。TEL.0178-41-1661(八戸観光コンベンション協会)、TEL.0178-27-8260(八戸広域観光推進協議会)。6:00頃出発。1500円~

2日目午前 八戸海岸部 オンリーワンな海岸美と 活気溢れる朝市に出会う

震災の被害を受けながら、景観、交通アクセスも一部復旧しつつある同エリア。司馬遼太郎が天然芝を含めた美しい景色を絶賛した種差(たねさし)海岸や、例年8月中旬まで約3~4万羽のウミネコが過ごす蕪島(かぶしま)など、メインの観光スポットは公共交通機関で訪ねることが可能だ。

自然美と相並ぶ同エリアの魅力と言えば、海の幸。八戸は古くから朝市が盛んで、現在も9カ所ほどで朝市が開かれる。陸奥湊駅前朝市では200~300もの店舗が集まり、「イサバのカッチャ(魚を売る市場のお母ちゃん)」の威勢のいい声が何だか心地良い。最大級の大きさを誇った館鼻(たてはな)岸壁朝市も、新八温泉駐車場など3カ所に分かれて元気に開催中!

COLUMN コレをおかわり! 蕪島

例年3月頃、営巣のために多くのウミネコが飛来してくる国指定天然記念物。魚の居場所を知らせ富や幸福をもたらす鳥として漁師から大切にされており、島の上には蕪島神社が建つ。参拝したら「かぶあがりひょうたん御守」を買って、株を上げよう! ちなみにウミネコの名の由来は、鳴き声がネコに似ているから。JR鮫駅から徒歩15分

観光の問合せ :八戸観光コンベンション協会●TEL.0178-41-1661 /八戸市観光課●TEL.0178-46-4040

八戸横丁 しっかり食べられるお店が多い「みろく横丁」(写真)は、8つの横丁の中で一番の新顔。ここで下地をつくり、昭和20年代に生まれた「たぬき小路」や「長横町れんさ街」などへ!


洋酒喫茶プリンス 昭和レトロな雰囲気にシビレまくりの「洋酒喫茶プリンス」は、長横町れんさ街にある。気さくなマスターが考案したカクテル「はやぶさ」500円に酔いしれて。TEL.0178-44-1827。16:00~24:00、無休。JR本八戸駅から徒歩15分


八戸前沖さば 八戸の特産物の王者といえば、「八戸前沖さば」。対馬海流、親潮、黒潮にもまれたサバは脂ノリノリ! 横丁であれば、花小路にある「サバの駅」などで味わえる。

2日目午後 八戸中心街 八つの横丁が交差。 ここは呑んべえの聖地なり

朝と昼、爽やかな八戸の海を楽しんだら、夜は八戸繁華街で、お酒の海に酔う愉悦を(酔い過ぎ注意!)。本八戸駅から歩いて15分ほどの長横町界隈は、8つの横丁が交錯する酒飲みのメッカなのだ。吉永小百合出演のJR東日本「大人の休日倶楽部」のCMでも撮影に使われ、昔ながらの酒場の雰囲気を残す「たぬき小路」「ハーモニカ横町」、平成14年にできた八戸屋台村に端を発し、一見さんでも入りやすい「みろく横丁」など、各横丁に個性があるので、できれば3軒ははしごしいたところ。イカやサバ、せんべい汁など八戸名物は酒が進むから困っちゃう。

6月13日~25日は、4つの横丁のハンコを集めると、ちょっぴり嬉しいプレゼントがもらえるスタンプラリーを開催!

COLUMN コレをおかわり! 櫛引八幡宮

八戸周辺の寺社仏閣で、断然参拝しておきたいのが南部氏初代の光行公により創建され、800年の歴史をもつとされる櫛引(くしひき)八幡宮だ。国宝館(入館400円)は、赤糸威鎧(あかいとおどしよろい)などの甲冑をはじめ、繊細な造形に目を奪われる文化財を多数収蔵。TEL.0178-27-3053。9:00~17:00(国宝館)、無休。東北新幹線八戸駅から車で10分

観光の問合せ :八戸観光コンベンション協会●TEL.0178-41-1661 /八戸市観光課●TEL.0178-46-4040

文・構成=鈴木健太 写真協力=JR東日本、八戸観光コンベンション協会
※掲載されているデータは平成23年6月現在のものです。
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