『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
岡山~出雲市駅間を走る伯備線の特急「やくも」。「ゆったりやくも」の愛称のとおり、シートの足元が広くてゆったりしてるんだって。グリーン車なら、3列シートでさらに快適。新幹線との乗り継ぎもスムーズなので、ゆったりやくもでゆったりと、いざ山陰エリアへ!
米子駅で境線に乗り換え。境線は「妖怪列車」が走っていることで知られているよ。漫画家・水木しげるさんの『ゲゲゲの鬼太郎』でおなじみのキャラクター、鬼太郎、ねこ娘、ねずみ男、目玉おやじが車体に描かれていてカワイイ……っていうか、怖い!? 米子駅は「ねずみ男駅」、境港駅は「鬼太郎駅」など境港までの各駅にも、妖怪の愛称駅名がついているので、ひとつずつ見ていくのも面白いよ。
ゆったりやくも&新幹線との乗り継ぎ早見表が便利。
どの列車がどの時刻に走るのか毎日変わるため、お目当てがある場合は要問合せ。
JR西日本米子支社 TEL.0859-32-8056
境港駅を降りると、見渡す限りあっちにもこっちにも妖怪だらけ。水木しげるさんの故郷にちなんで、約20年前から妖怪のまちづくりを進めているんだって。駅前から約800m続く「水木しげるロード」には、ゲゲゲのキャラクターのブロンズ像やお土産物屋さん、観光スポットがずらり並んでます。
まずは2000年元旦に創建した妖怪神社。「目玉おやじ清めの水」でお浄めをしてから参拝しよう。からくり妖怪みくじ・妖怪絵馬は、不思議な妖力でご利益あるかも!? さらにロードを歩くと、世界で唯一の妖怪関連本を集めた水木しげる文庫。水木作品だけでなく、妖怪本やグッズも揃い、今年映画化された『豆富小僧』にちなんだ、ヘルシーなソフトクリームも食べられるよ☆ 水木しげる記念館には、水木さんの独創的な世界観がつめ込まれています。妖怪ファンでなくても必見です!
妖怪ブロンズ像などが立ち並ぶ「妖怪ロード」。「妖怪ガイドブック」(100円)は観光案内所で買える。境港市観光案内所 TEL.0859-47-0121
境港駅から徒歩4分。株式会社アイズ(妖怪神社運営会社) TEL.0859-47-0520
営業時間:9:30~18:00。不定休。境港駅から徒歩8分。TEL.0859-42-3242
開館時間:9:30~17:00。無休。入場料:大人700円、中高生500円、小学生300円。交通:境港駅から徒歩10分。TEL.0859-42-2171
この季節に山陰を旅行するなら絶対に食べたいのがカニ。11月6日に解禁された冬の味覚の王様「松葉ガニ」をはじめ、獲れたての鮮魚や水産加工品が買える境港さかなセンター(夢みなとタワーに隣接)は、西日本最大級の魚市場です。もちろん全国に配送もできちゃうし、隣の市場食堂では、ゆでガニや焼きガニ、新鮮なお魚定食や丼、お寿司も食べられます。
さらに、境港はベニズワイガニの水揚げ日本一。鮮度が落ちやすいため、地域外ではあまり流通しないベニズワイガニを、丸ごと一杯使った今年3月26日誕生の新・ご当地グルメ「境港新かにめし」もおススメです。 真っ赤に蒸し上がった姿がキラキラしてて感動!
営業時間:8:30~17:00。水曜休(祝日の場合は営業)。交通:境港駅から車で15分、バスで35分。TEL.0859-45-1111
境港のベニズワイガニの詳細や、境港新かにめしが食べられるお店の紹介など。
境港から松江までは直通バスが便利。松江についたら、日本の夕日百選にも選ばれている宍道湖(しんじこ)の夕日を眺めに、島根県立美術館に向かおう。ロビーの西側がすべてガラス張りで、美しい夕陽が黄金色に湖を染める景色にうっとり。さらに、美術館の芝生にあるブロンズの12羽の「宍道湖うさぎ」のうち、湖から2番目のウサギを、西を向きながら触ると幸せが訪れるというウワサ☆ 縁結びスポットとして人気急上昇中です。
さらに、夕方から夜にかけて地元のNPO法人松江ツーリズム研究会が企画するナイトツアーに参加! 宍道湖まで「水の都・松江」をクルージングしたり、松江に伝わる伝承や怪談話を世界に紹介した小泉八雲にちなんだゴーストツアーもあります。
開館時間:10:00~18:30(10月~2月)。火曜・年末年始休。観覧料:展望テラス、1階ロビーは無料開放。交通:松江駅から徒歩で15分、またはバスで約6分。TEL.0852-55-4700
松江ふれんち「郷土料理 宝石箱幕の内」を楽しむ90分間のクルーズ。
開催期間:2011年11月30日まで。各日8人。料金:1人3500円。NPO法人松江ツーリズム研究会 旅行事業部 TEL.0852-23-5481
小泉八雲が再話した松江の怪談を体感するツアー。
開催期間:「へるんコース」=12月10日、2012年1月21日、3月10日。料金:1人5800円。「カラコロコース」=11月26日、12月3日・10日、2012年1月21日、2月11日、3月10日・24日。料金:1人1500円。NPO松江ツーリズム研究会 ぶらっと松江観光案内所 TEL.0852-23-5470
松江は縁結びスポットの宝庫。それもそのはず、縁結びの神様・出雲大社はすぐそこ。日本全国の神様が集まる出雲のくに・松江で、幸せ探しのプチツアーにGO!
まずは、小舟に乗って松江城下のお堀をめぐる「堀川遊覧船」乗船場があるカラコロ広場へ。広場近くの「カラコロ大黒」は縁結びの神様で、ここで結婚式が行なわれることもあるんだって。商店街では恋みくじや、お守りも売ってるよ。
その先の紺屋小路(こうやしょうじ)の石畳には、大小ふたつのハートのマークが!! 「小さなハートの上に立っている時に、大きなハートを踏んだ人と結ばれる」と言われています☆
さらに、旧日銀松江支店の建物を残したカラコロ工房へ。ビーズアクセサリーや和菓子などの手作り体験ができる工房の広場に立つのが「幸運のピンクのポスト」。大切な人に手紙と一緒に幸運も送れます。
天守閣が残る国の重要文化財の松江城も、実は話題の縁結びスポット。天守閣1階の柱には、なんとハートマークをした木目があり、これをなでたり、写真を撮ったり、恋愛成就の願掛けスポットとして人気。よ~く目をこらして見つけてね。
城下町をじっくり散歩したら、松江の名物「和菓子」をぜひ味わって、さらにパワーアップ!
最後は、松江に行ったらはずせない八重垣神社の「鏡の池占い」へ。占いの半紙を買って、鏡の池に浮かべたら、真ん中に10円玉を乗せてみて。半紙が早く沈めば早く良縁が来るし、近くで沈めば身近な人と縁が結ばれるそう。個人差がかなりあって、ドキドキしちゃいます☆
交通:松江駅からバス8分。TEL.0852-20-7000
開門時間:8:30~17:00(10月1日~3月31日)。登閣料:大人550円、小中学生280円。交通:松江駅からバス10分。松江城山公園管理事務所 TEL.0852-21-4030
「ゲゲゲの女房」こと武良布枝(むら ぬのえ)さんの出身地、安来(やすぎ)。「いい夫婦」のまちは、古代から「たたら」製鉄でにぎわった歴史のあるまち。世界に名だたる庭園や、紅葉の美しい寺、湯量豊富な温泉などホッとするスポットがたくさんあります。
まずは天台宗の古刹(こさつ)・安来清水寺。5万坪もの広大な境内には、国や県指定の重要文化財が点在し、この時期は、境内を真っ赤に照らす紅葉もみごと!
次は、日本庭園と近代日本画が鑑賞できる足立美術館。ミシュランの旅行ガイド「グリーンガイド・ジャポン」で三ツ星を獲得した実力スポットで、創立者の足立全康が収集した横山大観などの日本画や陶芸、彫刻、蒔絵の数々と5万坪の日本庭園を眺めながら、贅沢な時間が過ごせます。
美術館に隣接する安来の名湯・さぎの湯温泉 旅館「竹葉」ではマクロビオティック・ランチも食べられます。日本の伝統食をベースに作るマクロビランチは、おいしくってヘルシー♪ 地元のオーガニックな材料だけで作るので体にもやさしい☆
安来の伝統「たたら」製鉄の歴史について知るには、和鋼(わこう)博物館に行ってみよう。江戸時代には、日本の鉄の約8割を生産していたという安来の製鉄技術を、わかりやすく学べます。
たくさん歩いて疲れたら、さぎの湯温泉へ。毎分約600リットルの豊富な湯量を誇るかけ流しの湯は、傷や神経痛によく効くそう。
拝観時間:9:00~17:00(境内は6:00~《11月~3月》)。境内の拝観自由。交通:安来駅から車で15分、バスで20分。TEL.0854-22-2151
開館時間9:00~17:00(10月~3月)。無休。入館料:大人2200円、大学生1700円、高校生900円、小中学生400円。交通:安来駅から無料シャトルバスで20分。TEL.0854-28-7111
TEL.0854-28-6231
開館時間:9:00~17:00。水曜、年末年始休。入場料:大人300円、高校生200円。交通:安来駅から徒歩15分。TEL.0854-23-2500
■山陰の周遊に便利なきっぷ