『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
11世紀末から12世紀に東北地方で栄えた奥州藤原氏ゆかりの平泉。平成23年6月に、中尊寺や毛越寺(もうつうじ)など5つの史跡が世界文化遺産に登録されました。
「浄土庭園」が美しい毛越寺、ゴールドに輝く金色堂に圧倒される「中尊寺」、宇治の平等院鳳凰堂を真似て造った寺院「観自在王院」跡地などをめぐって、当時の仏教文化を感じてみよう☆
初代・藤原清衡(きよひら)以来、受け継がれた平泉の理念は、仏教による「平和社会の構築」なんだって。現代も同じ平和への祈りをこめて散策してみたい。平泉の文化遺産をわかりやすく紹介する「平泉文化遺産センター」もおすすめです。
1月20日に「毛越寺二十日夜祭」が行なわれる。
拝観時間:8:30~16:30。拝観料:大人500円、高校生300円、小中学生100円。交通:平泉駅から徒歩7分。TEL.0191-46-2331
拝観時間:8:30~16:30。拝観料:大人800円、高校生500円、中学生300円、小学生200円。交通:平泉駅から徒歩25分、巡回バス20分。中尊寺参拝事業部TEL.0191-46-2211
交通:平泉駅から徒歩10分。平泉町教育委員会TEL.0191-46-2111
開館時間:9:00~17:00、年末年始休。入館無料。交通:平泉駅から徒歩15分、巡回バス7分。TEL.0191-46-4012
平泉駅前を30分おきに出発する巡回バス。運賃:大人1回140円、小人70円。一日フリー乗車券400円。期間:平成24年3月31日まで毎日運行。岩手県交通一関営業所TEL.0191-23-4250
平泉のある岩手県南地方では、昔からお正月や年越し、桃の節句やお彼岸、七夕などの年中行事や冠婚葬祭、農作業の節目に、お餅をついてふるまう風習が根付いています。米どころで豊かな農作物に恵まれた地域だからこその「おもち文化」。お餅をつくのは年間60日以上とも言われ、おもちつき行事に関する「餅カレンダー」があるほど!!
おもちの食べ方も、あんこやゴマ、きなこなどの定番のほかに、大豆をすりつぶした「ずんだ」、「じゅうね」(エゴマ)、唐辛子をきかせた「ふすべ」など、約300種類もあるそう。平泉に行ったら、ぜひお餅を食べてみなくちゃ。
最新版のもち街道マップ(平成22年8月作成)は、一関市役所などから取り寄せができる。一関市商工観光課TEL.0191-21-2111/世嬉の一酒造TEL.0191-21-1144
世界遺産をめぐり、もっと奥州藤原氏の軌跡を知りたくなったら「えさし藤原の郷」にも行ってみよう。細かな時代考証に基づき、古代の東北の建物などを再現した広大な歴史テーマパークで、平成24年のNHK大河ドラマ『平清盛』の撮影もここで行なわれました。
敷地内の食事処では、地元の味覚がいっぱい。特に黒毛和牛の最高峰「前沢牛」は、鮮やかな霜降りと、とろけちゃう舌触りで極上の牛肉。ストレスの少ない環境と、きれいな水や良質の稲わらで育った日本一の味をめしあがれ☆
時間:9:00~16:00。レストラン営業時間;10:30~16:00(L.O15:00)。無休。入場料:大人800円、高校生500円、小中学生300円。交通:水沢駅から「江刺バスセンター」までバス約20分、さらにバスかタクシーで5分。
花巻に生まれ、生涯を通して自然を見つめ続けた宮沢賢治。誌や童話、教育、農業、科学などさまざまな分野で活躍した賢治の足跡をたどって、イーハトーブの世界めぐりへGO!!
まずは、愛用のチェロや自筆の原稿、ゆかりの展示物などがある宮沢賢治記念館と、賢治作品についての研究を公開し、アニメ鑑賞などができるイーハトーブ館。2つの施設の間には、『注文の多い料理店』がモチーフのレストラン「山猫軒」や、賢治が花巻温泉遊園地のために設計した南斜花壇と日時計花壇もあります。
さらに、大人も子どもも賢治を「楽習」できる宮沢賢治童話村。入口の「銀河ステーション」をくぐれば、月夜のでんしんばしらのある「妖精の小路」や「天空の広場」があり、まるで童話の世界に迷い込んだ気分になれちゃいます。
開館時間:8:30~17:00。入館料:大人350円、高校生・学生250円、小中学生150円。交通:新花巻駅から車約3分。TEL.0198-31-2319
開館時間:8:30~16:30。入館料:大人350円、高校生・学生250円、小中学生150円。交通:新花巻駅から車約3分。TEL.0198-31-2211
宮沢賢治記念館、宮沢賢治童話村の共通入館券
2館共通入館券:大人550円、高校生・学生350円、小中学生200円。
開館時間:9:00~16:30。無料。交通:花巻駅・新花巻駅からバス約10分。TEL.0198-31-2116
花巻観光協会TEL.0198-29-4522
岩手県南部から花巻・盛岡地域まで北上すると、地元の味がもち(米)文化から、そばなどの麺文化に変わります。
代表格は何と言っても「わんこそば」。「はい、どんどん」「はい、じゃんじゃん」の掛け声で一口ずつ椀に盛られた蕎麦を食べます。ルーツは花巻説と盛岡説がありますが、どちらも「おもてなし」の気持ちを表したもの。ありがたく、いただきま~す。
さらに昭和になってから生まれ、地元っこのソウルフードとなったのが「盛岡冷麺」。つるつる、シコシコの麺と冷たいスープ、心地よい辛さのキムチのバランスが癖になります。そして、近ごろ注目度がアップしているのが「じゃじゃ麺」。平打ちのあたたかい麺に野菜と肉みそをのせて混ぜて食べます。ご当地三大麺、ぜひぜんぶ味わいたい!
岩手県観光協会TEL.019-651-0626
東北新幹線が全線開業してから1年が過ぎました! 本州最北端の青森は、寒いけど、寒くない! この冬、ますます「熱い」津軽で盛り上がろう。
まずは、あおもりの玄関口、青森駅から歩いて1分のところに新しくできたスポット「ねぶたの家 ワ・ラッセ」と「A-FACTORY」。日本を代表する夏祭り「ねぶた祭」が1年中体感できちゃう「ワ・ラッセ」は、ねぶた囃子が流れるなか、祭り本番に出陣した実物大の大型ねぶたが展示されています。熱い祭りの喧騒が聞こえてきそう!「A-FACTORY」は、青森県産りんごでつくるシードル工房もある食のテーマパーク。レストランや特産物、お土産が一気に揃います。
JR奥羽本線で1時間、城下町・弘前へ。歴史ある寺社とレトロな洋館が混在する冬の弘前は、女子ゴコロをくすぐるイベントがたくさん☆ 街のあちこちできらめくイルミネーションやライトアップされた洋館、雪燈籠に囲まれた街のシンボル・弘前城を眺めるだけで、心がポカポカあったかくなります。
生産量日本一のリンゴのスイーツやフランス料理に舌鼓もいいし、郷土料理を食べながら津軽三味線のライブを聴くのもおすすめ♪ 基本的に譜面がなく、即興で音を奏でる津軽三味線は、ロックやジャズとコラボされることも。民謡にとどまらないファンキーな「津軽魂」に触れて熱くなろう!
東北に来たら、やっぱり温泉。岩木山のふもと、百沢温泉や嶽(だけ)温泉は弘前からバスで約50分。それぞれの宿で源泉が異なる百沢温泉、藩政時代から湯治場として知られる嶽温泉など、実力派の温泉で旅の疲れをとって、翌日は五所川原へ。
昭和5年の開業以来運行されてきた津軽鉄道の「ストーブ列車」で、雪の津軽平野を走りぬけよう。石炭が真っ赤に燃えるダルマストーブの上でスルメを焼く風景は、青森の冬ならではの風物詩です。
営業時間(9月~4月)9:00~18:00/ショップ9:00~18:30/カフェ10:00~19:00/レストラン11:00~19:00。入場料:大人600円、高校生450円、小中学生250円。交通:青森駅東口から徒歩1分。青森観光コンベンション協会TEL.017-752-1311
営業時間:ショッピング9:00~20:00/レストラン1階11:00~20:00/レストラン2階11:00~21:00。交通:青森駅東口から徒歩1分。TEL.017-752-1890
点灯期間:平成23年12月1日~平成24年2月29日、17:00~21:00。エレクトリカルファンタジア(弘前市観光物産課内)TEL.0172-35-1111
期間:平成24年2月9日~12日。弘前観光コンベンション協会TEL.0172-35-3131
津軽三味線の演奏体験や津軽三味線酒場でのライブ鑑賞、洋館めぐりと弘前フレンチなどのツアーを実施。期間:平成23年12月1日~平成24年2月29日。弘前観光コンベンション協会TEL.0172-35-3131
期間:平成24年3月31日まで1日3往復。運賃のほかに、ストーブ列車券(300円)が必要。TEL.0173-34-2148
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