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今年のNHK大河ドラマ『平清盛』。 源平合戦最後の地、壇ノ浦のある山口県下関市は、 宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した場所でもあります。 今回の女子旅は、歴史が生んだロマンあふれる下関からスタート。

歴史的な“名勝負”の地、下関市と、「西の京」山口市を訪ねる旅

例えばこんなめぐり方|【1日目】新下関駅⇒下関駅⇒【唐戸・壇ノ浦めぐり】大歳神社★⇒下関南部町郵便局⇒旧秋田商会ビル(下関観光情報センター)⇒カモンワーフ⇒唐戸市場⇒赤間神宮★⇒みもすそ川公園★⇒唐戸桟橋⇒巌流島⇒唐戸桟橋⇒下関駅⇒下関市内泊★平清盛ゆかりのスポット/ 【唐戸・壇ノ浦めぐり】は、基本徒歩で(バスもあります)。
例えばこんなめぐり方|【2日目】新下関駅⇒新山口駅⇒山口駅⇒瑠璃光寺五重塔⇒山口市菜香亭⇒常栄寺雪舟庭⇒山口駅
1 源平最後の戦い、壇ノ浦の合戦ゆかりの地へ 大歳神社、赤間神宮、みもすそ川公園

 本州最西端の下関市。さまざまな歴史の舞台となった町ですが、今回は今年のNHK大河ドラマ『平清盛』ゆかりの地を訪ねます。
 下関駅から歩いて5分の大歳(おおとし)神社は、源氏と平氏の最後の戦いとなった壇ノ浦の合戦の前に、源義経が戦勝を祈願したそう。一方、この戦いで敗れ、わずか8歳で関門海峡に入水した清盛の孫、安徳天皇を祀るのが赤間神宮。印象的な朱塗りの水天門は、入水に際して「海の中にも都はある」と言った二位尼(にいのあま)の願いを映したものなんだって。壇ノ浦古戦場跡を一望できる、みもすそ川公園では、毎日、武者姿の読み手が壇ノ浦の合戦を紙芝居にして上演しています。 
 せっかく下関に来たら、JR西日本が主催する「平清盛」スタンプラリーに参加しよう。「下関コース」は西日本エリアに点在する6コースのひとつ。下関駅でスタンプを押して、地元の特産品を当てちゃおう☆

大歳神社

交通:下関駅から徒歩5分。TEL.083-223-0104

赤間神宮

交通:下関駅からバス10分の赤間神宮前下車。TEL.083-231-4138

みもすそ川公園

交通:下関駅からバス12分の御裳川下車。

歴史体感☆紙芝居

みもすそ川公園内で「壇ノ浦合戦絵巻」の紙芝居を上演。開催日時:平成24年12月25日まで。10時~15時の毎正時(00分)から約10分間。
下関市観光政策課TEL.083-231-1350

「平清盛」スタンプラリー

開催期間:平成24年12月16日まで開催。制覇したコース数に応じてプレゼント内容を選び応募する。応募締切:1回目6月30日、2回目12月25日。
事務局TEL.06-6357-9461

2 歴史がただよう港町で、レトロ建物&お魚グルメ 下関南部町郵便局、旧秋田商会ビル、カモンワーフ、唐戸市場

 平清盛ゆかりの大歳神社から赤間神宮までの道のりは、古くから港町として栄えた「唐戸」エリア。レトロな建物が残り、シーサイドには美味しいスポットがあります。
 下関南部町(なべちょう)郵便局は、下関に残るもっとも古い洋風建築物。明治33年(1900)に建てられ、現役の郵便局舎としても日本最古。ここから旅の便りを出すのもいいかも♪ 隣接する旧秋田商会ビルは、大正4年(1915)に竣工した西日本最初の鉄筋コンクリート造りの事務所建築です。ユニークな和洋折衷建築で、2階は下関観光情報センターになっているので内部も見学できます。
 お腹がすいたらレストランやお土産物屋が並ぶ「カモンワーフ」や、ふぐの市場として有名な「唐戸市場」のあるシーサイドへ。週末の唐戸市場では、飲食イベント「活きいき馬関街(ばかんがい)」が開催され、旬の魚がリーズナブルに買えるほか、たくさんの海鮮屋台が出店し、お魚グルメ三昧が楽しめます!!

下関南部町郵便局

開館時間:9:00~17:00。交通:JR下関駅からバス7分の唐戸下車、徒歩1分。TEL.083-222-0161

旧秋田商会ビル(下関観光情報センター)

開館時間:9:30~17:00。年末年始休。無料。交通:JR下関駅からバス7分の唐戸下車、徒歩1分。TEL.083-231-4141

カモンワーフ

開館時間:物販9:00~19:00、飲食店11:00~22:00。無休。交通:JR下関駅からバス7分の唐戸下車、徒歩3分。TEL.083-228-0330

唐戸市場

「活きいき馬関街」開催日時:金・土曜10:00~15:00(日曜・祝日は8:00~)。交通:JR下関駅からバス7分の唐戸下車、徒歩5分。TEL.083-231-0001

二階建てロンドンバス

JR下関駅から唐戸、壇ノ浦古戦場を望む御裳(みもすそ)を通り、城下町長府までをつなぐバス。ロンドン名物の二階建てバスを使用する。土・日曜、祝日に運行。サンデン交通TEL.083-231-7133

3 武蔵VS小次郎 決闘400周年 「巌流島」に渡ろう! 巌流島

 下関の「戦い」は壇ノ浦の源平合戦だけじゃない! 今年は宮本武蔵と佐々木小次郎が「巌流島」で決闘をした慶長17年(1612)(『武公伝』より)から400年。唐戸桟橋から船で約10分の島に渡ってみよう。
 「巌流島」の正式な島の名称は、船島(ふなじま)。島のカタチが舟に似ているからなんだって。武蔵に敗れた小次郎の流派「厳流」から、巌流島と呼ばれるようになりました。見どころは、舟をイメージした巌流島文学碑や決闘の地の木碑、展望広場で対峙する武蔵・小次郎像など。30~40分もあれば1周できちゃう周囲約1.6kmの小さな島ですが、関門海峡の真ん中で行き交う船をのんびり眺められる、とっておきのスポットです。

巌流島

交通:唐戸桟橋から船で10分。下関市観光政策課TEL.083-231-1350

4 「西の京」 山口で、大内文化に触れる 瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔、常栄寺雪舟庭、山口市菜香亭

 「西の京」と呼ばれる山口市。室町時代に周防(すおう)・長門の守護職だった大内弘世(ひろよ・24代)は、京に憧れを抱き、都を模した街づくりをしました。市内には今でも、繁栄を誇った大内文化や華やかな都の香りが残っています。
 その代表格が国宝瑠璃光寺の五重塔。奈良・法隆寺、京都・醍醐寺とともに日本三名塔と言われています。また、大内政弘(29代)が雪舟に築庭させたと伝えられる常栄寺雪舟庭は、枯山水石庭の典型として国の史跡・名勝に指定されています。
 さらにぜひ訪れたいのが、明治10年(1877)ごろから平成8年まで営業していた「山口市菜香亭(さいこうてい)」。政財界人や文化人が活用した料亭で、明治の元勲や政治家の自筆の扁額が残されています。
 ところで、京都から姫を嫁に迎えたほど京好きだった大内弘世。姫が京を懐かしんで寂しがったため、京の人形師を呼び、屋敷中に人形を飾らせたそう。それが、男女一対の漆塗り人形「大内人形」を生んだと言われています。ロマンチックな逸話を持つ大内人形は、ころんと丸くてかわいい山口のマスコットです。

瑠璃光寺

拝観自由(資料館は9:00~17:00)。交通:JR山口駅からバス6分の県庁前下車、徒歩10分。瑠璃光寺資料館TEL.083-924-9139

山口市菜香亭

観覧時間:9:00~17:00。火曜(祝日の場合は翌平日)休。展示室の所蔵品の観覧料:大人100円、小中学生50円。交通:JR山口駅からコミュニティバス8分の野田下車、徒歩2分。TEL.083-934-3312

常栄寺雪舟庭

開園時間:8:00~17:00(10~3月は~16:30)。無休。入園料:大人300円、中・高生200円、小学生100円。交通:JR山口駅から車10分。TEL.083-922-2272

5、 初夏の風物詩 ホタルの乱舞にうっとり 日本初のホタル舟、ほたる観賞Week!

 下関市・山口市で、この時期だからこそ見られる景色がゲンジボタルの乱舞。美しい川にしか生息しないホタルもぜひ見たい。両市のビュースポットを紹介します。どちらのスポットも温泉が近いため、宿泊とセットにして幽玄なホタルのきらめきにゆっくりとひたるのもいいかも☆
 下関市豊田町は、日本でも有数のホタルの里。「木屋川・音信川(こやがわ・おとずれがわ)のゲンジボタル発生地」として、国の天然記念物に指定されています。6月に、ホタルを眺めながら木屋川の川下りができる「ホタル舟」が運航する予定。要予約なので、お早目に!
 山口市は、町のど真ん中の一の坂川がホタルの名所。5月下旬から「ほたる観賞Week!」が開催されます。見るだけでなく「ほたるのおはなし会」やバザー、フォトラリーなど、イベントが盛りだくさんです。

下関市・日本初のホタル舟

開催期間:平成24年6月13~27日。各日20:15、20:45、21:15から約25分間。乗船料:大人1500円、5歳~中学生1000円。交通:JR小月駅からバス33分の豊田町西市下車、徒歩7分。道の駅「蛍街道西ノ市」集合。乗船場まで無料バスで送迎。定員:1日207人。要予約。ホタル舟実行委員会TEL.083-766-0031

山口市・一の坂川ほたる観賞Week!

開催期間:平成24年5月26日~6月3日(5月26日と6月2日にイベントを予定)。交通:JR山口駅から徒歩15分、一の坂川一帯。山口市観光課TEL.083-934-2810

女子旅コラム「知って得する、美味しい話」  ぷるぷる、つるん。秘密は「わらび粉」 山口の銘菓・外郎(ういろう)

 山口名物の食べ物といえば、真っ先に名前があがるのが「外郎(ういろう)」。ほのかに甘く、ぷるぷる、つるんとした食感が、女子的にはたまりません☆ というわけで、女子旅・山口のお土産は外郎に決まり!
 日本の外郎の起源は、室町時代と言われています。将軍・足利義満の時世に元(=中国)の医師・陳宗敬(ちんそうけい)が、「透頂香(とうちんこう)」という薬を伝え、それが「外郎薬」という名前で諸国に広がっていったとか。そして、これがお菓子の名前に変わったのには、外郎薬に見かけが似ていたお菓子を「外郎」と呼ぶようになった、外郎薬の口直しのお菓子が「外郎」となった…、などと諸説あるようです。
 山口には大内氏の時代に「黒外郎」として伝わり、そのうちに白砂糖を使った「白外郎」が作られるようになりました。山口の外郎は、藩主の毛利氏も好み、江戸への参勤交代の折にはお土産品としても使われました。
 外郎は、山口のほかにも、名古屋や小田原、京都、伊勢、徳島など日本各地の銘菓として知られています。作り方は、うるち米や米粉、小麦粉などを砂糖と混ぜて、型に入れてから蒸すのが一般的ですが、山口の外郎の原材料は「わらび粉」。わらび粉とは、山菜のワラビの根っこに含まれているデンプンで、とっても希少。なので、葛粉などの地下茎のデンプンで作ることもあるとか。
 どちらにしても、米粉を使ったずっしりとした外郎と違って、ぷるるんとした軽い口当たりで後味もあっさりしているのが特徴です。
 山口県内には、ほんのり甘く、カタチや色のバリエーションも豊富な外郎がたくさんあります。常温で保存できるのでお土産にもぴったり。ただし、冷蔵庫に入れると固くなってしまうので、食べるのはお早めに☆


ほんのり甘く、ぷるんとした外郎は、ヘルシーでおやつにぴったり


味や形、色にバリエーションがあるのでお気に入りを探してみては

外郎の原材料となるワラビの根。11~12月ごろに収穫する

ワラビの根を折ると、白いデンプンが

山口県農林総合技術センターで精製した「わらび粉」
文=本間朋子 写真協力=山口県観光連盟、下関市、山口観光コンベンション協会
※掲載されているデータは平成24年5月現在のものです。

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