『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。
古代ロマン漂う神秘の地・宮崎への旅は、宮崎市内にある神話スポットの神社めぐりからスタート。
まずは、初代天皇の神武天皇とその父母をお祀りする宮崎神宮。「宮崎」という地名の由来にもなったんだって。緑あふれる境内は、お散歩するのにもぴったり。毎月1日に販売される、宮崎神宮名物の季節のお菓子「参拝餅」にも注目です!!
もうひとつの江田神社は、日本で最初に夫婦になった神様、イザナギノミコトとイザナミノミコトを祀ったお社。縁結びや安産の神社として女性に人気とか。イザナミノミコトが黄泉の国のけがれをはらったと言われる「みそぎ池」は、パワスポとしても知られています。周辺では花や緑をテーマにしたイベント「春の一ツ葉 神話と花めぐり」も開催中です。
拝観自由。交通:宮交シティから宮崎神宮行バスで20分の終点下車。TEL.0985-27-4004
拝観自由。交通:宮交シティから宮崎市フェニックス自然動物園行きバスで40分の江田神社下車。TEL.0985-39-3743
開催期間:平成25年6月2日まで。みやざき観光コンベンション協会TEL.0985-26-6100
2日目は、青い空と海、パームツリーやフェニックスが沿道に立ち並び、ハイビスカスが咲く日南エリアへ。観光スポットを効率的にまわるには、観光特急「海幸山幸」と、観光バス「にちなん号」を組み合わせて利用するのがおススメです。
車体の内外に地元の飫肥(おび)杉をふんだんに使った特急「海幸山幸」は、まるで走る「木のおもちゃ」みたいなカワイイ電車♪
そして、これと連動して走るのが、大きな窓と真っ白な車体の「にちなん号」です。両方とも宮崎~南郷駅間を1日1往復しているので、行きは特急・帰りはバス、行きはバス・帰りは特急……などと自由に組み合わせて旅をアレンジ。有効期間2日間で往復2800円(こども2200円)のおトクなきっぷ「日南レール&バスきっぷ」も見逃せません!
戦国時代から江戸時代を通じて約280年間続いた飫肥(おび)藩。伊東氏の城下町として栄えた飫肥は、武家屋敷や漆喰塀、鯉が泳ぐ掘割などが残り、江戸情緒にあふれ、町あるきが楽しいスポットです。
大手門が残る飫肥城址には、飫肥藩ゆかりの資料を展示した歴史資料館があります。このほか、伊東家の家臣・伊東主水(もんど)の屋敷だった豫章(よしょう)館や、江戸時代の商人が使っていた道具を展示する商家資料館など、見どころがいっぱい!!
そして絶対にはずせないのが城下町グルメ。お殿様に献上した「厚焼き玉子」は、上下から炭火でじっくりと焼き上げる玉子焼き。プリンのようななめらかな口あたりと上品な味わいがたまりません。一方、新鮮な魚のすり身と豆腐や黒砂糖、味噌を混ぜてつくる「飫肥の天ぷら(おび天)」は、江戸時代から伝わる庶民の味。「食べあるき・町あるき」MAPを手に入れて、食べ歩きを楽しんで☆
見学自由。飫肥城歴史資料館=開館時間:9:30~16:30。年末休。入館料:200円。豫章館、商家資料館などとの施設共通券は大人600円、高・大学生450円、小中学生350円。飫肥駅から徒歩5分。TEL.0987-25-4533
開館時間:9:30~16:30。年末休。入館料:200円。飫肥駅から徒歩5分。TEL.0987-25-9300
開館時間:9:30~16:30。年末休。入館料:200円。飫肥駅から徒歩5分。TEL.0987-25-2893
日南市商工観光課 TEL.0987-31-1134
日南エリアから宮崎市へ、日南海岸の絶景スポットをめぐりながら帰ります。
最初に訪れるのは、太平洋に突き出した鵜戸(うど)崎の突端にある鵜戸神宮。神武天皇のお父さんを祀った神社で、なんと朱塗りの本殿は洞窟の中にあります! 本殿下の磯には「霊石亀石(れいせきかめいし)」と呼ばれる石があり、亀石の背中のくぼみに、男性は左手で、女性は右手で「運玉」を投げ入れると願いが叶うそう☆
日南海岸ドライブの休憩スポット・道の駅フェニックスは、昭和40年代の新婚旅行ブームで人気の観光地となった堀切峠にあります。地元の特産品や明日葉、エビ、マンゴーを使った珍しいソフトクリームの販売のほか、レストラン、展望フロアがあり、眼下に広がる太平洋を一望できちゃう絶景スポットです。
開門時間:6:00~19:00(10月~3月は7:00~18:00)。交通:日南線伊比井駅、油津駅からバスで約20分の鵜戸神宮入口下車、徒歩20分。TEL.0987-29-1001
営業時間:9:00~18:00(季節によって変動あり)。無休。交通:宮交シティから日南行きバスで35分の堀切峠下車。 フェニックス運営(株)TEL.0985-65-2773
「鬼の洗濯板」と呼ばれる波のような岩に囲まれた青島。周囲1.5kmの小さくて、亜熱帯植物が茂る不思議な島です。潮が引くとごつごつした鬼の洗濯板で磯遊びも楽しめるよ。
そして、島の中央にあるのが海幸山幸の伝説で知られる青島神社。山幸彦と、その妻で海神の娘の豊玉姫、そして塩筒大神(しおづつのおおかみ)を祀った神社で、縁結びの神社として有名です。江戸時代には、島全体が霊域とされていて一般の人は立ち入ることができなかったとか。神聖な雰囲気に包まれた島の神社を拝観し、今回の旅をしめくくりましょう。
JRのきっぷには「下車前途無効」という文字が書いてあります。これって、「“途中下車はNG”っていう意味だよね。きっぷは基本、途中下車できないものなんだ」って思ってました。でも実は、途中下車ができるきっぷがあるってご存知ですか? 今回は、「列車の途中下車」についてご紹介します。
「下車前途無効」は、文字通り「下車したら、前途(その先)は無効」という意味。例えば、A駅からC駅に行くきっぷ(「下車前途無効」の表記がある)を買って途中のB駅で降りてしまったら、きっぷは回収され、C駅まで同じきっぷで行けません。つまり、途中下車ができないのです。
ところが、途中下車が可能なきっぷがあります。フリーきっぷのような「トクトクきっぷ」はよく知られていますが、片道の営業キロが100キロ以上の「普通乗車券」も、後戻りしない限り何回でも途中下車ができるのです。
東京駅から三島駅までの普通乗車券を買ったとします。この区間の片道の営業キロは120.7キロ。だから、普通乗車券で乗車できる快速・普通列車なら途中下車できちゃうのです。東京駅を出発して熱海で途中下車、海の幸グルメや日帰り温泉を楽しんで三島へ! なんてプランも可能なんです☆
ただし、片道の営業キロが100キロまでの普通乗車券や大都市近郊区間のみを利用の場合の普通乗車券、回数券、一部のトクトクきっぷ、特急券、急行券、グリーン券など途中下車できないきっぷもあるので、気をつけてくださいね!
※詳しくは、『JR時刻表』のきっぷあれこれ「途中下車」の欄をご覧ください。
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