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9月。北東北は、実りの時期を迎えています。 新米やキノコなどの山の幸に海の幸。 今月は、大自然に抱かれた秋田・青森エリアを 列車やバス、タクシーを使って縦横無尽に旅します。

秋田・青森 「リゾートしらかみ」で行く! 北東北の旬な旅

例えばこんなめぐり方|【1日目】東京駅→田沢湖駅→抱返り渓谷→角館→安藤醸造元→田沢湖畔(たつこ像)→湖畔の杜レストランORAE→山のはちみつ屋→田沢湖高原温泉郷泊
例えばこんなめぐり方|【2日目】田沢湖高原温泉郷→田沢湖駅→秋田駅→秋田県立美術館→秋田駅→寒風山回転展望台→なまはげ館→男鹿真山伝承館(なまはげ実演)→男鹿温泉郷泊
例えばこんなめぐり方|【3日目】男鹿温泉郷→東能代駅→弘前駅→タクシープラン「弘前ハイカラ洋館めぐりとティータイム」→弘前駅→新青森駅→東京駅|※列車・バスの時刻等については最新の時刻表等にてご確認ください。
1 バスでめぐる、みちのくの小京都・角館&田沢湖|抱返り渓谷、角館武家屋敷、安藤醸造元、田沢湖、湖畔の杜レストランORAE、山のはちみつ屋

 東京駅から秋田新幹線で約3時間。秋田の女子旅は、今年8月に開業90周年を迎えた田沢湖駅からスタートします。深山に抱かれた湖や渓谷、京風の町並みなど見どころたっぷりのエリアなので、効率よくバスツアーでめぐりましょう。
 両岸の紅葉と真っ青な渓流が美しい抱返り渓谷では、遊歩道に沿ってお散歩。佐竹北家の城下町だった角館は、黒塀が続く武家屋敷が人気です。武家屋敷周辺にも店舗がある安藤醸造元は、老舗の味噌・醤油の醸造蔵。店舗では試食もできるので、無添加・天然醸造を守る伝統の味わいをぜひ試してみて。
 日本で一番深い湖・田沢湖の周辺には、地元食材を使ったレストランやはちみつ屋など、観光スポットが集まっています。永遠の若さと美貌を願って龍神となった田沢湖のシンボル・金色のたつこ像は必見!!
 ちなみに、秋田・男鹿半島の付け根に位置する八郎潟の主・八万太郎は、この辰子と恋人同士と言われています。毎年秋の彼岸のころに、八万太郎がやってきて2人でひと冬を過ごすので、田沢湖は冬でも凍らないんだって♡

観光周遊バス「びゅうばす」

モデルコースの「田沢湖・角館周遊号」は、2013年10月1日~11月10日の運行。11月11日~12月23日は一部コース変更をして運行。

抱返り渓谷

散策自由(冬季通行止)。交通:角館駅から車で約15分。仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」TEL.0187-43-2111

角館 武家屋敷

交通:角館駅から徒歩約15分。角館町観光協会TEL.0187-54-2700

安藤醸造元

角館の3つの店舗のほか、通信販売もある。TEL.0187-53-2008

田沢湖

交通:田沢湖駅から車で約10分。仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」TEL.0187-43-2111

湖畔の杜レストランORAE

営業時間:11:30~20:30(土・日曜・祝日は11:00~。ラストオーダーは20:00)。不定休。交通:田沢湖駅から車で約15分。TEL.0187-58-0608

山のはちみつ屋

営業時間:9:00~18:00(冬季は〜17:30)。年末年始休。交通:田沢湖駅から車で約15分。TEL.0120-038-318

2 新オープン・秋田県立美術館と、ほっこり秋田の郷土料理|秋田県立美術館、秋田のご当地グルメ

 秋田市の千秋(せんしゅう)公園内にあった県立美術館が今年9月、移転新オープンします。設計は、建築家の安藤忠雄氏。壁の支えや柱のない螺旋(らせん)階段や、三角形吹き抜けのエントランスホール、千秋公園を望めるラウンジなど、建物自体にも魅力がいっぱい。開館記念特別展では、画家・藤田嗣治が秋田の資産家・平野政吉の依頼をうけて制作した壁画《秋田の行事》と共に、藤田嗣治の1930年代について紹介します。
 秋田駅から新県立美術館に至る道のりには、地元食材を使った郷土料理を食べられる店がたくさんあります。今年収穫されたばかりの新米をはじめ、比内地鶏の専門店や稲庭うどん、きりたんぽ鍋など、何を食べるか迷っちゃうほど。
 ちょっと変わった鍋なら「石焼き料理」はいかが? 男鹿半島の郷土料理で、木製の手桶にだし汁をはって魚介類や野菜を入れ、真っ赤に焼けた石をドボンと入れて煮立てる野趣あふれる鍋料理。肌寒くなってきた季節にぴったりです。

秋田県立美術館

2013年9月28日本オープン。開館時間:10:00~18:00。無休。観覧料:一般300円、大学生200円、高校生以下無料(特別展開催時は別料金)。交通:秋田駅から徒歩約10分。TEL.018-853-8686

開館記念特別展 壁画《秋田の行事》からのメッセージ
ー藤田嗣治の1930年代―

開催期間:2013年9月28日~11月10日。観覧料:一般500円、大学生300円。

あきた食の国ネット

秋田の郷土料理やご当地グルメ、旬の食材、地産地消応援の店リストなどを紹介するサイト。

3 “なまはげ”に会いに男鹿半島へ!|寒風山回転展望台、なまはげ館、男鹿真山伝承館

 「怠け者はいね~が。泣く子はいね~が」。蓑をまとった恐ろしい鬼・なまはげが大晦日の晩に各家庭をまわるなまはげ行事で知られる男鹿半島。日本海に突き出た自然豊かな半島をめぐるのには、定期観光バスが便利です。
 回転展望台のある寒風山からは、眼下に広がる八郎潟や大潟村をはじめ、男鹿半島でもっとも高い真山(しんざん)、海岸線の先には鳥海山まで、360度の景色が見られます。
 なまはげ館では、男鹿市内各地で実際に使われていたなまはげの面をずらりと展示。行事のしきたりや伝承する人々の精神などをえがいた映画の上映もあります。さらに男鹿真山伝承館では、実際になまはげの行事を体感。「ウオー!ウオー!」と唸るなまはげと、それを迎える家の主人との問答は迫力満点で、泣き出す子供も続出です。

定期観光バス 男鹿半島なぎさコース

運行日:2013年11月24日まで。料金:大人2800円(施設入館料を含む、男鹿半島内降車)。乗車日より7日前までに要予約。秋田中央交通TEL.018-862-9600

寒風山回転展望台

営業期間:2013年3月20日~12月8日、8:30~17:00。期間中無休。TEL.0185-25-3055

なまはげ館

開館時間:8:30~17:00。無休。TEL.0185-22-5050

男鹿真山伝承館

開講時間:4月~12月=9:00~16:30の毎時00、30分スタート(12:00~13:00を除く)。1月~3月の冬季特別開館については要問合せ。TEL.0185-22-5050

4 奇岩の風景と白神の山々の合間を走る五能線|五能線、リゾートしらかみ

 秋田県能代市の東能代駅と、青森県田舎館村の川部駅を結ぶ五能線は、日本でもっとも海岸沿いを走る列車として知られています。奇岩が連なる海岸から見える景色、特に夕陽がサイコー♪ 海以外にも、世界遺産のブナの森がある白神山地や津軽の秀峰・岩木山など、車窓を流れる景色はどれもステキで飽きません。
 そして、五能線区間を含む秋田駅と青森駅を結ぶリゾートしらかみ。ボックス席や展望室、イベントスペースのある編成車両もあり、楽しみがいっぱいのリゾート列車です。のんびり、ゆったり列車の旅を楽しんで。

五能線リゾートしらかみの旅

運行日や時刻表、車両の案内のほか、沿線の観光スポットを紹介するサイト。

5 弘前、観光タクシーでめぐる洋風建築|弘前ハイカラ洋館めぐりとティータイム

 城下町・弘前は、明治期以降「学都 弘前」をめざして教育に力を入れたそう。外国人教師をたくさん招いたため、早くからキリスト教が伝わり、地元の大工さんの手による独特な教会や洋館が建てられました。そんな弘前のまちを「物知り」なタクシードライバーさんが案内してくれるツアー。教会だけでも数か所をめぐるので、お気に入りの建物を探すのも楽しいかも!
 例えば、弘前カトリック教会は1910年(明治43年)建築。祭壇はオランダ・アムステルダムの聖トマス教会から譲り受けたゴシック様式で、内部のステンドグラスが素敵です。東北初のプロテスタント系の教会、日本キリスト教団弘前教会は1875年(明治8年)に創設されました。現存するのは1907年(明治40年)、弘前や函館の多くの洋風建築を手がけた堀江佐吉の四男・斎藤伊三郎の手によるもの。パリのノートルダム大聖堂にちょっと似ている双塔が特徴です。観光の最後には、喫茶店でのティータイムが待っています☆

タクシーで巡る「弘前」満喫プラン
弘前ハイカラ洋館めぐりとティータイム

開催時間:13:00~16:00。代金:1人4500円(タクシー代、喫茶代、施設入館料含む)。定員:1日20人(2人から催行)。参加日の3日前までに要予約。津軽・ひろさき街歩き観光推進実行委員会TEL.0172-35-3131

「味な旅コラム☆知って食べたらなお、うまい!」#4「雷」が運んでくる「神」の魚、ハタハタ

 魚ヘンに「雷」、または「神」と書くハタハタは、「秋田名物 八森はたはた、男鹿で男鹿ぶりこ~♪」と、民謡・秋田音頭で歌われる秋田でもっともメジャーな魚。秋田の人々の食生活には欠かせない食材です。

 毎年11月下旬ごろ、秋田では激しい雨や風、雷が鳴り響くことがあります。冬の到来を告げる寒冷前線が通過するこの時期、ハタハタが産卵のために大群を成して沿岸に押し寄せてきます。昔から正月前に大量に漁獲できるハタハタは、この地の人々にとって「神仏」からの贈り物だったのかもしれません。

 この時期のハタハタのメスの腹にはたっぷりの卵(ぶりこ)がつまっていて、身肉とともに焼いたり、辛子酢味噌にしたりして食べます。さらに、塩漬けや粕漬、小糠漬け、味噌漬けなど保存食として加工。佐竹藩の時代から作られてきた「はたはた寿司」は、伝統の正月料理です。

 また、塩と一緒に長期貯蔵してつくる「しょっつる」は、タイのナンプラーやベトナムのニョクマムなどと同じく料理にコクを出す調味料として知られています。近年、香りが穏やかで極端に魚臭くないしょっつるや、ハタハタの骨までミンチにしたメンチカツ、内臓とエラを取り除き開いて焼き上げたスナック感覚のせんべいなど、さまざまな商品が開発されています。

 ぜひ、秋田に行ったらハタハタ料理を試してみてください。

 

だし汁に「しょっつる」を加えてコクを出すハタハタのしょっつる鍋

2012年4月にデビューした男鹿の新ご当地グルメ「ハタハタ丼」

文=本間朋子 写真協力=秋田県、青森県観光連盟、弘前観光コンベンション協会
※掲載されているデータは2013年9月現在のものです。

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