『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

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    新幹線・特急で行く5日間! 夫婦フルムーンの旅 (5)初夏に思わず撮りたくなる絶景!

    君とレールと、どこまでも。

    この春、夫婦あわせて88歳以上になった。だから記念に旅に出よう。いつか話したフルムーン夫婦旅。ガタンゴトンと列車に揺られ、寝顔を見つめレールの上なら、今よりきっと、素直になれるはず。

    1日目 | 北海道エリア | 修道院へ続くポプラ並木、心洗われる絶景

    1. カトリック男子修道院「トラピスト修道院」へと続く道
    2. 「湯の川プリンスホテル渚亭」はロケーション抜群。しかも源泉100%
    3. 北海道新幹線のグリーン車。床のカーペットのデザインは流氷の海明けをイメージ
    4. ラベンダーやライラックを想起させるパープルの帯が目印の北海道新幹線

     東京発の今回の旅ではまず、北海道・東北新幹線に乗車する。最初に目指すのは、北海道だ。木古内(きこない)駅から道南いさりび鉄道に乗り換える。最寄りの渡島当別(おしまとうべつ)駅から「トラピスト修道院」へは徒歩20分ほどだが、5分ほど歩けば一本道に出る。修道院へと続く道の両側には、天へすくっと背をのばし、緑の葉のドレスをまとったようなポプラの木が連なっている。まっすぐに続く並木道は修道院に向かって上り坂となっており、明治29年(1896)創設の赤いレンガ造りの修道院を正面上方に望める。丘の上へと一歩ずつ歩めば、旅する夫婦の心も洗われるよう。

     修道院へとたどり着いたら、売店でみやげ品として名高いバターやクッキーを購入。再び道南いさりび鉄道に乗車して函館駅へと向かい、今晩は「湯の川プリンスホテル渚亭」に宿泊。津軽海峡を一望するロケーションに建ち、海を望みながら浸かる露天風呂は最高の心地よさ。夜もまたひとつ、絶景を体感しよう。

    本日の景色

    トラピスト修道院

    ◎スポットの情報

    外観見学自由。売店は9~17時(11~3月は8時30分~16時30分)、1~3月の日曜休

    ◎アクセス

    北海道新幹線木古内駅前から道南いさりび鉄道20分の渡島当別駅下車、徒歩20分

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    2日目 | 北陸エリア | 富山湾と立山連峰が生み出した奇跡の絶景

    1. 雨晴海岸から女岩と立山連峰を望む。立地の妙が生み出した絶景!
    2. 獲れたてのシロエビは透明でほんのりピンク色。まさに「富山湾の宝石」
    3. 伝統的な意匠を採り入れつつ、モダンな雰囲気を呈する北陸新幹線グリーン車
    4. 北陸新幹線は、沿線の空の青さを表現した空色が印象的

     2日目は今年の春、開業1周年を迎えた北海道・東北新幹線から、大宮駅で開業2周年を迎えた北陸新幹線に乗り継ぐ。さらに富山駅で北陸新幹線「かがやき」から「つるぎ」に乗り換え、新高岡駅へ。城端(じょうはな)線、氷見(ひみ)線で束の間の在来線の旅も満喫し、雨晴(あまはらし)駅に到着。目指すは駅からも見える雨晴海岸だ。国定公園にも指定されている「雨晴海岸」は、駅の改札口と反対側に位置する。踏切を渡り、路地から海を覗きながら近づくと、期待がどんどん高まる。

     いよいよ海岸に出ると、目の前には富山湾と青い空がどーんと広がる。そして、天候にもよるが、快晴であれば海の向こうには3000メートル級の立山連峰が立ちはだかっている。山容が大きく鮮やかに映え、まるで海を従えた屏風のよう。山裾が少し霞みがかり、青空と同化するような時は、山並みが空に浮かんでいるようにも見える。

     心ゆくまで海山の絶景を味わったら、富山駅へと移動して宿泊。4~11月は、富山湾で漁獲される「シロエビ」が旬だ。刺身や寿司、天ぷらなど和食はもちろん、洋食や中華などさまざまなシロエビ料理を味わいたい。

    本日の景色

    雨晴海岸

    ◎スポットの情報

    見学自由

    ◎アクセス

    氷見線雨晴駅から徒歩5分

    詳細はこちら

    3日目 | 山陰エリア | 一度は見たい! 海と風が膨大な砂を堆積させた鳥取砂丘

    1. 鳥取砂丘の斜面を上り始めると、視界は一面、砂丘と空に
    2. 砂丘の過酷な環境下で愛らしい花を咲かせるハマヒルガオ
    3. 「砂の美術館」では第10期「砂で世界旅行・アメリカ編」を開催中(~平成30年1月3日)
    4. 特急「サンダーバード」で西日本へ。グリーン車内は2×1列シートでゆったり

     3日目は山陰エリアへ向かう。北陸新幹線で金沢駅まで移動し、金沢駅から特急「サンダーバード」で京都駅へ。在来線の山陽本線を乗り継ぎ、上郡(かみごおり)駅からは特急「スーパーはくと」に乗車し、鳥取駅を目指す。

     駅からはバスで、一度は見てみたい自然の絶景「鳥取砂丘」へ向かう。最寄りのバス停で下車すると、周囲にまだ砂丘の眺望はない。駐車場の奥が高台になっており、階段を上ると、目の前には一面に砂が波打つ大地の風景が! 砂丘入口には木々や草がまだ少し残るが、砂に足をとられながら、砂丘の中へと下っていく。そこには砂と海と空だけの世界が広がっている……。

     砂丘には、「馬の背」と呼ばれる小高い丘が横たわる。体力は必要だが、ここは頑張って「馬の背」まで歩いてみよう。まさに馬の背中のような形をした砂山の尾根や、そこから眺める日本海の眺望など、自然が造った雄大な景色に心の底から感動する。

     「砂の美術館」にも立ち寄り、人が砂を用いて造った芸術品、砂像の数々を鑑賞する。さらさらと指の間からこぼれ落ちる砂が、水を加えて固められ、精巧な彫刻が施されている。迫力ある一方、いつ崩れるか分からないという脆(もろ)さも秘め、人の心を引きつける。自然と人が造る砂の造形の美しさに完全に魅入られた一日となった。

    本日の景色

    鳥取砂丘

    ◎スポット情報

    見学自由

    ◎アクセス

    山陰本線鳥取駅から日本交通バス22分の鳥取砂丘下車

    詳細はこちら

    4日目 | 四国エリア | 四国・徳島を流れる吉野川の激流で造られた渓谷美

    1. 日本最大級の激流、吉野川の中流に位置する「大歩危峡」
    2. 国指定天然記念物「含礫片岩(がんれきへんがん)」の間を進む「大歩危峡観光遊覧船」
    3. 国の重要有形民俗文化財にも指定されている「祖谷のかずら橋」
    4. 特急「南風」で瀬戸大橋を渡り、四国に入る

     旅の4日目は、鳥取駅から特急「スーパーいなば」に乗車。岡山駅で特急「南風」に乗り換えて瀬戸内海を渡り、四国へと入る。列車は阿波池田(あわいけだ)駅の手前から吉野川沿いを走り、車窓に渓谷美が繰り広げられる。この時期ならではの緑の景色に「ここまで来てよかった」との思いを強くする。

     大歩危(おおぼけ)駅で下車し、「大歩危峡観光遊覧船」に乗船。船上から「大歩危峡」を眺める。吉野川の激流によって造られた渓谷で、川の両岸には高さ数十メートルの崖が切り立ち、淡い灰色のゴツゴツとした岩が荒々しさを見せる。そして、その上部には鮮やかな緑色の山肌が天高くそびえる。川の水は澄み、浅い所では川底もくっきりと見える。船が上り下りするのみで、人の開発の手が入らぬ峡谷はなんとも美しい。

     「大歩危峡」の渓谷美を楽しんだ後、平家の落人伝説も伝わる秘境・祖谷(いや)川の絶景も楽しむべく、バスで移動。吉野川に勝るとも劣らぬ渓谷美を見せる祖谷川では、とくに「祖谷のかずら橋」がおもしろい。シラクチカズラで造られた橋で、昔はこの付近で唯一の交通施設であったという。渡ってみると、揺れるし、綱でつながれた横木の隙間からは祖谷川が見え、なかなかのスリルがある。少し恐怖を感じながら、秘境の渓谷を望むのも一興だ。貴重な体験をして、岡山へと戻って宿泊する。

    本日の景色

    大歩危峡

    ◎スポットの情報

    見学自由

    ◎アクセス

    土讃線大歩危駅から四国交通バス4分の大歩危峡下車

    詳細はこちら

    5日目 | 九州エリア | 青い海のキャンバスに浮かぶ208の緑の島々

    1. 石岳展望台から望む九十九島。ハリウッド映画『ラストサムライ』冒頭の風景はここから撮影された
    2. 「九十九島シーサイドテラス ホテル&スパ花みずき」の温泉。鉄分イオンを大量に含んだ自家源泉だ
    3. 岡山駅から新鳥栖(しんとす)駅までは山陽・九州新幹線「さくら」に乗車
    4. 名前の通り、車体の緑色が印象的な特急「みどり」で佐世保へ

     最終日は山陽・九州新幹線で九州へと渡り、長崎県の九十九島へ。九十九島は北松浦半島の西岸に浮かぶ208の島々で、島の密度は日本一といわれる。島々を望む展望台は佐世保市内にいくつかあるが、今回は標高約191メートルの石岳の頂にある「石岳展望台」へ。それぞれ独特の形をし、こんもりとした緑に覆われた島々が青い海に浮かんでいる。いつまでも眺めていたい海の絶景だ。

     時間があれば九十九島を遊覧船でめぐって船上からの光景も楽しみ、「九十九島シーサイドテラス ホテル&スパ花みずき」で日帰り温泉に入浴。九十九島を眺めながら自家源泉に浸かる。カルシウムやマグネシウム、鉄分イオンなど、多種で高濃度の温泉成分が含まれているので、ゆっくり浸かって旅の疲れを癒やそう。

     温泉でリフレッシュしたら、まだまだ旅を続けたいくらいだ。「次回は『フルムーン夫婦グリーンパス』5日間用ではなく、7日間用や12日間用きっぷで旅しよう!」 夫婦で帰りに約束し、新幹線で東京へと帰路についた。

    本日の景色

    九十九島(石岳展望台)

    ◎スポットの情報

    見学自由

    ◎アクセス

    佐世保線佐世保駅から市営バス27分の動植物園前下車、徒歩10分

    詳細はこちら

    今回の旅程のうち、私鉄・バス乗車料金等は「フルムーン夫婦グリーンパス」の適用外です。ご利用の際は別途料金が必要になります。

    JR「フルムーン夫婦グリーンパス」発売中!

    JRでは、お二人の年齢合わせて88歳以上のご夫婦を対象に、JR線のグリーン車(新幹線「のぞみ」「みずほ」など一部列車、設備を除く)およびBRT(バス高速輸送システム)ならびにJR西日本宮島フェリーに有効期間内に自由に乗り降りできる「フルムーン夫婦グリーンパス」を発売しています。

    『トレたび』では、全国の素敵な「宿」や「夜景」など、ユニークな旅のテーマを掲げた新しい夫婦旅を提案。ご夫婦揃って新しいフルムーンの旅を始めませんか?

    ◎種類とねだん(2人分)
    フルムーン夫婦グリーンパス
    【5日間用】82,800円(一般用)
    【7日間用】102,750円(一般用)
    【12日間用】127,950円(一般用)

    お二人のうちどちらかが70歳以上の場合、よりおトクな「フルムーン夫婦グリーンパス(シルバー用)」を利用できます。

    ◎発売期間
    平成29年5月31日(水)まで
    ◎利用期間
    平成29年6月30日(金)までの連続した5・7・12日間

    「フルムーン夫婦グリーンパス」の詳細はこちら

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