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『フルムーン夫婦グリーンパスで行く弾丸フルムーン~リッチでお得な夫婦旅~』“弾丸列車と称される新幹線。快適なグリーン車をフルに活用して、日帰りと泊まりを組み合わせた“弾丸フルムーン”で、日本全国をリッチでお得に旅したい。”

食欲の秋!ご当地“麺”を楽しみ、“北斗星”で帰る旅 東京発5日間 旅行先JRエリア●JR北海道・JR西日本・JR四国

麺の国・日本には、各地に多彩なうどん、そば、ラーメンがある。高松の「讃岐うどん」、京都の「にしんそば」、函館の「塩ラーメン」を味わい、のんびり湯の川温泉に浸かって、寝台特急「北斗星」で帰る旅を。

このプランの魅力 4大ポイント!『1.本場の「讃岐うどん」を高松でたらふく堪能』『2.京都弾丸旅行で名物の「にしんそば」を味わう』『3.「塩ラーメン」の函館では、温泉も観光も存分に』『4.寝台特急「北斗星」の2人用個室「デュエット」利用!!』

高松も、京都も、日帰りで!新幹線グリーン車で行く“弾丸フルムーン”!

 高松へ日帰り旅行と聞いて驚かれるかもしれないが、実は思ったほど疲れない。その秘密は新幹線のグリーン車も乗り放題の「フルムーン夫婦グリーンパス」(以下、フルムーンパス)にある。

 旅の初日、「ひかり461号」グリーン車で岡山へ。フルムーンパスでは「のぞみ」は利用できないが、岡山駅で快速「マリンライナー」グリーン車に乗り換えて昼過ぎにはもう高松に着く。

 高松での滞在時間は4時間半ほどあり、3、4軒のうどん店を“ハシゴ”して、店ごとにそれぞれ味が違う名物「讃岐うどん」を楽しみたい。

 高松からの帰途、瀬戸大橋は夕方に渡るのがおすすめだ。瀬戸の島々を真っ赤に染め上げる夕陽は素晴らしく、フルムーン世代の人ならば自然と『瀬戸の花嫁』を口ずさんでし まうに違いない。

 岡山駅で「ひかり486号」に乗り換え、東京駅到着は22時40分と遅いものの、翌日(2日目)は休養日なので旅の疲れも心配ない。東京~高松駅間をグリーン車で日帰り。この日だけで2人の運賃総額は95680円。もう5日間パスの定価(80500円)を上回った!

 旅の3日目は「初秋の京都」。この頃、日帰り京都旅行のパンフレットを目にするようになったが、お気に入りのスポットをピンポイントでめぐるなら、軽装ですむ日帰りのほうが楽だ。ましてやフルムーンパスを使えば往復グリーン車が利用できるので、“弾丸”とはいえ、京都滞在時間も6時間ほど取れる。

 紅葉前の静かな京都。いくつかの社寺を訪ね、古都の風情に触れた後は名物の「にしんそば」も忘れずに食べたい。さあ、明日4日目は、いよいよ北海道・函館を目指す。

函館・湯の川温泉でゆったり過ごし、旅のフィナーレは寝台特急「北斗星」!

 旅の4日目は、東北新幹線「はやて」で八戸へ。グリーン車には座席にヘッドレスト(頭あてのクッション)があり、より快適に旅が楽しめる。また、アテンダントから飲み物のサービスも受けられ、車窓を眺めながら飲むコーヒーは格別だ。

 八戸駅で特急「スーパー白鳥」のグリーン車に乗り換える。青函トンネルをくぐると、やがて函館山が見えてくる。函館到着は15時12分。観光は翌日にまわし、湯の川温泉でゆっくりしよう。運賃はもう元が取れている。せっかくのフルムーン旅行。少し贅沢して、露天風呂付きの部屋に泊まってみたい。

 旅の最終日、5日目。帰りの寝台特急「北斗星」まで時間はたっぷりある。エキゾチックな函館を満喫しよう。特にハイカラな風土に根差した「塩ラーメン」はぜひとも味わいたい。そして、ディナーは歴史ある洋食レストランがおすすめだ。

 「北斗星」の上野駅到着は翌日(6日目)だが、ご安心を。フルムーンパスでは最終日乗車の夜行列車は終着駅まで利用できる。21時48分、「北斗星」は函館を出発。B寝台2人用個室「デュエット」を利用しても追加料金がかからないので、星空の下、夫婦の語らいの場にはロマンチックでピッタリだ。

 上野駅到着は翌朝9時38分。ヘッドマークの付いた機関車をバックに記念写真を撮り、 改札へ。「使い終わったフルムーンパスと寝台券を記念に持ち帰りたい」と伝えれば、笑顔でOKしてもらえる。旅の最後に出会う笑顔ほど気持ちいいものはない。

■東京発・フルムーン5日間パス モデルコース

  • ● JR実乗車運賃総額=265440円(通常期運賃で算出。第3セクター分7400円含む)
  • ● 総費用=80500円(フルムーン5日間パス80500円+第3セクター分0円。北斗星フルムーンの場合)
  • ● 乗車倍率=3.20倍(JR運賃総額258040円÷フルムーン5日間パス80500円)
  • ● JR総乗車距離=4420.9km(JR総乗車距離4313.0km+第3セクター分107.9km)
《1日目》高松で本場の「讃岐うどん」を食べる旅
(乗車距離●1609.4km 通常期運賃合計●95680円)※1
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
東京発 7:03 東海道・山陽新幹線「ひかり」461号 グリーン車利用
岡山着 11:17   瀬戸大橋線に乗換え
岡山発 11:42 快速「マリンライナー」27号 グリーン車利用
高松着 12:35   高松で「讃岐うどん」食べ歩き。3、4軒は“ハシゴ”したい
高松発 17:10 快速「マリンライナー」50号 グリーン車利用
岡山着 18:03   瀬戸の夕景はもう最高
岡山発 18:26 東海道・山陽新幹線「ひかり」486号 グリーン車利用
東京着 22:40   翌日は休養日なので遅めの帰宅
《2日目》完全休養日!!(乗車距離●0.0km 通常運賃合計●0円)
《3日目》秋の京都散策と「にしんそば」の旅
(乗車距離●1027.2km 通常期運賃合計●71440円)※2
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
東京発 7:33 東海道新幹線「ひかり」503号 グリーン車利用
京都着 10:15   京都散策と名物の「にしんそば」を味わう
京都発 16:29 東海道新幹線「ひかり」524号 グリーン車利用
東京着 19:10   翌日に備えて、ちょっと早めの帰宅
《4日目》函館・湯の川温泉1泊と寝台特急「北斗星」で帰る旅(1)
(乗車距離●888.3km 通常期運賃合計●51960円)※3
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
東京発 8:56 東北新幹線「はやて」9号 グリーン車利用
八戸着 12:03   お昼は駅弁もよし。八戸駅で買えるほかほかの「いかめし」がオススメ
八戸発 12:16 特急「スーパー白鳥」9号 グリーン車利用
函館着 15:12   函館到着後は、湯の川温泉でのんびり
《5日目》函館・湯の川温泉1泊と寝台特急「北斗星」で帰る旅(2)
(乗車距離●896.0 km 通常期運賃合計●46360 円)※4
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
      函館観光を存分に。名物の「塩ラーメン」もぜひ!
函館発 21:48 寝台特急「北斗星」 2人用B寝台個室デュエットに車中泊
上野着 9:38   実質6日目の到着は得した気分!
※1=東京~高松間の合計運賃 ※2=東京~京都間の合計運賃 ※3=東京~函館間の乗継割引適用運賃 ※4=函館~上野間の運賃。運賃・乗車距離には第3セクター分を含む
“弾丸フルムーン”のすすめ 日帰りと泊まりの組み合わせがポイント!

 私たちはフルムーンパスで60日以上の旅をし、JR路線もざっと60000km乗車。これほどのファンになった要因は、高速で快適な新幹線のグリーン車にある。新幹線網の発達は、現地滞在時間を確保しても日帰り可能なエリアを拡大させ、実際に“弾丸フルムーン”旅行をしてみると、さほど疲れず面白かった。

 日帰りの弾丸フルムーン。メリットは、まず荷物が少なくて楽なこと。自宅で眠れて安心でき、節約志向の時代、宿泊費も軽減できる。ただ、日帰りばかりだと単調になるので、日帰りと泊まりの上手な組み合わせが旅のポイントになる。

 忙しくて時間ができないと言われるかもしれないが、取り上げたプランのように5日間パスなら週末の2日、いや1日だけでも元が取れてしまう。

 旅行は年を取ってから……。そういった願望をどれほどの夫婦が実現できているのだろう。体調を崩して、夢を果たせない人もいると聞く。時間を見つけ、若い年代からリッチでお得な“弾丸フルムーン”をしてみてはどうだろう。

● 旅人(著者)紹介 相澤秀仁&相澤京子

写真家、パズル作家。日本のすべての都道府県を夫婦で2巡している。“弾丸フルムーン”の旅はこれまでに60日以上、JRの路線も60000km以上乗車。著書(夫婦の共著)は写真集『猫的旅情』『ねこめぐり』『猫ヶ島』など。また、英語クロスワードパズルを新聞に17年にわたって連載。 ●ホームページ http://www.aizawa22.com


岡山と高松を結ぶ快速「マリンライナー」。高松側の先頭車は2階がグリーン席、1階が普通車指定席


瀬戸大橋走行中の快速「マリンライナー」からの眺め。瀬戸内の島々の美しい景観が楽しめる


宇高連絡船のうどんを“再現”した「連絡船うどん」の「おろしぶっかけ」。コシがあってうまい!


東海道新幹線700系。「ひかり」にも使用され乗り心地もよい。グリーン車車内は温かみのある安らぎ空間


京都名物の「にしんそば」。タンパク源かつ保存食のニシンがそばと合わさり、栄養価の高い名物になった


紅葉の季節、京都は一段と輝きを増す。フルムーン旅行にぜひ訪れてみたい。風情のある小寺も多い


東北新幹線「はやて」E2系グリーン車内。座席にはヘッドレストがあり、さらに快適な座り心地


海岸沿いに広がる湯の川温泉には部屋に露天風呂を備えた宿が多い。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉


函館「ハリストス正教会」はロシア風の建物。坂の町に響く鐘の音は異国情緒に満ちている


函館を代表するご当地グルメとして有名な「塩ラーメン」。澄み切ったスープがハイカラだ


終着の上野駅に到着した寝台特急「北斗星」。平成21年春以降に新型電気機関車「EF510形」を導入予定

旅のMEMO
観光の問合せ
高松観光コンベンション・ビューロー●TEL.087-822-7060
京都市観光協会●TEL.075-752-0227
函館国際観光コンベンション協会●TEL.0138-27-3535


文・撮影:相澤秀仁&京子 TOP写真:マシマ・レイルウェイ・ピクチャーズ
※掲載されているデータは平成21年9月現在のものです。

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