高松へ日帰り旅行と聞いて驚かれるかもしれないが、実は思ったほど疲れない。その秘密は新幹線のグリーン車も乗り放題の「フルムーン夫婦グリーンパス」(以下、フルムーンパス)にある。
旅の初日、「ひかり461号」グリーン車で岡山へ。フルムーンパスでは「のぞみ」は利用できないが、岡山駅で快速「マリンライナー」グリーン車に乗り換えて昼過ぎにはもう高松に着く。
高松での滞在時間は4時間半ほどあり、3、4軒のうどん店を“ハシゴ”して、店ごとにそれぞれ味が違う名物「讃岐うどん」を楽しみたい。
高松からの帰途、瀬戸大橋は夕方に渡るのがおすすめだ。瀬戸の島々を真っ赤に染め上げる夕陽は素晴らしく、フルムーン世代の人ならば自然と『瀬戸の花嫁』を口ずさんでし まうに違いない。
岡山駅で「ひかり486号」に乗り換え、東京駅到着は22時40分と遅いものの、翌日(2日目)は休養日なので旅の疲れも心配ない。東京~高松駅間をグリーン車で日帰り。この日だけで2人の運賃総額は95680円。もう5日間パスの定価(80500円)を上回った!
旅の3日目は「初秋の京都」。この頃、日帰り京都旅行のパンフレットを目にするようになったが、お気に入りのスポットをピンポイントでめぐるなら、軽装ですむ日帰りのほうが楽だ。ましてやフルムーンパスを使えば往復グリーン車が利用できるので、“弾丸”とはいえ、京都滞在時間も6時間ほど取れる。
紅葉前の静かな京都。いくつかの社寺を訪ね、古都の風情に触れた後は名物の「にしんそば」も忘れずに食べたい。さあ、明日4日目は、いよいよ北海道・函館を目指す。