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『フルムーン夫婦グリーンパスで行く弾丸フルムーン~リッチでお得な夫婦旅~』“弾丸列車と称される新幹線。快適なグリーン車をフルに活用して、日帰りと泊まりを組み合わせた“弾丸フルムーン”で、日本全国をリッチでお得に旅したい。”

グリーン車で行く、名湯&名勝“ふたたびハネムーン” 東京発5日間 旅行先JRエリア●JR東日本・JR東海・JR九州 新大阪発5日間

フルムーン世代が子供だった頃、日本を再発見する旅がブームとなった。昭和のノスタルジーを胸に、二見浦の夫婦岩、別府温泉、そして松島まで訪ね、“今後とも、よろしく”と、改めて絆を深めて歩き出してみたい……。

このプランの魅力 4大ポイント!『1.夫婦旅の象徴、二見浦の「夫婦岩」を訪ねる』『2.湯煙たなびく名湯「別府温泉」での~んびり』『3.レトロな雰囲気の「門司港」をゆったり散策』『4.これぞ弾丸旅行。日本三景の一つ「松島」へ!』

ごらん、あれが「夫婦岩」!伊勢から別府温泉へ行く夫婦旅

 旅の初日は二見浦の「夫婦岩」へ。ここほど夫婦旅にふさわしい景勝地もないだろう。新大阪発の「ひかり」に乗車。「フルムーン夫婦グリーンパス」(以下、フルムーンパス)では「のぞみ」は利用できないが快適だ。

 名古屋で乗り換えの快速「みえ」。グリーン車はなく、二見浦駅まで普通車指定席に座る。途中、伊勢鉄道を経由するので片道1人あたり490円が別途必要だ。

 二見浦の町並み。土産物を売る店など、どこか懐かしさが感じられる。夫婦岩をバックに夫婦の記念写真を撮ったら、名物の「大あさり」や「伊勢うどん」を食べてみたい。

 旅の2日目は別府温泉を目指すが早出はしないので、帰路、伊勢に立ち寄ってみてもいいだろう。

 2日目は新大阪10時22分発の「ひかり555号」レールスターに乗車。「ひかりレールスター」はグリーン車こそないが、指定席は「サルーンシート」(2列+2列シート)と呼ばれ、グリーン車に匹敵する座席で好評だ。しかも速い。小倉までの555kmで「のぞみ」との到達時間の差はわずか15分ほどの違いだ。小倉駅で特急「ソニック23号」グリーン車に乗り換え、別府駅には14時26分に到着する。

 かつては団体旅行で賑わった別府。近年では個人客を意識した温泉リゾートとして、露天風呂付き客室を持つ隠れ家的な宿も増えてきている。宿で温泉三昧するもよし、地獄めぐりを楽しむもよし。そして、大分が誇るブランド魚、佐賀関の「関アジ・関サバ」もせっかくのフルムーン旅行なのでぜひ味わってみたい。

門司港レトロ、そして日本三景・松島へ“弾丸フルムーン”の旅はまだまだ続く!

 旅の3日目は朝寝坊。“いい夫婦”にちなんだわけではないが、別府発11時22分の「ソニック24号」グリーン車で小倉へ。さらに乗り換えて門司港へ向かう。

 九州の鉄道の起点として繁栄し、往時の余韻がそこかしこに感じられる「門司港レトロ」。門司港駅を一歩出れば重厚な洋館が建ち並び、ノスタルジックな過去にタイムスリップしたかのようだ。

 翌日(4日目)は休養日。だから門司港レトロ地区をゆっくりと散策したい。夕方、新大阪行き「ひかりレールスター」に小倉駅から乗車。車内放送が入らない「サイレンス・カー」(4号車指定席サルーンシート)は静かで実にいい。上質な大人の旅にオススメだ。

 5日目、旅の最終日は“弾丸フルムーン”らしい旅をしよう。新大阪6時27分発の「ひかり506号」で東京へ。東北新幹線「はやて」に乗り換えて、杜の都・仙台へと向かおう。仙台駅には名物「牛タン」などを味わえる店が“集結”し、一大グルメステーションになっている。駅でのランチは時間が有効に使え、弾丸フルムーンには最適だ。

 仙石線で松島海岸駅へ行き、日本三景の一つ「松島」を遊覧しよう。観光を終えて仙台に戻っても、まだ時間はある。ここは新鮮な寿司も味わっておきたい。秋はサンマやカキなどがおいしい季節だ。

 旬の幸でおなかも満たし、さあ大阪へ帰ろう。仙台発18時5分。東北と東海道の両新幹線に乗って23時16分に新大阪に到着だ。到着は遅いが快適なグリーン車なので、一眠りもでき、それほど疲れを感じない。この日の移動距離は1854km、運賃は2人分で119360円! まさに“弾丸フルムーン”を象徴する旅だといえる。

大阪発・フルムーン5日間パス モデルコース

  • ● JR実乗車運賃総額=236020円(通常期運賃で算出。伊勢鉄道分1960円含む)
  • ● 総費用=82460円(フルムーン5日間パス80500円+伊勢鉄道分1960円)
  • ● 乗車倍率=2.90倍(JR運賃総額234060円÷フルムーン5日間パス80500円)
  • ● JR総乗車距離=3830.8km(JR総乗車距離3786.2km+伊勢鉄道分44.6km)
《1日目》伊勢、二見浦へ「夫婦岩」を訪ねる旅
(乗車距離●602.8km 通常期運賃合計●44080円)※1
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
新大阪発 8:13 東海道・山陽新幹線「ひかり」462号 グリーン車利用
名古屋着 9:21   関西本線に乗換え
名古屋発 9:35 快速「みえ」1号 グリーン車はないので、普通車指定席を利用
二見浦着 11:09   夫婦岩を訪ねた後、名物の「大あさり」も賞味!
二見浦発 14:10 快速「みえ」14号 普通車指定席を利用
名古屋着 15:59   東海道・山陽新幹線に乗換え
名古屋発 16:11 東海道・山陽新幹線「ひかり」475号 グリーン車利用
新大阪着 17:03   翌日はゆっくりの出発です!
《2日目》名湯・別府温泉1泊と門司港レトロ散歩(1)
(乗車距離●675.9km 通常期運賃合計●34440円)※2
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
新大阪発 10:22 山陽新幹線ひかり555号
(ひかりレールスター)
快適な普通車指定席「サルーンシート」を利用
小倉着 12:48   日豊本線に乗換え
小倉発 13:08 特急「ソニック」23号 グリーン車利用
別府着 14:26   別府温泉で湯めぐりするもよし。のんびりしましょう
《3日目》名湯・別府温泉1泊と門司港レトロ散歩(2)
(乗車距離●697.9km 通常期運賃合計●38140円)※3
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
別府発 11:22 特急「ソニック」24号 グリーン車利用
小倉着 12:32   快速列車に乗換え(普通列車も本数が多いので安心)
小倉発 12:42 快速列車  
門司港着 12:55   駅周辺は関門海峡を望む門司港レトロ地区。洋館が独特な雰囲気
門司港発 16:24 普通列車 快速列車も運行(普通列車ともに本数が多い)
小倉着 16:37    
小倉発 16:55 山陽新幹線ひかり572号
(レールスター)
快適な普通車指定席「サルーンシート」を利用
新大阪着 19:21   4日目は休養日!
《4日目》完全休養日!!(乗車距離●0.0km 通常運賃合計●0円)
《5日目》杜の都・仙台、日本三景・松島へ“弾丸フルムーン”
(乗車距離●1854.2km 通常期運賃合計●119360円)※4
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
新大阪発 6:27 東海道新幹線「ひかり」506号 グリーン車利用
東京着 9:40   東北新幹線に乗換え
東京発 9:56 東北新幹線「はやて」13号 グリーン車利用
仙台着 11:37   ランチに名物の「牛タン」はいかがでしょう?
仙台発 13:21 普通列車 仙石線の各駅停車でローカル線の旅を
松島海岸着 14:00   観光地らしい賑わいが楽しい。日本三景の一つ「松島」を遊覧船から眺める
松島海岸発 16:33 快速列車  
仙台着 17:08   乗換え時間にさくっと美味しい「お寿司」を!
仙台発 18:05 東北新幹線「はやて」24号 グリーン車利用
東京着 19:47   東海道新幹線に乗換え
東京発 20:03 東海道新幹線「ひかり」487号 グリーン車利用
新大阪着 23:16   快適なグリーン車で一眠りするうちに到着
※1=新大阪~二見浦間の合計運賃。運賃・乗車距離には伊勢鉄道分を含む ※2=新大阪~別府間の乗継割引適用運賃 ※3=別府~新大阪間の合計運賃 ※4=新大阪~松島海岸間の合計運賃
“弾丸フルムーン”のすすめ グリーン車やB寝台の個室も利用OK!

 フルムーン夫婦グリーンパスは、新幹線「のぞみ」が利用できないなど一部に例外はあるものの、JR全線のグリーン車と宮島航路が乗り放題できる。中でも価値があるのが「東海道新幹線」だろう。一般に購入できる「トクトクきっぷ」で、東海道新幹線を、しかもグリーン車で乗り放題できるものは他にないように思う。そして、寝台特急「北斗星」のB寝台2人用個室「デュエット」も追加料金なしで乗車でき、第三セクター区間(盛岡~八戸駅間)の料金もかからない。

 夫婦の合計年齢が88歳以上で利用できるフルムーンパス。一方が70歳以上なら5000円引きで購入でき、さらに、購入時に渡されるアンケートに答えれば、全夫婦に次の利用(今季または来季)の際に5000円引きとなる割引証が送られてくる。

 フルムーンパスは国内最強の鉄道優待制度だと思う。リッチで、お得で、快適なグリーン車の旅をして、夫婦の思い出をたくさん残してほしい。

● 旅人(著者)紹介 相澤秀仁&相澤京子

写真家、パズル作家。日本のすべての都道府県を夫婦で2巡している。“弾丸フルムーン”の旅はこれまでに60日以上、JRの路線も60000km以上乗車。著書(夫婦の共著)は写真集『猫的旅情』『ねこめぐり』『猫ヶ島』など。また、英語クロスワードパズルを新聞に17年にわたって連載。 ●ホームページ http://www.aizawa22.com


名古屋と鳥羽の間を軽快に走る快速「みえ」。夫婦岩の最寄り駅、二見浦にも停車する


どこか懐かしい伊勢、二見浦の町並み。名物の「伊勢うどん」や焼きたての「大あさり」に舌鼓を


二見浦の夫婦岩はフルムーン旅行でぜひとも訪ねてみたい。夫婦岩をバックに夫婦の記念写真を


山陽新幹線700系「ひかりレールスター」。グリーン車に匹敵する「サルーンシート」がある人気列車


別府といえば「地獄めぐり」。その一つ、「山地獄」では山の至る所からもうもうと噴気が立ち昇る


最近、別府にはフルムーンにおすすめの隠れ家的な宿が増えてきた。部屋付き露天風呂を備える宿も


別府の宿で味わう「関サバ」のお造り。「関アジ」とともに大分を代表する高級魚だ


JR九州885系特急「ソニック」。「白いソニック」と呼ばれ、先頭車は丸みのあるデザイン


「白いソニック」のグリーン室内。座席は高級感あふれる本革張りで重役室の椅子のよう


夕暮れのJR門司港駅。洋館が建ち並ぶ周辺は「門司港レトロ地区」と呼ばれ、往時の雰囲気が残る


宮城といえば気仙沼の「ふかひれ」が全国的に有名。仙台でも「ふかひれ寿司」が味わえる


日本三景の一つ「松島」。260あまりの島々が浮かぶ。観光船での遊覧もオススメ

旅のMEMO
観光の問合せ
伊勢市観光協会●TEL.0596-28-3705
別府市観光協会●TEL.0977-24-2828
北九州市観光協会●TEL.093-541-4151
松島観光協会●TEL.022-354-2618

文・撮影:相澤秀仁&京子 TOP写真:マシマ・レイルウェイ・ピクチャーズ(山陽新幹線 相生~岡山駅間)
※掲載されているデータは平成21年9月現在のものです。

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