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『フルムーン夫婦グリーンパスで行く弾丸フルムーン~リッチでお得な夫婦旅~』“日本を駆け抜ける弾丸列車、新幹線。ゆったりとしたグリーン車の旅は快適そのもの。「弾丸フルムーン」ならではのリッチでお得な「大人の旅」を思う存分楽しみたい。vol.4 新大阪発5日間 冬なお暖かい南国から、春まだ遠い北国へ…。季節をめぐる旅”

冬なお暖かい南国から、春まだ遠い北国へ…。季節をめぐる旅 旅行先JRエリア●JR北海道・JR東日本・JR四国 新大阪発5日間

光あふれる南国・高知から梅や水仙、早咲きの桜が開花する早春の伊豆半島を訪ね、寝台特急「北斗星」で冬の北海道へ……。ダイナミックな「弾丸フルムーン」の旅。

このプランの魅力 4大ポイント!『1.高知で食べる本場、藁焼きのカツオたたき』『2.伊東温泉など伊豆半島の名湯に宿泊』『3.春めく伊豆から「北斗星」で冬の北海道へ』『4.札幌から新大阪へ、一気に帰る弾丸旅行!』

旅の初日は高知へ日帰りフルムーン 翌日は伊豆の温泉へゆっくり出発

 夫婦の合計年齢が88歳以上で利用できる「フルムーン夫婦グリーンパス」(以下、フルムーンパス)。新大阪発のプランでは四国から北海道までお得に旅してみたい。

 旅の初日は土佐の高知へ日帰りグルメ旅。新大阪から高知までは3時間半ほどと近く、岡山で乗り換えの特急「南風」には愉快なアンパンマン列車も走る。瀬戸大橋を渡り、土讃線随一の渓谷、大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)を車窓に眺め、一路、高知へ。

 坂本龍馬生誕の地、高知といえばカツオのたたき。香りが格別な藁焼きのたたきをぜひ味わいたい。高知滞在は5時間弱。2日目からの日程に備え、新大阪には早めの19時44分に戻ってくる。

 さて、2日目からは寝台特急「北斗星」での車中泊を含め3泊4日で“早春”の伊豆と真冬の北海道を旅するプラン。伊豆では1月には熱海で梅や熱海桜が開花し、2月になると河津や南伊豆で河津桜が鮮やかなピンクの花を咲かせる。

 完全休養日を挟まなかったので、新大阪発は10時40分と遅めの「ひかり468号」。この列車は熱海にも停車する、いわば“温泉ひかり”。特急「踊り子」に乗り換えて温泉リゾート地が並ぶ伊豆半島を南下する。プラン上は伊豆観光の起点となる伊東温泉での滞在としたが、桜の開花等、季節を先取りするように滞在する温泉地を選びたい。

 また、伊豆では地物の金目鯛もやはり味わってほしい。ここで注意点が一つ。伊東から南はJR線ではなく伊豆急行線になるのでフルムーンパスは残念ながら使えない。

早春の伊豆から、真冬の北海道へ「弾丸フルムーン」の醍醐味!

 伊豆の温泉でのんびり過ごし、東京へは眺めのよい特急「スーパービュー踊り子」8号で夕方の到着。上野発の寝台特急「北斗星」が出るまで時間があり、東京駅周辺で夕食をとるのもよし、また、改札の内側、いわゆる“駅ナカ”にも弁当や総菜を売る店がたくさんあるので、そこであれこれ買い込んで2人用B寝台個室デュエットに持ち込むのも楽しい。温暖な伊豆では脱いでしまった防寒着に袖を通し上野へと移動。19時3分、「北斗星」は札幌を目指し発車する。

 車中泊の夜が明けて目に映るのは一面の銀世界。景色のダイナミックな変化も「弾丸フルムーン」ならではのものだ。札幌では、観光とともに一世を風靡した味噌ラーメンやジンギスカンを食べよう。そして、最終日は朝早い特急に乗るため、駅近くのホテルに宿泊したい。

 最終日、一気に大阪まで帰る旅のハイライト。7時発の特急「スーパー北斗」2号で函館へ。札幌駅や車内販売の駅弁が朝食だ。函館では3時間弱の滞在ができ、おいしい寿司を食べに出かけたり、元町界隈の散策もしたりできる。

 12時53分発特急「スーパー白鳥」22号で八戸へ、東北新幹線「はやて」22号に乗り換えて東京駅着19時8分。19時33分発の東海道新幹線「ひかり」527号に乗れば、22時30分新大阪に到着する。

 今や札幌から大阪までの1759kmを一日で弾丸旅行できる時代となった。最終日だけでも運賃総額は通常120,060円。「弾丸フルムーン」の達成感を胸に旅を締めくくろう。

■新大阪発・フルムーン5日間パス モデルコース

  • ● JR実乗車運賃総額=274,140円(12月の閑散期・平日の場合で算出。第3セクター分7,400円を含む)
  • ● 総費用=80,500円(フルムーン5日間パス+第3セクター分0円 ※「北斗星」フルムーンの場合)
  • ● 乗車倍率=3.31倍(JR運賃総額266,740円÷フルムーン5日間パス80,500円)
  • ● JR総乗車距離=4175.6km(総乗車距離4283.5km-第3セクター分107.9km)
《1日目》坂本龍馬とカツオ! 南国土佐の旅(日帰り)
(乗車距離:719.2km 運賃合計:54,440円)※1
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
新大阪発 7:50 東海道・山陽新幹線「ひかり」549号
レールスター
サイレンス・カーが静かでおすすめ
岡山着 8:41   在来線に乗り換え
岡山発 8:51 特急「南風」3号 グリーン車(アンパンマン列車)利用
高知着 11:29   瀬戸大橋や大歩危・小歩危を眺め、高知へ
~ 龍馬を育んだ高知で食べる藁焼きのたたきは格別! ~
高知発 16:13 特急「南風」22号 グリーン車(アンパンマン列車)利用
岡山着 18:46 新幹線に乗り換え
岡山発 18:58 東海道・山陽新幹線「ひかり」574号
レールスター
サイレンス・カーが静かでおすすめ
新大阪着 19:44   翌日はゆっくりの出発です
《2日目》伊豆と北海道の旅(3泊4日<うち車中泊1泊>の1日目)伊豆の温泉でのんびり
(乗車距離:464.9km 運賃合計:37,040円)※2
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
新大阪発 10:40 東海道・山陽新幹線「ひかり」468号 グリーン車利用
熱海着 13:00   在来線に乗り換え
熱海発 13:23 特急「踊り子」115号 グリーン車利用
伊東着 13:44   早めの到着
~ 伊東は東伊豆観光の起点。お好みの温泉地でのんびり ~
《3日目》伊豆と北海道の旅(3泊4日<うち車中泊1泊>の2日目) 北斗星で北海道へ
(乗車距離:1339.8km 運賃合計:62,600円)※2
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
~ 伊豆を観光し、早咲きの梅や河津桜で季節を先取り ~
伊東発 14:59 特急「スーパービュー踊り子」8号 グリーン車利用
東京着 16:47   在来線に乗り換え
~ 寝台列車に持ち込むものを買い求めたり、夕食を! ~
東京発 18:42 山手線 上野へ適宜、移動
上野着 18:50   「北斗星」の待つ地平ホームへ
上野発 19:03 寝台特急「北斗星」 2人用B寝台個室デュエット利用(車中泊)
~ 津軽海峡を越えて、北海道へ! ~
《4日目》伊豆と北海道の旅(3泊4日<うち車中泊1泊>の3日目) 札幌でジンギスカン
(乗車距離:0.0km 運賃合計:0円)※3
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
札幌着 11:15   噴火湾、樽前山などを車窓に眺め、札幌に到着
~ 札幌を観光して、ジンギスカンを食べて、駅近くのホテルに宿泊 ~
《5日目》伊豆と北海道の旅(3泊4日<うち車中泊1泊>の4日目) 一気に、大阪へ!
(乗車距離:1759.6 km 運賃合計:120,060円)※4
駅名 時間 利用列車 旅のひとことアドバイス
札幌発 7:00 特急「スーパー北斗」2号 グリーン車利用。朝食は札幌駅の駅弁などで
函館着 10:11    
~ 函館ではおいしいお寿司のランチを ~
函館発 12:53 特急「スーパー白鳥」22号 グリーン車利用
八戸着 15:50   東北新幹線に乗り換え
八戸発 16:06 東北新幹線「はやて」22号 グリーン車利用
東京着 19:08   駅ナカでお好みの食べものを買って、東海道新幹線に乗り換え
東京発 19:33 東海道・山陽新幹線「ひかり」527号 グリーン車利用
新大阪着 22:30   快適なグリーン車で旅の達成感を胸に新大阪に到着
※1~4=12月の閑散期・平日の場合
“弾丸フルムーン”のすすめ 「夫婦旅のテーマ」を作ろう!

 JRの全線を乗り放題できる「フルムーンパス」。全線なので自由自在にどこへでも行けるが、案外、どこへ行けばいいのかわからなくなってしまうこともあるのでは? 夫婦の形はそれぞれに違うもの。ぜひオリジナルな夫婦旅を楽しんでほしい。

 ここで紙と鉛筆と時刻表のご用意を。各自、行ってみたい場所をリストアップし、どのくらい行きたい場所なのか★印などでランクを付けてみよう。すると二人が共通して旅したいと思う場所や、優先的に出かけたい場所が明確になるだろう。

 実は時刻表をめくりながら行き先を考える時間がフルムーン旅行には大切で、やがて自ずと「夫婦旅のテーマ」が見えてくる。夫婦によっては焼き物の産地めぐりだったり、美術館めぐりだったり、お寿司めぐりだったり……と。

 夫婦旅にテーマができると、それが旅の原動力になる。夫婦の語らいの時、ぜひ実践してみてほしい。

● 旅人(著者)紹介 相澤秀仁&相澤京子

写真家、パズル作家。日本のすべての都道府県を夫婦で2巡している。“弾丸フルムーン”の旅はこれまでに60日以上、JRの路線も60,000km以上乗車。著書(夫婦の共著)は写真集『猫的旅情』『ねこめぐり』『猫ヶ島』など。また、英語クロスワードパズルを新聞に17年にわたって連載。 ●ホームページ http://www.aizawa22.com


高知滞在は約5時間。のんびりガタゴト路面電車の旅も楽しい


高知名物カツオのたたき。藁で焼いた香りがたまらない。たっぷりのニンニクで食べるのが高知流


夫婦旅にぴったりの貸切露天風呂。温泉豊富な伊豆には源泉かけ流しの気持ちよい貸切露天風呂がある宿も多い


伊豆半島を代表する高級魚、金目鯛。煮付けや刺身はもとより、しゃぶしゃぶにしてもおいしい!


城ヶ崎観光のハイライトは海にかかる長さ48mの「門脇吊橋」。高さも23mあってスリル満点!


河津など伊豆半島南部では2月、鮮やかなピンク色の河津桜が咲き誇り、ひと足早い春を実感


「スーパービュー踊り子」は2階建てとハイデッカー車両で構成。先頭のグリーン車も見晴らしは抜群


上野からは寝台特急「北斗星」2人用B寝台個室「デュエット」で札幌へ。行き先表示幕にも旅情が漂う


札幌のシンボルの一つ、北海道庁旧本庁舎は愛称が「赤れんが」。雪の中、凛とした姿を見せる


札幌といえば冬もおいしいジンギスカン&生ビール。生ラムのジンギスカンは食べやすくておすすめ!


かつて青森と函館を結んだ青函連絡船。函館には「摩周丸」が青函連絡船記念館として残されている


函館で食べたウニとイクラの軍艦セット。贅沢なコンビネーションの軍艦巻きは目にも鮮やか!


スマートな車体の東北新幹線E2系「はやて」は、東京~八戸間を3時間ほどで走る弾丸列車

旅のMEMO
観光の問合せ
高知/高知市観光協会●TEL.088-823-4016
熱海/熱海市観光協会●TEL.0557-85-2222
伊東/伊東観光協会●TEL.0557-37-6105
河津/河津町観光協会●TEL.0558-32-0290
南伊豆/南伊豆町観光協会●TEL.0558-62-0141
札幌/札幌観光協会●TEL.011-211-3341
函館/函館国際観光コンベンション協会●TEL.0138-27-3535

文・撮影:相澤秀仁&京子 TOP写真:マシマ・レイルウェイ・ピクチャーズ(山陽新幹線相生~岡山間)
※掲載されているデータは平成21年12月現在のものです。

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