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『フルムーン夫婦グリーンパスで行く あったかグルメ満喫紀行
~東海道新幹線「こだま」も大活用~』フルムーン夫婦グリーンパス(以下、フルムーンパス)は夫婦の合計年齢が88歳以上で利用できる。JR全線が乗り放題、しかも、一部例外はあるものの新幹線を含めグリーン車に何度でも乗車できる。快適なグリーン車をふんだんに使えるフルムーンパスだからこそ、冬のふたり旅をいっそうあたたかく、じっくり楽しめるものに。

  • 1日目 ツウな日帰り 東海道こだま旅
  • 2日目 山形から秋田へ 郷土料理に舌鼓
  • 3日目 日本海から信州戸倉上山田温泉へ
  • 4日目 温暖な南紀白浜で幻の味を
  • 5日目 冬の京都を訪ね、帰路東京へ

1日目 車窓風景を楽しむ「こだま」の旅 富士山の雄姿、あったかグルメ 東海道新幹線[東京⇔名古屋・掛川]

  • 東海道新幹線700系「こだま」。各駅に停車するので車窓風景を存分に楽しめる

  • 700系グリーン車の車窓を飾る富士山。この撮影ポイントは三島駅発車後6分ほどのところ

  • 名古屋で食べた熱々「味噌煮込うどん」。しっかりとした麺に八丁味噌のコクがよく合う

  • 柔らかな午後の日差しにつつまれた300系「こだま」グリーン車。名古屋~掛川は約1時間

  • 山内一豊ゆかりの掛川城。天守は木造で再建され、一豊の妻は「内助の功」で知られている

  • 掛川のソウルフードともいえる「掛川おでん」。だし粉(魚の粉)をさっとかけていただく

 日本の大動脈、東海道新幹線。東日本と西日本を結び、フルムーンパスでの旅の際も何度となく往来する。そして、比較的トンネルが少ない東海道新幹線は、日本一の山、富士山をはじめ沿線の車窓風景が最も楽しめる新幹線だと思っている。なかでも各駅に停車する「こだま」は、次の区間に現れる景色がよくわかり、車窓風景が存分に楽しめる。そのうえフルムーンパスで利用できるグリーン車なら窓が広く、ゆったり快適。時間のたつのが速く感じられる。きれいな富士山が見えるチャンスの多い冬だからこそ「東海道こだま散歩」をしてみたい。

 東京8時56分発「こだま641号」グリーン車に乗車。座席は進行方向右側、富士山側のCD席がおすすめだ。三島-新富士間のフォトジェニックな富士山はぜひお見逃しなく。静岡を出ると安倍川、大井川と渡り、掛川へ。かわいらしいお城を車窓に眺め、天竜川、浜名湖を通過し、ほどなく名古屋に到着する。腹ごしらえは熱々の「味噌煮込うどん」。寒い冬に元気が湧いてくる。食後は「こだま656号」で掛川へ戻り夫婦散歩。車窓に見えた掛川城は木造で再建された天守が思いのほか立派だった。山内一豊ゆかりの掛川城、彼といえば妻の「内助の功」が知られている。ここでは掛川のスローフードともいえる「掛川おでん」で温まろう。

 日帰りの「東海道こだま散歩」。東京へ帰るグリーン車でふと思う。「こだま」の旅もいいな、と。

1日目●乗車距離:732km 運賃合計2人分(通常):6万5000円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
東京~名古屋 : @1万4070円(乗6090円 特グ7980円) 乗車距離366km
名古屋~掛川 : @7290円(乗2210円 特グ5080円) 乗車距離136.7km
掛川~東京 : @11140円(乗3890円 特グ7250円) 乗車距離229.3km
※ 通常期の場合 ※ 距離は運賃計算に用いるキロ数
※ 乗:乗車券 特グ:特急、グリーン料金

モデルコース

東海道こだま散歩 (日帰り)
1日目 駅名 時間 メモ
東京 発 8:56 東海道新幹線【こだま641号】グリーン車
名古屋 着 11:46 富士山、茶畑、浜名湖を車窓に眺めつつ名古屋へ
熱々の「味噌煮込うどん」を食べて身体もポカポカに
名古屋 発 13:28 東海道新幹線【こだま656号】グリーン車
掛川 着 14:31 掛川城を左手に掛川駅に到着
山内一豊ゆかりの掛川城を訪ね、「掛川おでん」で温まります
掛川 発 17:31 東海道新幹線【こだま668号】グリーン車
東京 着 19:17 快適なグリーン車は時のたつのが速く、もう東京に到着

旅のメモ

観光の問合せ
掛川観光協会 TEL.0537-24-8711

COLUMN フルムーン写真術 1 「こだま」の車窓から写す富士山ビュースポット

 東海道新幹線の車窓を飾るハイライト、富士山。富士山が見えるチャンスは冬場の午前中が最も多いと言われている。天気に恵まれた日、ぜひカメラに収めたい富士山だが、車窓から撮影するには、各駅に停車し撮影ポイントを把握しやすい「こだま」が最適だと思う。では富士山ビュースポットをご案内。

 まずは1. 東京駅を出発して28分後あたり、進行方向右手前方の富士山をパチリ。続いて2. 三島駅にさしかかるところでは市街地越しの富士山が写せる。そして、最もフォトジェニックな富士山はここから。3. 三島駅を発車して6分後あたり(写真左)がベストショットのタイミング。さらに4. 新富士駅を発車して2分足らず、富士川鉄橋からも富士山が美しく見える。「こだま」に乗って、タイミングを計りながら“車窓富士”をバッチリ写してほしい。

三島駅を発車して6分ほど、最も美しいアングルの富士山が新幹線の車窓に見えてくる

2日目 奥羽本線に乗って山形から秋田へ 郷土料理に舌鼓を打つ冬の旅(3泊4日の1日目) 山形新幹線[東京⇒山形⇒新庄]・奥羽本線[新庄⇒横手⇒秋田]

  • 山形路を走る「つばさ」の車窓に流れる雪景色。東京から約2時間、まるで別世界のようだ

  • 山形名物の芋煮もおいしい「芋子煮そば」。食べるほどに冷えた身体がポカポカと温まる

  • 新庄駅に到着した山形新幹線「つばさ」。E3系2000番台の“顔”はヘッドライトが愛らしい

  • 新庄から横手の間にある奥羽本線きっての難読駅「及位」。ふいに聞くとびっくりする駅名

  • およそ400年の伝統がある横手の冬の行事「かまくら」。日本の冬らしい情緒に満ちている

  • 秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」。比内地鶏のだし汁がしみた「きりたんぽ」がおいしい

 旅の2日目からは3泊4日で山形、秋田、長野、南紀白浜とめぐる2500kmのグルメ旅。冬ならではの味覚や温泉を堪能するコースだ。

 東京を出発した山形新幹線「つばさ127号」はやがて福島駅を過ぎ板谷峠にさしかかる。かつての難所も「つばさ」は軽快に走り、グリーン車の窓から雪景色を眺めるうちに山形に着く。昼食には当地の郷土料理、芋煮を用いた「芋子煮そば」が温かくておいしい。

 午後、再び山形新幹線に乗って新庄へ。新庄では奥羽本線の普通電車に乗り換えてさらに北を目指す。山形県と秋田県の県境あたりは雪が多く、奥羽本線きっての難読駅「及位」(のぞき)も雪の中。まばゆい銀世界に目を奪われながら、電車は「やきそば」で名を馳せた秋田県横手に到着する。

 横手の冬の伝統行事「かまくら」。雪洞に水神を祀る光景は雪国の情緒に満ち、今年も2月15日、16日に開催。また、市内の観光施設「かまくら館」では一年中「かまくら」が体験でき、開催日以外でも楽しめる。二人で歩く横手、雪は童心を呼び覚ます。

 秋田といえば、やはり郷土料理の「きりたんぽ鍋」が食べたい。横手を出て秋田に着く頃にはお腹も空いてきた。ご飯をついてつぶし、棒に筒状につけて焼く「きりたんぽ」。それを比内地鶏のだし汁で野菜などと一緒に煮込んだのが熱々の「きりたんぽ鍋」だ。寒い冬の夜、秋田の地酒をさしつさされつ、夫婦で郷土の味に親しみたい。

2日目●乗車距離:571.5km 運賃合計2人分(通常):3万9960円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
東京~山形 : @1万4160円(乗5780円 特グ8380円) 乗車距離359.9km
山形~新庄 : @3260円(乗1110円 特グ2150円) 乗車距離61.5km
新庄~横手 : @1280円(乗1280円) 乗車距離79.7km
横手~秋田 : @1280円(乗1280円) 乗車距離70.4km
※ 通常期の場合 ※ 距離は運賃計算に用いるキロ数
※ 乗:乗車券 特グ:特急、グリーン料金

モデルコース

山形・横手に立ち寄り、秋田へ (秋田泊)
2日目 発着駅 時間 メモ
東京 発 8:08 山形新幹線【つばさ127号】グリーン車
山形 着 11:00 板谷峠(福島-米沢間)の雪景色を眺めつつ山形へ
山形では「芋子煮そば」で温まります
山形 発 13:02 山形新幹線【つばさ133号】グリーン車
新庄 着 13:46 乗り換え
新庄 発 14:22 普通電車でのんびり横手へ
横手 着 15:45 途中、難読駅「及位」を通ります
「かまくら」が有名な横手では日本の冬を体感します
横手 発 17:50 再び普通電車で秋田へ
秋田 着 19:00 駅近くのホテルに宿泊
夕食には名物の「きりたんぽ鍋」をぜひ

旅のメモ

観光の問合せ
横手市観光協会 TEL 0182-33-7111

COLUMN フルムーン写真術 2 簡単楽ちん記念写真術「自分撮り&夫婦撮り」

 心に残る旅の写真。とりわけ記念写真が多くあると思い出話も盛り上がる。観光地では三脚を使いセルフタイマーで写す人もいれば、誰かに頼んで写してもらう人も。ただ、最近では三脚等使用禁止の場所が増え、また、頼める人が見当たらない時もある。そこで「自分撮り&夫婦撮り」の技を身につけておきたい。

 背景にしたい景色の前で「夫婦」の字に合わせ、夫が左で妻が右に並び、夫が左手でコンパクト・デジカメを持って腕を伸ばしパチリと写すだけ。この頃は顔を認識してピントを合わす機能があり、レンズは広角であればほぼ失敗なく写せる。デジカメなら画像をすぐに確認でき、うまく写っていなければやり直せばいい。うっかりカメラを落としたりしないよう、ストラップは忘れずに。そして、男性は半歩前へ。すると女性がその分だけ小顔に写ります。

コンパクト・デジカメなら自分撮り(夫婦撮り)も簡単OK。左手でカメラを持ってパチリ!

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