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『フルムーン夫婦グリーンパスで行く新幹線の旅 おしどり夫婦の「はやぶさ」堪能ツアー ~徳島、富山を経て、一路、新型車両で青森へ~ 
フルムーン夫婦グリーンパス(以下、フルムーンパス)は、夫婦の合計年齢が88歳以上で利用でき、JR全線が乗り放題。一部例外はあるものの、E5系「はやぶさ」など新幹線を含めグリーン車に何度でも乗車できる。フルムーンパスで快適なグリーン車に乗り、日本全国をリッチでおトクに旅しよう。

  • 1日目 瀬戸内海をわたり 徳島を満喫
  • 2日目 四国から富山へ 海幸に舌鼓
  • 3日目 越中八尾を散策、いったん帰京
  • 4日目「はやぶさ」乗車と温泉ステイ
  • 5日目 八戸、盛岡と遊んで 帰路東京

1日目 瀬戸大橋を渡って、四国は徳島へご当地ラーメン&寿司めぐり(2泊3日の1日目東海道・山陽新幹線[東京⇒岡山]・宇野線~瀬戸大橋線~高徳線[岡山⇒徳島])

  • 明るく快適な700系グリーン車。富士山をはじめ沿線の風景が大きな窓から一望できる

  • 徳島と高松(一部、岡山)を結ぶ特急「うずしお」。運転本数が多く便利な特急列車だ

  • 徳島の旅の起点、JR徳島駅。ホテルクレメント徳島やショッピング施設が併設されている

  • 鳴門と淡路島の間、鳴門海峡は潮流が速く、渦潮は洗濯機みたいにグルグルと渦を巻く

  • 豚骨醤油の茶色いスープに豚バラ肉や生卵がのった徳島ラーメン。徳島ではぜひ食べたい

  • 徳島では鳴門の渦潮にもまれた海の幸も味わってみたい。小鯛の鯛寿司もなかなかの逸品

 今、巷で話題になっているご当地ラーメンがある。徳島に富山に青森、いずれも「こってり系」のイメージだが、実際はどんな味なのだろう。そして、この3地域にはそれぞれ特色のある寿司もある。「さっぱり系」の寿司と「こってり系」のラーメン、それらを食べ比べ温泉にも浸る旅。おしどり夫婦の旅だけに、3月5日にデビューしたE5系「はやぶさ」をはじめ鳥にちなんだ列車にも乗ってみたい。2泊3日と1泊2日に分けて日本をめぐる5日間の旅、またの名は「満腹系欲張りフルムーン」、いざ出発!

 旅の初日は瀬戸大橋を渡って四国、徳島へ。岡山まで直通の「ひかり」なら途中の新大阪で乗り換えがいらず、楽ちんだ。岡山からは快速「マリンライナー」で高松へ、高松で特急「うずしお」に乗り継げば徳島はもう近い。

 徳島駅にはJRホテルグループの『ホテルクレメント徳島』が併設されており、フルムーンパスならJRホテルグループを割引価格(所定の方法で要予約)で利用できる。ホテルに荷物を預け、身軽になって街へ。潮の状況にもよるが、鳴門海峡の渦潮を眺めに行くのもいいだろう。

 さてさてお目当ての徳島ラーメン。豚骨醤油の茶色いスープに豚バラ肉や生卵のトッピング。味は思ったほどしつこくなく、ほどよいインパクト。一方、鳴門の渦潮にもまれた小鯛の寿司や、「阿波踊り」の踊り手のように並んだ寿司もうまかった。土地土地の味覚、やはり実際に出かけて食べてみるのが一番だ。

1日目●乗車距離:879.2 km 運賃合計2人分(通常):5万5280円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
東京~岡山 : @2万2150円(乗1万190円 特グ1万1960円) 乗車距離732.9km
岡山~高松 : @2420円(乗1470円 グ950円) 乗車距離71.8km
高松~徳島 : @3070円(乗1410円 特指1660円) 乗車距離74.5km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数
※乗:乗車券 特グ:特急、グリーン料金

モデルコース

瀬戸内海をわたって徳島を満喫
1日目 駅名 時間 メモ
東京 発 7:03 東海道新幹線【ひかり461号】グリーン車
岡山 着 11:22 四国へ行く場合、岡山行きの「ひかり」が
乗り換えいらずで楽ちん
岡山 発 11:42 快速【マリンライナー27号】グリーン車
高松 着 12:35 乗り換えの時間、駅構内の「連絡船うどん」を一杯
高松 発 13:08 特急【うずしお13号】普通車指定席
徳島 着 14:12 1時間4分で徳島着
ホテルに荷物を預け観光&グルメ!

旅のメモ

観光の問合せ
■徳島市観光協会 TEL 088-622-4010

COLUMN 旬な青森 1 「はつかり」から「はやぶさ」へ

 東北新幹線が開業する以前、上野と青森を約9時間かけて結んでいた583系特急「はつかり」。写真は1977年に撮影したものだが、当時の東北本線を走る花形特急の一つで、懐かしい思い出をお持ちのフルムーン世代の方も多いと思う。この583系電車はとにかく働き者だった。昼は座席特急、夜は座席を3段寝台に“変身”させて寝台特急に。昼夜兼行、東北路その他をひた走った583系、高校生の頃、初めての北海道旅行の際、「はつかり」に全区間乗車してみると、鉄道旅行は大好きなのにどうにもお尻が痛くなったのを覚えている。

 あれから30年以上の時が流れ、2011年3月5日、東北新幹線にE5系「はやぶさ」がデビュー。最高時速300km、東京-新青森間を最短3時間10分で走る。フルムーンパスならグリーン車に乗車でき、近くなった青森へより快適に行くことができる。

東北新幹線開通以前、上野-青森間を9時間近くかけて結んでいた583系特急「はつかり」

2日目 高松で「ざるうどん」を味わい「サンダーバード」に乗って富山へ(2泊3日の2日目)高徳線[徳島⇒高松]・瀬戸大橋線~宇野線[高松⇒岡山]・山陽新幹線[岡山⇒新大阪]・東海道本線~湖西線~北陸本線[新大阪⇒冨山]

  • 四国最北端のJR駅、高松駅。宇高連絡船の頃も今も行き止まり式の駅には特有の旅情がある

  • 高松では乗り換えに余裕を持たせ「讃岐うどん」を食べたい。「ざるうどん」は喉越し最高!

  • 岡山駅到着の「ひかりレールスター」。フルムーンパスなら4人用個室が夫婦で利用OK

  • 新大阪からは特急「サンダーバード」に乗車。落ち着いたグリーン車はくつろぎの空間だ

  • シロエビは「富山湾の宝石」とも呼ばれている。すっきりとした上品な甘さは生ならでは

  • シロエビをカラッと揚げた天丼もまた格別の味。風味が増してご飯もお酒もすすみます

 旅の2日目は次なる美味を求めて北陸、富山へ向かう。特急「うずしお」に乗車して高松着。「讃岐うどん」の本場、高松ではそれを食さずにはいられない。駅構内の「連絡船うどん」はもとより周辺にも多くの店があり、喉越し抜群の「ざるうどん」など、いろいろな味を“ハシゴ”して楽しみたい。

 瀬戸大橋から島々を眺め、岡山に着いたら、新大阪までは「ひかりレールスター」で行こう。山陽・九州新幹線に誕生の「さくら」もいいが、「ひかりレールスター」ならフルムーンパスの場合、普通車4人用個室が夫婦で利用でき、個室で水入らずの時間が持てる。

 新大阪からは鳥にちなんだ列車「サンダーバード」に乗車。落ち着いた雰囲気のグリーン車、ゆとりのシートでくつろぐうちに、雷鳥暮らす立山連峰を望む富山に到着する。

 当地では早速、黒いスープのラーメン「富山ブラック」といきたいところだが、それは明日のお昼にとっておいて、今宵は「富山湾の宝石」と称されるシロエビを堪能したい。シロエビは小さなエビで、その殻を丹念にむいてつくる刺身はすっきりと甘く、本当に宝石のような輝きを放つ。また、殻つきのままカラッと揚げてもよく、香ばしさが一段と引き立ってくる。

 富山といえば市内繁華街の難読地名「総曲輪」。「そうきょくりん」と読んでみたが、富山県民の方も読めない人がいるらしい。やがて本当は「そうがわ」と読むと知り、心の引き出しがちょっと豊かになった気がした。

2日目●乗車距離:649.8 km 運賃合計2人分(通常):4万6660円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
徳島~高松 : @3070円(乗1410円 特指1660円) 乗車距離74.5km
高松~岡山 : @2420円(乗1470円 グ950円) 乗車距離71.8km
岡山~新大阪 : @5860円(乗2940円 特指2920円) 乗車距離180.3km
新大阪~富山 : @11980円(乗5460円 特グ6520円) 乗車距離323.2km
※ 通常期の場合 ※ 距離は運賃計算に用いるキロ数
※ 乗:乗車券 特グ:特急、グリーン料金

モデルコース

四国から一転富山へ 異なる海幸に舌鼓
2日目 発着駅 時間 メモ
徳島 発 8:24 特急【うずしお6号】普通車指定席
高松 着 9:31 1時間7分の乗車で高松着
高松では本場の「讃岐うどん」を
高松 発 11:10 快速【マリンライナー26号】グリーン車
岡山 着 12:02 新幹線に乗り換え
岡山 発 12:30 山陽新幹線【ひかり552号レールスター】普通車4人用個室など
新大阪 着 13:21 在来線に乗り換え
新大阪 発 13:46 特急【サンダーバード23号】グリーン車
富山 着 17:07 グリーン車でくつろぎながら富山着
夕食に「シロエビ」を味わってみては

旅のメモ

観光の問合せ
■高松観光コンベンション・ビューロー TEL 087-822-7060
■富山市観光協会 TEL 076-439-0800

COLUMN 旬な青森 2 一度は食べたい、絶品、大間のマグロ

 本州最北端、青森県大間は津軽海峡をはさんだ対岸の北海道、戸井(函館市)とともに日本有数の本マグロの産地として知られている。大間の代表的なマグロ漁は一本釣りであり、大間崎にはそのモニュメント(写真)も設置。マグロのモデルは実際に大間で水揚げされた400kg級のものだという。平成13年には東京、築地市場で2020万円の史上最高値が付いたマグロも大間で水揚げされている。史上最高値の記録は今年になって同じく築地市場で戸井産のマグロが3249万円を付けて更新されたものの、いずれのマグロも津軽海峡の超高級ブランドにほかならない。

 大間ではマグロのシーズンは7月頃から翌年1月頃までとされている。E5系「はやぶさ」の誕生で新しい旅の扉が開く青森。一度は大間のマグロを食べに行ってみたい。

本州最北端、青森県大間はマグロ一本釣りの町。大間崎にはマグロのモニュメントがある

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