『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

  • mixiチェック

フルムーン夫婦グリーンパスで行く新幹線の旅|九州ぐるり一周フルムーン~温泉もグルメも観光も。九州漫遊5日間の旅~

  • 1日目|東京から別府へ 名湯でのんびり
  • 2日目|日豊本線を南下 宮崎も鹿児島も
  • 3日目|鹿児島を観光し 新幹線で熊本へ
  • 4日目|筑後柳川を訪ね 夜景輝く長崎へ
  • 5日目|長崎を散策して 博多経由で帰京

1日目|東京から日本一の温泉郷、別府へ名湯に浸り、地獄蒸し料理を堪能|東海道・山陽新幹線[東京⇒新大阪⇒小倉]/日豊本線[小倉⇒別府]

  • 東海道新幹線700系「ひかり」グリーン車から始まる旅。新大阪までの3時間、くつろいで行こう

  • 新大阪で大阪寿司を購入しグリーン車内で味わう。大阪らしい押し寿司がいろいろと揃う

  • 小倉駅では日豊本線の特急「ソニック」に乗り換え。青いソニックはメタリックで未来的だ

  • 別府湾を望み、湯煙があちこちに立ち上る別府、鉄輪(かんなわ)温泉。ここは温泉天国

  • 鉄輪温泉の宿で名物の「地獄蒸し」料理をいただく。山海の味覚が盛られ、ヘルシーで美味

  • 湯量豊富な鉄輪温泉、客室備え付けの檜の内風呂はもちろん源泉かけ流し。夫婦でゆったりと

 JR全線に乗り放題でき、自由自在な夫婦旅がおトクに楽しめるフルムーンパス。北から南まで日本全国を股にかけた弾丸旅行も魅力的だが、一方でゆったりと時間をかけて周遊する“大人の旅”にも向いている。今回は一足早く春を迎える九州を5日間かけて贅沢に一周するコースをご紹介。

 旅の初日は大分県別府へ。数ある名湯に恵まれた九州、なかでも別府は温泉湧出量も源泉数も日本一、文字通り“日本一の温泉郷”の呼び名にふさわしい。フルムーン世代にとっては懐かしい昭和の気配を残しつつ、檜の内風呂や専用露天風呂付き客室等々、別府には個人客を意識した隠れ家的な宿が増えてきた。まずは心地よい湯に夫婦でのんびりと浸り、日々の疲れを流したい。

 東京からもほどよい距離にある別府。東京駅7時33分発の「ひかり503号」に乗れば、新大阪、小倉で列車を乗り継ぎ、14時49分には別府着。グリーン車の旅は快適で、早々に宿に入って名湯三昧もよし、観光派の方は血の池地獄などの「地獄めぐり」や昭和レトロな街歩きをするのもいいだろう。

 もし別府らしい風景に触れるなら鉄輪(かんなわ)地区がおすすめ。随所でもうもうと立ち上る噴気は迫力も満点。温泉パワーに圧倒される。夕食はその温泉パワーで山海の素材を蒸し上げた名物料理「地獄蒸し」といきたい。温泉成分が染み込み、とてもヘルシーだ。

 大分の味覚がよりどりみどりの別府。お好みで豊後牛のステーキや高級魚で名高い関サバ、関アジも食べてみたい。

1日目●乗車距離:1228.5km 運賃合計2人分:83,860円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
東京~新大阪:@ 18,390円(乗8,510円 特グ9,880円) 乗車距離552.6km
新大阪~小倉:@ 18,390円(乗8,510円 特グ9,880円) 乗車距離555.1km
小倉~別府:@ 5,150円(乗2,420円 特グ2,730円) 乗車距離120.8km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

九州ぐるり一周フルムーン 1日目
東京から別府へ、名湯に浸り美味に舌鼓
(別府温泉泊)

1

発着駅 時間 メモ

東京から別府へ、名湯に浸り美味に舌鼓
(別府温泉泊)

~ 700系、N700系に乗車 ~

東京 発 7:33 東海道新幹線【ひかり503号】グリーン車(700系)
新大阪 着 10:30 乗り換え
新大阪 発 10:59 山陽新幹線【さくら553号】グリーン車(N700系)
小倉 着 13:21 乗り換え
小倉 発 13:39 特急【ソニック25号】グリーン車
別府 着 14:49 この日はのんびり別府温泉泊

旅のメモ

観光の問合せ
■別府:別府市観光協会別府駅案内所 TEL. 0977-24-2838

九州7県よかよかコラム 1.温泉地 

 火の国、九州はまさしく温泉天国。フルムーン旅行におすすめの温泉地を九州7県でみれば、まず福岡県では筑後吉井駅(久大本線)から近い原鶴温泉が行きやすい。お隣の佐賀県では同じく武雄温泉、玄関口の駅はその名もずばりの武雄温泉駅(佐世保線)だ。
 長崎県では島原半島に注目。温泉リゾートとしての歴史を持つ雲仙温泉や小浜温泉がある。有明海の対岸、熊本県では九州新幹線駅周辺の温泉がとても便利。新玉名駅からは玉名温泉が近く、日奈久(ひなぐ)温泉の宿には新八代駅から送迎があるところも。
 南九州、鹿児島ではやはり砂むし入浴も体験できる指宿(いぶすき)温泉が面白い。宮崎県では観光地、青島の温泉が知られている。最後に大分県。日本一の温泉郷、別府に加え、由布院温泉が人気だ。これらの各温泉地も最寄りのJR駅から行きやすい。

温泉に恵まれた九州。日本一の温泉郷、別府では懐かしい昭和レトロな雰囲気も残っている

2日目|別府から鹿児島へ日豊本線を南下途中の宮崎ではランチ&青島観光|日豊本線・日南線・鹿児島本線[別府⇒宮崎⇒青島]/日南線・日豊本線[青島⇒南宮崎⇒鹿児島中央]

  • 宮崎駅に到着した787系電車。特急「にちりん」等に使用され、たくましい表情をしている

  • タルタルソースがけのチキン南蛮は宮崎発祥といわれている。ボリュームもありランチにぜひ!

  • 宮崎駅に停車する日南線普通列車。青島駅まで30分ほどと近く、発車後すぐに大淀川を渡る

  • 南国の木々の向こうに青島が浮かぶ。宮崎らしい風景だ。あたりには「鬼の洗濯板」が並ぶ

  • 再び日豊本線で鹿児島中央へ。特急「きりしま15号」も787系でグリーン車は快適そのもの

  • 観覧車に明かりが灯る鹿児島中央駅夕景。鹿児島の夜、郷土料理をお腹いっぱい食べてみたい

 旅の2日目は日豊(にっぽう)本線で九州を南下、宮崎や青島に立ち寄って鹿児島を目指す。この日豊本線、北九州の小倉駅から大分、宮崎を経て鹿児島中央駅までを結び、路線名は旧国名の日向国と豊後国に由来する。由来はさておき、まばゆい日差しが豊かにそそぐ車窓、日豊本線の旅は南国の明るさがいっぱいだ。

 大分から宮崎までの約3時間、見逃したくない風景に美々津(みみつ)駅界隈がある。日向市を発車した列車は美々津の手前で耳川橋梁(鉄橋)にさしかかるが、ここは平成23年~24年にかけてのフルムーンパスのポスターに登場。緩やかにカーブした2連の橋はまるで夫婦橋、仲良し夫婦のようだ。

 宮崎でのランチはチキン南蛮。タルタルソースをかけたチキン南蛮発祥地という宮崎、その濃厚でボリュームたっぷりの味覚をぜひ胃袋に収めよう。宮崎には同じく当地発祥のレタス巻きもあり、こちらはあっさりしている。

 午後はいかにも南国宮崎らしい青島を観光。日南線で30分ほどと近く、青島神社(青島駅から徒歩10分)の参拝や、その周囲の奇岩「鬼の洗濯板」を目の当たりに。開放的で美しい海岸風景、ここは“心の洗濯”ができる癒しのスポットだ。

 青島から南宮崎に戻り、特急「きりしま15号」に乗って鹿児島中央へ。鹿児島では夕食に薩摩の郷土料理、とろとろの豚骨煮やキビナゴ、さつま揚げを味わってみたい。また、もっと別府温泉でゆっくりするのならプランを変更。別府9時51分発の特急「にちりんシーガイア7号」で宮崎に13時7分に着き、青島方面へ直行しよう。

2日目●乗車距離:370.4km 運賃合計2人分:25,820円
【各区間ごとの運賃と乗車距離】
別府~大分:@ 270円(乗270円) 乗車距離12.1km
大分~宮崎:@ 6,860円(乗3,880円 特グ2,980円) 乗車距離207.0km
宮崎~青島:@ 360円(乗360円) 乗車距離15.3km
青島~南宮崎:@ 270円(乗270円) 乗車距離12.7km
南宮崎~鹿児島中央:@ 5,150円(乗2,420円 特グ2,730円) 乗車距離123.3km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

九州ぐるり一周フルムーン 2日目
九州を南下、宮崎を観光し、鹿児島へ
(鹿児島泊)
2

発着駅 時間 メモ
九州を南下、宮崎を観光し、鹿児島へ
(鹿児島泊)
別府 発 8:54 普通列車
大分 着 9:08 乗り換え
大分 発 9:10 特急【にちりん5号】グリーン車
宮崎 着 12:09 宮崎でランチ、チキン南蛮やレタス巻きを
宮崎 発 13:14 普通列車
青島 着 13:43 青島を観光
青島 発 15:49 普通列車
南宮崎 着 16:16 乗り換え
南宮崎 発 16:25 特急【きりしま15号】グリーン車
鹿児島中央 着 18:30 この日は鹿児島泊

旅のメモ

観光の問合せ
■宮崎・青島:宮崎市観光案内所(JR宮崎駅構内) TEL. 0985-22-6469

九州7県よかよかコラム 2. 観光名所

 海あり山ありの九州。福岡県では関門海峡に面した門司港レトロ地区や大宰府、柳川の水郷風景にも情緒がある。大分県では由布岳そびえる由布院や福澤諭吉ゆかりの中津もいい。
 宮崎県といえば、宮崎市内を流れる大淀川の風景や、「鬼の洗濯板」で知られる青島を見てみたい。鹿児島県ではやっぱり噴煙たなびく桜島と西郷どんがメインに。鹿児島市内の観光スポットは周回バスの利用でアクセスも楽々。
 熊本県は壮麗な熊本城と雄大な阿蘇山だろう。天草をゆっくり巡るのもおすすめ。佐賀県では大隈重信ゆかりの佐賀市や、焼き物ファンの方であれば有田を歩くのも楽しそう。
 長崎県では異国情緒あふれる長崎市をはずすことはできない。そして、九州は夜に輝きを増す街も多い。博多や長崎では夜景観光もお忘れなく。

1000万ドルの夜景といわれる長崎夜景。観光スポット豊富な九州は、夜に一段と輝きを増す



次のページへ

バックナンバー

このページのトップへ