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フルムーン夫婦グリーンパスで行く新幹線の旅|「美味とりどり」のフルムーン|~宮崎、丸亀、甲府、秋田、食欲もりもり4700kmの旅~

  • 1日目|宮崎へ出かけて地鶏を炭火焼で
  • 2日目|宮崎から丸亀へ骨付鳥を味わう
  • 3日目|丸亀から甲府へ鳥もつ煮を食す
  • 4日目|角館で紅葉狩り秋田で比内地鶏
  • 5日目|秋田から東京へアレンジも色々

1日目|東京から一路、九州は宮崎へ行き地鶏を風味豊かな炭火焼で味わう|東海道・山陽・九州新幹線[東京⇒新大阪⇒鹿児島中央]/鹿児島本線・日豊本線[鹿児島中央⇒宮崎]

  • フルムーンパスで乗車できる「ひかり」にもN700系が増えてきた。「ひかり505号」もN700系

  • N700系グリーン車の座席は「シンクロナイズド・コンフォートシート」と呼ばれる快適なもの

  • 鹿児島中央駅で発車を待つ特急「きりしま」。787系の先頭車両、顔立ちは鳥っぽくも見える

  • 夕暮れの宮崎駅前にて。2011年オープンの「JR九州 ホテル宮崎」が新しいランドマークに

  • 宮崎地鶏のたたき。ポン酢とショウガでさっぱりといただく。さっと炙ったムネ肉もうまい

  • 宮崎地鶏の一番おいしい食べ方がこれ、モモ肉の炭火焼。噛めば噛むほど滋味があふれてくる

 おいしい「ご当地グルメ」がそれこそ目白押しの国、日本。食欲の秋、全国各地を夫婦で訪ね、地鶏や銘柄鶏をはじめとする絶品の鶏肉料理に舌鼓を打つ「美味とりどり」のフルムーンに出かけてみよう。

 旅の最初に乗車する列車は、東京8時33分発のN700系「ひかり505号」。N700系のグリーン車はシンクロナイズド・コンフォートシートと呼ばれる快適な座席。長時間の旅も楽ちんで、しかも各席にはモバイル機器に使えるコンセントが設置され、テーブルも大型化、パソコンも気持ちよく使える。

 新大阪から鹿児島中央へ向かう山陽・九州新幹線「さくら」も同様にN700系の列車だ。東京から鹿児島中央までの弾丸フルムーン1463.8kmも、快適な空間では時間の流れが速く感じられ、思ったほど疲れない旅を実感できる。

 鹿児島中央で特急「きりしま14号」に接続し、夕刻の宮崎に到着。ここ宮崎といえば地鶏の「みやざき地頭鶏(じとっこ)」で知られている。

 「みやざき地頭鶏」は弾むような肉質と歯ごたえが最大の魅力、特にモモ肉を炭火焼で味わうのが最高。シンプルながらも味に深みがあり、九州らしく「ゆず胡椒」を合わせるのもよし。日本で一番おいしい鶏肉料理との呼び声にも納得、宮崎ではぜひご堪能を。

 「みやざき地頭鶏」は炭火焼の他、たたきやチキン南蛮などもメニューに並び、こちらもお好みで味わってみたい。人気店は混み合うこともあるので、東京出発前に予約をお忘れなく。

1日目●乗車距離:1589.7km 運賃合計2人分:107,260 円
【個別区間(列車)ごとの運賃と乗車距離】
東京~新大阪:@18,390円(乗8,510円 特グ9,880円) 乗車距離552.6km
新大阪~鹿児島中央:@30,090円(乗11,760円 特グ18,330円) 乗車距離911.2km
鹿児島中央~宮崎:@5,150円(乗2,420円 特グ2,730円) 乗車距離125.9km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

東京発5日間・前編 【旅の1日目】

1

発着駅 時間 メモ

東京から宮崎へ(宮崎泊)
~ N700系に乗車 ~

東京 発 8:33 東海道新幹線【ひかり505号】グリーン車(N700系)
新大阪 着 11:26 乗り換え
新大阪 発 11:59 山陽・九州新幹線【さくら555号】グリーン車(N700系)
鹿児島
中央 着
16:05 乗り換え
鹿児島
中央 発
16:23 特急【きりしま14号】グリーン車
宮崎 着 18:25 宮崎地鶏を堪能、宮崎泊

旅のメモ

観光の問合せ
■宮崎:宮崎市観光案内所(宮崎駅構内) TEL. 0985-22-6469

美味とりどりコラム (1) 北海道

 「ザンギ」という鶏肉料理をご存じだろうか。これは北海道風の「から揚げ」のこと。しかし、東京でよく見かける「から揚げ」と比較して、サイズが大きく食べごたえがある。つまりは北の大地、北海道らしいワイルドな「から揚げ」で、釧路が発祥の地といわれている。今では道内各地に広まって、お惣菜の定番に。北海道へお出かけの際は、ぜひ「ザンギ」をご賞味あれ。
 北海道では銘柄鶏としては「知床どり」があり、地鶏では十勝地方の「新得地鶏」が知られている。そして、北海道では小串に刺して焼いた肉料理を「やきとり」とよく総称するようで、名物の「室蘭やきとり」も実は豚肉を使用している。また、函館名物の「やきとり弁当」も豚肉がオリジナルというのも周知の事実で面白い。

北海道の銘柄鶏「知床どり」を使ったザンギ(北海道風から揚げ)。大きくてワイルドな味

2日目|宮崎に続き、四国の丸亀へ出かけ当地が発祥という骨付鳥を食べる|日豊本線[宮崎⇒大分⇒小倉]/山陽新幹線[小倉⇒岡山]/宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線[岡山⇒丸亀]

  • 宮崎駅の787系特急「にちりん」。旅の2日目は、大分を経由、九州を1周して四国は丸亀へ

  • 885系による“白いソニック”グリーン車。本皮革張りのシートが横3列(1列+2列)で並ぶ

  • 岡山から丸亀へは予讃線、土讃線いずれの特急列車でもOK。本プランでは特急「南風」に乗車

  • 瀬戸内海に面した丸亀は瀬戸大橋にもほど近い。ここ丸亀駅から「骨付鳥」を食べに出発!

  • 丸亀発祥の「骨付鳥」。写真の「おやどり」は歯ごたえが魅力、豪快にかぶりついて食べよう

  • 讃岐、丸亀では「骨付鳥」の“〆”に讃岐うどんを。寒い季節には「釜揚げ」が恋しい気分

 旅の2日目は、宮崎出発10時31分とゆっくりのプラン。九州、宮崎から四国の丸亀(香川県)へ向かう際、日豊本線で大分を経由し小倉で新幹線に乗り継ぐルートと、いったん、鹿児島中央へ行き、直接、新幹線で四国の玄関、岡山駅へ向かうルートがある。

 所要時間は後者のほうが短いものの、こちらは昨日通ったルート。せっかくなので大分を経由するルート、つまり九州をぐるっと1周して四国へ行こう。

 各地の鶏肉料理を味わう旅のせいだろうか、787系の特急「にちりん」にしても、885系の特急「ソニック」にしても、先頭車両の顔立ちがどことなく鳥っぽく見えてくる。そういえば、787系は「つばめ型」と呼ばれており、885系は特急「かもめ」にも使用されている車両だった。

 さて、岡山で乗車した特急「南風19号」は快調に瀬戸大橋を渡って四国入り。瀬戸大橋にも近い丸亀まではほんの40分たらず。

 瀬戸内海に面し、天守が現存する丸亀城で知られる丸亀。この丸亀、実は鶏肉料理でも知る人ぞ知る、「骨付鳥」(ほねつきどり)発祥の地という。

 「骨付鳥」とは、鶏の骨付きモモ肉をじっくりと焼いた「ご当地グルメ」。誕生は1953(昭和28)年と60年の歴史を有し、種類は「おやどり」と「ひなどり」の2種。これは歯ごたえのある「おやどり」が特におすすめで、もうかぶりつくように味わってほしい。今では讃岐うどんに次ぐ香川名物となった「骨付鳥」。ぜひ丸亀でご賞味あれ。

2日目●乗車距離:763.2km 運賃合計2人分:58,020 円
【個別区間(列車)ごとの運賃と乗車距離】
宮崎~大分:@6,860円(乗3,880円 特グ2,980円) 乗車距離207.0km
大分~小倉:@5,150円(乗2,420円 特グ2,730円) 乗車距離132.9km
小倉~岡山:@14,070円(乗6,090円 特グ7,980円) 乗車距離374.8km
岡山~丸亀:@2,930円(乗960円 特グ1,970円) 乗車距離48.5km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

東京発5日間・前編【旅の2日目】
2

発着駅 時間 メモ
宮崎から丸亀へ(丸亀泊)
~ N700系に乗車 ~
宮崎 発 10:31 特急【にちりん10号】グリーン車
大分 着 13:39 乗り換え
大分 発 13:45 特急【ソニック36号】(白いソニック)グリーン車
小倉 着 15:03 乗り換え
小倉 発 15:26 山陽新幹線【さくら560号】グリーン車(N700系)
岡山 着 16:57 乗り換え
岡山 発 17:05 特急【南風19号】グリーン車
丸亀 着 17:43 「骨付鳥」を食べて丸亀泊

旅のメモ

観光の問合せ
■丸亀:丸亀市観光協会 TEL. 0877-24-8816

美味とりどりコラム (2) 東北・関東

 東北地方で地鶏といえば、まず最初は秋田県の「比内地鶏」。これは比内鶏のオスとロードアイランドレッド種のメスを交配させたもの。ちなみに比内鶏は1942(昭和17)年に国の天然記念物に指定され、食べることはNG。この「比内地鶏」、地鶏特有の歯ごたえがほどよく、秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」や親子丼などで食べたい。青森県にはいかにも強そうな名の地鶏「青森シャモロック」があり、こちらはご当地駅弁の素材にもなっている。
 かつて駅弁の「とりめし」が多々見られた関東地方。現在でも高崎駅の「鶏めし弁当」が有名で、1934(昭和9)年販売開始の歴史的な味。 ところで、親子丼は発祥が1887(明治20)年頃、東京は人形町のお店「玉ひで」といわれ、元祖の親子丼も歴史的な味わいだ。

今ではポピュラーな「親子丼」も明治時代の東京で発祥。元祖の味はふわふわとろとろ

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