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フルムーン夫婦グリーンパスで行く新幹線の旅|早春の南国フルムーン~龍馬夫妻ゆかりの霧島から宮崎、別府、そして高知へ~

  • 1日目|東京から霧島へ
新幹線と特急で
  • 2日目|霧島を周遊して
宮崎の宿に滞在
  • 3日目|日向の海を訪ね
湯の町・別府へ
  • 4日目|別府から高知へ
ぐるり鉄路の旅
  • 5日目|高知を見て回り
岡山経由で帰京

1日目|坂本龍馬夫妻も訪れた霧島温泉郷夫婦で湯浴みを楽しみ美味に舌鼓|東海道・山陽・九州新幹線[東京⇒新大阪⇒鹿児島中央]/鹿児島本線・日豊本線[鹿児島中央⇒霧島神宮]

  • 東京駅のホームで出発を待つスマートな新幹線電車。「ひかり501号」もN700系での運転に

  • 新横浜を発車した東海道新幹線。天気が良ければ、やがて進行方向右側車窓を富士山が飾る

  • 新大阪駅で乗り換えの時間に購入した駅弁「但馬牛めし」。すき焼き風の味わいもGOODです

  • 鹿児島中央で特急「きりしま12号」に乗車。使用する787系グリーン車もゆったりしている

  • 龍馬夫妻も新婚旅行にやってきた霧島。貸し切りの半露天風呂で夫婦水入らず、名湯を満喫する

  • 鹿児島グルメの筆頭は黒豚料理だろう。霧島の宿では夕食に黒豚をしゃぶしゃぶで味わう

 今から150年ほど前、妻お龍を伴い療養の旅に出た土佐藩士、坂本龍馬。この龍馬夫妻による夫婦旅が「日本で最初の新婚旅行」といわれている。二人が向かった先は南九州、鹿児島は霧島温泉郷。そして、季節はちょうど春だった。

 日に日に暖かさが増すとはいえ、まだまだ寒い時期、一足早く春を迎える南九州や四国、高知など、龍馬ゆかりの南国各地をめぐるフルムーン。名湯にしてもご当地グルメにしても存分に楽しんでみたい。

 龍馬の新婚旅行は幕末、慶応2年(1866)のこと。当時の日本といえば鉄道は未開通で、彼らの旅は時間がかかる船旅だった。大阪で三邦丸に乗船し、下関、長崎を経て鹿児島到着は6日後、現代ならフルムーンパスで利用可能な新幹線「ひかり」や「さくら」に乗り、東京から鹿児島中央まで8時間とかからない。疾駆(しっく)する新幹線や快適なグリーン車を龍馬が見たらさぞやびっくりするだろう。

 霧島温泉郷はエリアが広く、霧島山の懐に硫黄谷温泉、丸尾温泉など大小の温泉が点在している。玄関となる駅も、本プランで下車する霧島神宮駅をはじめ、国分駅、霧島温泉駅も利用可能。それらの駅からお好みの宿へは路線バスやタクシーで行こう。

 ちなみに龍馬夫妻は塩浸(しおびたし)温泉や硫黄谷温泉、さらには同じ霧島市内の日当山(ひなたやま)温泉にも滞在している。龍馬の刀傷を癒した名湯は今なおこんこんと湧き、ぜひ夫婦でゆったりと湯あみを。さてお待ちかねの夕食は名物の黒豚料理を味わってみたい。しゃぶしゃぶでさっぱりといただくのもおすすめだ。

1日目●乗車距離:1510.2km 運賃・料金合計2人分:104,700 円
【個別区間(列車)ごとの運賃と乗車距離】
東京~新大阪 : @18,920円(乗8,750円 特グ10,170円) 乗車距離552.6km
新大阪~鹿児島中央 : @30,950円(乗12,090円 特グ18,860円) 乗車距離911.2km
鹿児島中央~霧島神宮 : @2,480円(乗940円 特グ1,540円) 乗車距離46.4km
※通常期の場合 ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

早春の南国フルムーン 1日目
1

発着駅 時間 メモ
霧島温泉郷へ(霧島泊)
~ N700系に乗車 ~
東京 発 6:26 東海道新幹線【ひかり501号】グリーン車(N700系)
新大阪 着 9:30 乗り換え
新大阪 発 9:59 山陽・九州新幹線【さくら551号】グリーン車(N700系)
鹿児島
中央 着
14:01 乗り換え
鹿児島
中央 発
14:19 特急【きりしま12号】グリーン車 787系
霧島
神宮 着
15:03 路線バスで各温泉へ この日は霧島泊

旅のメモ

観光の問合せ
■霧島温泉郷:霧島市観光案内所
TEL. 0995-57-1588

セカンド・ハネムーン ここに行きたいコラム(1)金沢

 折に触れ出かけたいフルムーン旅行。これは夫婦にとって第2の新婚旅行、「セカンド・ハネムーン」と言えるもの。コラムではぜひ行ってみたい旅先をご案内。プラン作りの参考にどうぞ。
 まずは今年一番の注目スポット、金沢。3月14日から北陸新幹線が東京~金沢間で走りだし、加賀百万石の城下町、金沢がとても近くなる。
 金沢といえば、前田利家・まつの夫婦で知られる金沢城をはじめ、日本三名園に数えられる兼六園など見どころもいっぱい。また、市民の台所・近江町市場はさすがに北陸の古都らしく、300年近い歴史を誇る。市場内には食事処も数多くあり、山海の新鮮な幸が味わえる。
 近江町市場のほど近くにはしっとりとした風情のひがし茶屋街があり、こちらも夫婦で散策を。

金沢中心部にある兼六園は日本三名園の一つ。徽軫灯籠(ことじとうろう)がシンボルに

2日目|霧島神宮や塩浸温泉などを周遊し新婚旅行客を数多く迎えた宮崎へ|日豊本線[霧島神宮⇒宮崎]

  • 霧島温泉郷の宿の朝食。お米は地元、九州産「ヒノヒカリ」。九州のお米もおいしかった

  • 霧島エリアの観光スポット「丸尾滝」。温泉の水によって滝つぼが青く見えることもある

  • 「西の日光」と称されるほど美しい社殿を有する霧島神宮。色鮮やかな装飾にも目を見張る

  • 龍馬夫妻も訪れた塩浸(しおびたし)温泉。「塩浸温泉龍馬公園」となって夫婦の碑も立つ

  • 再び特急「きりしま12号」に乗って宮崎駅へ。宮崎駅は平成5年に現在の高架の駅になった

  • 宮崎で食べた地鶏の炭火焼き。歯ごたえあるモモ肉は柚子胡椒(ゆずこしょう)がよく合う

 龍馬夫妻は霧島温泉郷での滞在中、登山や霧島神宮の参拝と、あちこちへ出かけている。旅の2日目、まずは龍馬夫妻にならい霧島エリアを観光してみよう。

 龍馬の時代は徒歩だったが、今は路線バスもあればタクシーもある。これらを活用し、温泉めぐり派は龍馬公園がある塩浸温泉で立ち寄り入浴するのもよし、パワースポット派は霧島神宮へ向かうもよし。「西の日光」と称せられるほど美しい社殿を参拝すれば、晴れ晴れとした気持ちになってくる。

 ところで、龍馬夫妻の新婚旅行は二人が内祝言を挙げてから1年半ほど後のことといわれている。今の時代は挙式直後のハネムーンが多いものの、日常生活で一区切りついた時にする夫婦旅行、いわゆる「セカンド・ハネムーン」に出発するのもいいだろう。フルムーンパスを使い、龍馬夫妻にあやかった旅や、夫婦の思い出の地をめぐる旅など自由自在にしてみたい。

 霧島で午後まで過ごし、前日と同じ特急「きりしま12号」グリーン車に乗って宮崎へ。ここ宮崎も夫婦旅行にとっては縁の深い街。昭和40年代、新婚旅行先として一躍脚光を浴び、それは大勢の新婚旅行客を迎えた。

 当時、国鉄は、新婚旅行専用列車ともいうべき臨時急行「ことぶき」を関西と別府、宮崎間で走らせていた。大安の日の夜に関西を発ち、翌日午後の宮崎着。車両は1等車(現・グリーン車)、1等寝台が中心で、もちろん食堂車も連結の豪華編成だった。

 今宵、宿をとる宮崎。かつての新婚客のように大淀川沿いのフェニックス並木を歩き、ひと時、新婚時代の二人に立ち返ろう。

2日目●乗車距離:79.5km 運賃・料金合計2人分:6,860 円
【個別区間(列車)ごとの運賃と乗車距離】
霧島神宮~宮崎 : @3,430円(乗1,470円 特グ1,960円) 乗車距離79.5km
※通常期の場合  ※距離は運賃計算に用いるキロ数

モデルコース

早春の南国フルムーン 2日目
2

発着駅 時間 メモ
霧島から宮崎へ(宮崎泊)
霧島
神宮 発
 15:03 特急【きりしま12号】グリーン車 787系
宮崎 着 16:18 この日は宮崎泊

旅のメモ

観光の問合せ
■宮崎:宮崎市観光案内所(宮崎駅構内)
TEL. 0985-22-6469

セカンド・ハネムーン ここに行きたいコラム(2)伊勢

 古くから人々が旅をした伊勢も「セカンド・ハネムーン」であらためて出かけてみたいところ。
 「お伊勢参り」といえば、その象徴は伊勢神宮の参拝。内宮(ないくう)と外宮(げくう)があり、夫婦の日々が末永く平穏に続くよう願いを込めてお参りを。また、伊勢には有名な夫婦岩(めおといわ)が二見浦(ふたみがうら)にあり、こちらも一緒に見ておきたい。
 ご当地グルメも豊富な伊勢地方。ただ、旅行にあたってはちょっとした注意点も。名古屋と伊勢方面を結ぶ快速「みえ」にフルムーンパスを利用して乗車する場合、途中経由する伊勢鉄道線内はフルムーンパスが利用できないため、別途この区間(河原田~津)の運賃、1人片道510円が必要に。利用時には車内で車掌さんからお求めを。

おごそかで清々しい気持ちになる伊勢神宮へ出かけ、夫婦であらためて多幸を祈念したい

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