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本日も、列車で女子旅 vol. 5 広島編

Day 1

蔵元から蔵元へ 美酒そぞろ歩き

飲むほどに、酔うほどに体になじむ町

いつも時間に追われている日常で、気が向くままに歩けることはめったにない。だから、そぞろ歩きは旅の特権。そして広島・竹原は、そぞろ歩き特区といってもいい。町を歩けば、虫籠窓(むしこまど)や武者窓(むしゃまど)と呼ばれる塗格子など、意匠を凝らした建物が続く。さらに酒蔵がワタシを招き入れる。

そして今回の旅で、そぞろ歩き特区がもうひとつ。橋のない大崎上島。島時間にリセットし、浴衣に着替えてそろりそろり。美酒佳肴(びしゅかこう)のもてなしで酔うほどに、瀬戸内の風景がワタシに馴染んでいく。

12:30 竹原で酒蔵めぐり

塩づくりで栄えた竹原は「安芸の小京都」とも呼ばれ、江戸・明治・大正時代の建物が残る保存地区は、さすがに趣がある。今でも酒蔵が多く残り、酒好き女子にはたまらない場所だ。ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の生家「竹鶴酒造」から、江戸末期に建てられた「藤井酒造」の酒蔵交流館まで、町並みを楽しみながら歩こう。酒蔵交流館には無料の試飲コーナーもあり、旅の初日から絶好調!

インフォメーション
酒蔵交流館(藤井酒造)
営業時間 10~17時、月曜(祝日の場合は翌日)・元日休
アクセス 呉線竹原駅から徒歩20分

詳しく見る(藤井酒造)

詳しく見る(竹原の町並み)

13:30 酒蔵そば処 たにざき

「酒蔵交流館」の中にある本格的なそば処。天ぷらや鯛めしもあるが、美酒とそばの「ほろ酔いセット」を注文。250年の歳月を積み重ねた柱や土壁に囲まれ、焼き味噌をつまみに香り高い酒を飲んでいると、そばが運ばれてくる。そば名人のもとで修業を積んだ主人のそばは、細くてコシがある。そばと日本酒。最強の組み合わせにすっかりご機嫌だ。

インフォメーション
営業時間 11時~14時30分・16時30分~19時、不定休(営業時間は電話で要確認。TEL.0846-22-7131)

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18:00 きのえ温泉 ホテル清風館

瀬戸内の空と海の間にある島のホテル。海の癒やし効果ってすごいなぁ。海を2つに分けるように進むフェリーに乗って大崎上島へ上陸すると、気分は日常のしがらみからすっかり解き放たれている。高台に建つホテルでは、露天風呂からも部屋からも望める瀬戸内の穏やかな海。そして、海の幸。“新鮮”という言葉はこういう料理に使うのだと妙に納得する。さらに、大崎上島近郊で獲れた鯛と味噌を8時間かけて煮込んで作った「鯛味噌」の味が評判の味噌だれ焼き(写真右)。味噌はおみやげとして購入もできる。

インフォメーション
営業時間 垂水港・白水港から送迎バス15分(要予約)

詳しく見る(ホテル清風館)

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