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こんなに快適! グリーン車活用術

グリーン車を使って賢くスマートに旅へ(初級・中級者編)

第1回週末のお出かけや旅行が快適に! 活用したいグリーン車、お得な乗車方法も

JRの列車に連結されているグリーン車。
利用には乗車券などのほかにグリーン券が必要だが、うまく活用すれば週末のお出かけや旅行をより快適に、また効率的にすることが可能だ。お得に乗車する方法もある。

グリーン車を使ってスマートに!快適な列車空間で旅しよう

小さいようで大きなプラス120ミリメートルの余裕。設備も充実

 グリーン車はとにかく「快適」だ。1人分の座席空間が広く、たとえば東海道・山陽新幹線のN700系、北海道・東北新幹線のH5系、E5系とも、座席の前後間隔が普通車の1040ミリメートルに対し、グリーン車は1160ミリメートル。空間の余裕を生かす形で、リクライニング角度も深い。肘掛けは大きく、隣席と取り合うこともない。全席にコンセントを備える車両、フットレストや電動レッグレストを備える車両もある。

設備だけじゃないグリーン車。旅の移動時間を快適に

 グリーン車は、照明やインテリアが落ち着いたものになっていることが多いほか、混雑も比較的少ないため静かで、ゆっくりくつろげるのも魅力だ。首都圏で運転されている普通列車のグリーン車は、特急レベルの快適性をグリーン券の購入でお得に得られる。パソコンを開いたり、軽食をとったりすることも可能。移動中の時間を効率的に使える。

300キロメートル近く乗って780円!? 活用したい首都圏の普通列車グリーン車

 首都圏を走る普通列車のグリーン車は、うまく使うと便利で快適、お得だ。グリーン券を駅などで乗車前に購入すると、車内購入より260円安くなる。スマートフォンなどを利用した「モバイルSuica」なら券売機や窓口に並ぶことなく、どこでもグリーン券を事前料金と同額で購入できるため、とくに便利でお得だ。

 土・日曜・祝日・振替休日と年末年始(12月29日~1月3日)は「ホリデー料金」で「平日料金」から200円安くなるため、買い物や行楽で出かける際には積極的に使いたい。同一方向のみだが乗り継ぎも可能で、たとえば小田原駅から成田空港駅まで向かう場合、東海道本線のグリーン車に乗車して横浜駅で横須賀・総武快速線のグリーン車に乗り継いで移動できる。グリーン券購入は「小田原駅~成田空港駅」の1回でよい。

 長距離だとよりお得になることにも注目。目的地までの距離が51キロメートル以上であれば、グリーン車の料金は一律になる。たとえば静岡県の沼津駅から栃木県の黒磯駅まで約290キロメートル乗車しても平日の事前購入で980円、ホリデーの事前購入なら780円だ。

一日あたり約5,000円でグリーン車乗り放題?お得なきっぷも!

 グリーン車を通常よりお得に使えるきっぷもある。2人の年齢があわせて88歳以上の夫婦が利用できる発売期間限定の「フルムーン夫婦グリーンパス」は、新幹線(一部を除く)を含む全国のJR線グリーン車が乗り放題。一般用の12日間用は2人分で127,950円、つまり一日1人あたり約5,000円で新幹線を含むグリーン車が乗り放題となる。

 JR四国が発売している「バースデイきっぷ」のグリーン車用は、JR四国の特急列車グリーン車などが、連続3日間乗り放題で13,000円。出発日が誕生月の人とその同行者3人までが利用できるので、誕生日の記念にグリーン車で四国全土をめぐる列車旅もいいだろう。

 JR東日本では、新幹線のグリーン車をお得に利用できる「ふらっとグリーン」をインターネット限定で発売している。2人以上からの利用で、利用できる列車や区間席数は限定されるが、普通車指定席(通常期)にプラス480円からグリーン車が利用できる。さらに、KIOSK・NewDaysのお買物券500円分も付いてくるので、旅行には最適のきっぷだ。申込み開始日は平成29年6月1日、利用期間は平成29年7月1日~9月30日となっている。

 このほかJR東日本、JR北海道の「えきねっと」会員限定のネット予約きっぷ「えきねっとトクだ値」では、JR東日本やJR北海道の新幹線、在来線特急列車などのグリーン車(対象列車限定)に、最大6人までお得に乗車できる。「駅レンタカー」の割引の特典などもあり、家族やグループ旅行におすすめだ。

 また、JR西日本からは「J-WESTカード」(e5489)会員向けのグリーン車がお得に利用できるきっぷ、JR九州からは九州新幹線や九州内の特急列車のグリーン車がお得になる「九州ネットきっぷ」を発売。会員限定やネット限定発売でグリーン車を利用できるきっぷも多いので、トレたびやJR各社のホームページなどで確認してみよう。

ポイントでグリーン車へアップグレード!

 ポイントを貯めることで、グリーン車をお得に利用できる場合もある。JR東日本のクレジットカード「VIEWカード」では、獲得したポイントに応じて新幹線や特急・普通列車の「グリーン車利用券」に交換できる。

 また、東海道・山陽新幹線のネット予約サービス「エクスプレス予約」では、利用に応じて貯まったポイントで、普通車指定席の料金でグリーン車に乗ることが可能だ(席数に限りあり)。「エクスプレス予約」には、条件はあるものの、普通車指定席の場合と同等の12,340円(東京駅~新大阪駅間)でグリーン車に乗車できる「EXファミリー早特」といった商品もあるため、うまく利用して快適な新幹線の旅を楽しみたい。

「明日を考えてグリーン車」もあり

 グリーン車は敷居が高いイメージがあるかもしれないが、お得に乗車する方法もある。そして快適性は、やはり普通車とは違う。疲労を翌日に引きずらないためにも、週末や旅行、ビジネスシーンで上手なグリーン車の使い方をしてみよう。

文・写真/恵 知仁

1975年東京生まれ。鉄道ライター、イラストレーター、WEBメディア「乗りものニュース」編集長。小学生の頃から鉄道旅行記を読みあさり、カメラを持って子どもだけでブルートレインの旅へ出かけていた「旅鉄」兼「撮り鉄」。
日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済みで、完乗駅はJRが稚内駅、私鉄がわたらせ渓谷鐵道の間藤(まとう)駅。

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